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北陸での稲作に高温障害が

2009年05月08日 | 地球温暖化・地球高温化
最近、北陸での稲作に暗雲がたれ込めています。

北陸農政局が発表した「2008年産米穀検査結果」によると、北陸3県の1等米比率全国順位は富山県の14位が最高でした。

北陸四県別の2008年産米(水稲うるち玄米)1等比率と全国順位は次のとおりです。
  富山 87.1%(全国順位14位)
  石川 82.5%(同 17位)
  福井 86.5%(同 15位)
  新潟 84.1%(同 16位)

ちなみに以前、北陸の成績は良好でした。
  富山 3位(1996年)、2位(1997年)、7位(1998年)
  石川 7位(1997年)
  福井 5位(1997年)、4位(1998年)

ところがこの10年間は、8年連続1位の長野をはじめ東北、北海道、関東勢がほとんどベスト10を占めています。(いずれもやや冷涼な気候であることに注目)

北陸勢凋落の原因は何でしょうか?
災害、病虫害、肥培管理技術など複合的な要因が考えられますが、
「地球温暖化で登熟期の高温の影響がある」(農研機構中央農業総合研究センター)。

富山県では夏の高温対策として、従来はGWにしていた田植えを遅らせ、5月10~15日と遅植えを徹底してきました。その結果、最近では従来の水準に回復しています。
またこの遅植え奨励は今年から福井県でも行なわれています。

私たち日本人が食べているジャポニカ米は近い将来、西日本では栽培不適となり、熱帯性のインディカ米なら可能ということです。
(でもインディカ米では粘りが少なくオニギリはできません

足元に迫る温暖化‥‥。私たちの食生活にも大きな影響が出始めていることを実感させられるデータです。

(データ出典:2009年3月22日付日本農業新聞)

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