日本オオカミ協会は、日本各地で深刻化する鹿の食害を止める方法のひとつとして、オオカミの導入を訴えています。
日本オオカミ協会が10月に開いたシンポジウム。
山間地域での鹿による深刻な食害を止めるため、猟友会による駆除や防御柵の設置などが行われているが、未だ抜本的な解決策は見つかっていないという報告が多数寄せられました。
鹿による農業被害、多額の費用を要する防御柵、高山植物など生態系に対する影響などは実に深刻。
かつて北半球の各地に生息していたオオカミは集中的捕獲駆除により、ほぼ絶滅されました。その結果、生態系のバランスが崩れ、オオカミに捕食されていた鹿が急増したと考えられています。
戦後までは狩猟も盛んで、鹿も駆除されていました。
しかしピークには52万人いたハンターも、今では20万人弱。これも鹿増加の一因となっています。
ドイツでは1998年からオオカミが放たれ定着し、人との共生に成功しています。心配される人への危害ですが、導入以来人への攻撃は発生していません。
狂犬病や餌付けされたオオカミ以外は、人を襲わないそうです。
【以上はシンポジウム概要より紹介】
ニホンオオカミ(冒頭写真)はすでに絶滅しているため、オオカミを導入するなら外来種ということになります。
日本全国で実に深刻な鹿の食害。
それを防ぐために外来種導入は是か非か、議論が高まることに期待したいです。
鹿の食害については、例えば次の記事をお読みくださいね。
知床のシカ問題
日本オオカミ協会が10月に開いたシンポジウム。
山間地域での鹿による深刻な食害を止めるため、猟友会による駆除や防御柵の設置などが行われているが、未だ抜本的な解決策は見つかっていないという報告が多数寄せられました。
鹿による農業被害、多額の費用を要する防御柵、高山植物など生態系に対する影響などは実に深刻。
かつて北半球の各地に生息していたオオカミは集中的捕獲駆除により、ほぼ絶滅されました。その結果、生態系のバランスが崩れ、オオカミに捕食されていた鹿が急増したと考えられています。
戦後までは狩猟も盛んで、鹿も駆除されていました。
しかしピークには52万人いたハンターも、今では20万人弱。これも鹿増加の一因となっています。
ドイツでは1998年からオオカミが放たれ定着し、人との共生に成功しています。心配される人への危害ですが、導入以来人への攻撃は発生していません。
狂犬病や餌付けされたオオカミ以外は、人を襲わないそうです。
【以上はシンポジウム概要より紹介】
ニホンオオカミ(冒頭写真)はすでに絶滅しているため、オオカミを導入するなら外来種ということになります。
日本全国で実に深刻な鹿の食害。
それを防ぐために外来種導入は是か非か、議論が高まることに期待したいです。
鹿の食害については、例えば次の記事をお読みくださいね。
知床のシカ問題