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COP16(国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議)が始まりました

2010年12月04日 | 地球温暖化・地球高温化
11月29日~12月10日、約190カ国・地域が集まり、COP16「国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議」がメキシコのカンクンで開催されています。
「京都議定書の延長か、それとも全く新しい条約を一から作り上げるのか」、この会議は温暖化対策の今後を話し合うものです。

だが、「ポスト京都」の結論を出せそうにない。厳しい削減目標を負った京都議定書の二の舞を避けたい日本は、孤立しつつある。

京都議定書は、米国を除く日本やEUなど先進国に対し、2008~2012年の「第1約束期間」の間、二酸化炭素など温暖化ガス排出量の削減を義務づけた国際条約です。
その第1約束期間が終了する2012年末まで、あと2年。しかし2013年以降の温暖化対策については何も決まっていません。

途上国側の意見は、
 ・「先進国だけが削減義務を負う」という京都議定書の枠組みを2013年以降も継続させる
 ・削減目標の上乗せや米国の参加などの修正を加える

一方、先進国側の意見は、
 ・京都議定書は継続させず、新しい議定書を作成する
 ・世界最大の排出国・中国と続く米国、4位のインドを含む「主要排出国」にも削減を義務づける

特に日本は法的拘束力のある新議定書にこだわる決意が固い。日本やEUだけでなく、米中印なども削減を約束しなければ、温暖化対策としての効果もなく、公平性も保てないという主張です。



「途上国の言う通り京都議定書を継続していては、世界のエネルギー起源CO2排出量の28%の国しか削減しない。残る72%の大半を占める主要国が削減を約束しなければ、温暖化を防げない」(環境省の関谷毅史・国際地球温暖化対策室長)。

地球の未来を左右する会議の行方が気になります。


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