ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

「淳子のてっぺん」(唯川 恵 著)

2018年05月29日 | 山の本
田部井淳子さんの谷川岳に始まり、アンナプルナからエベレストに到る物語。

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本書は信濃毎日新聞ほか全国7紙に連載されたものを、まとめた1冊。
物語は谷川岳一ノ倉沢の登攀に始まり、アンナプルナⅢ峰へ女性隊で登頂、そして女性隊を結成してエベレスト登頂成功へと進みます。

私も一ノ倉沢は登ったことがありますが、田部井さんの時代は現在とは全然違います。
ロープは麻製、登攀靴ではなく登山靴、登攀具も重い。
そんな時代に女性パーティで冬季登攀するとは、凄い技術。

強靭な体力と精神力、高地に強い身体、そして暖かい人間性。
数々の成功を支えたのは、それだと思いました。

2011年に田部井淳子さんの講演を聴いたことがあります。
講演後に楽屋を訪ねた私。
田部井さんは気さくに迎えて下さり、「まもなくキリマンジャロ登山にでかけます」と言う私を「一歩ずつ登ればいいのよ」と笑顔で励ましてくださいました。
残念ながら、2016年10月に逝去されました。ご冥福をお祈りします。

よい本が読めてよかったな~

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