ブナの中庭で

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コペンハーゲンの洋上風力発電所

2008年10月31日 | エネルギー
さて冒頭の写真はJAXA宇宙航空研究機構のHPで公開されているデンマークの首都、コペンハーゲン沿岸部の写真。
右上の海上、半円型のものはミドルグリン要塞、その南には緩やかな弧を描いて20基の風力発電機が見えています。
このミドルグリン海上風力発電所、海岸から2~3km、水深4~8mの浅瀬に設置され、風車支柱の高さは64m、回転翼直径76m、全体高さは102m!(高いなぁ)
20機の合計発電量は40MW(メガワット)で、これはコペンハーゲン全体の消費電力の3%以上をまかなっているそうです。 スゴイよ

デンマークでは風力発電が盛んなことは有名ですね。
下の写真は、私が以前コペンハーゲンを訪れたときに港で撮ったもの。アンデルセン童話「人魚姫」の銅像のバックには、何機もの風車が写っているのが見えるでしょうか。


さてデンマークの風力発電用風車は共同所有されるものが非常に多く、1/4を個人が、2/3を農家が所有し、電力会社や大会社はわずか1/10です。
実際に冒頭写真の20機のうち、北側10基はコペンハーゲン・エネルギー公社、南側の10基はミドルグリン風力発電共同組合の所有だとか。

私がデンマークで訪問したバイオマス発電所も、農家の共同所有でした。
(詳細はバイオマス発電 in デンマークのページをご覧下さい。)

「自分たちの使う電力は自分たちで作る」説明の方から聞いた言葉です。『エネルギーの地産池消』、このデンマークの姿勢に私たちも学ばなければと思いました。

デンマークでは、この他に160MW級海上風力発電所が既に2カ所あり、さらに200MWの海上風力発電所が2カ所建設中とのこと。

2007年の1年間で全世界の風力発電は27%増加しました。増加が著しい上位5カ国はドイツ(22.3GW:ギガワット)、米国(16.8GW)、スペイン(15.1GW)、インド(7.8GW)、中国(5.9GW)。日本も1.5GW増加しましたが、まだまだですねぇ‥‥。

JAXAの画像データはどれも興味深く、仕事やプライベートでよく参考にしています。みなさんも一度訪問されることをオススメしますよ。

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