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「キリマンジャロの雪が消えていく--アフリカ環境報告」(石 弘之著)

2010年03月30日 | いろいろな本
私はアフリカに行ったことがありませんが、雄大で多様性に富む自然をもつアフリカ大陸へは、いつか必ず訪れてみたいと思い続けてきました。

しかし‥‥、この本を読んで
温暖化、森林破壊、野生生物の急激な減少、砂漠化、そして凄まじい人口増加、エイズの蔓延、社会不安と貧困、都市のスラム化、環境難民の出現。

アフリカの環境問題は恐ろしい状況まできていることが分かります。
本当に、待ったなし。

「前方の視界いっぱいに、さながら全世界のように広く、大きく、高々と、信じがたいほど真白に陽光に輝いて、キリマンジャロの四角い頂上がそびえていた。」
(ヘミングウェイ著、『キリマンジャロの雪』より)

私もかつて、この短編を読んで「いつかは登ってみたいなぁ♪」と心躍らせた一人。
しかし温暖化による氷河後退は著しく、「現在の速度で融け続ければ、2020年までには消失」(本書P29)。

私たち人類のふるさとアフリカ、いったいどうしたらよいのでしょう。
自分には何ができるのか‥‥。

第1章 アフリカの豊かな自然
第2章 キリマンジャロの雪が消えていく
第3章 人口増加という名の時限爆弾
第4章 都市の二つの顔
第5章 干ばつか洪水か
第6章 のろわれた天然資源
第7章 ブッシュミートと霊長類の危機
第8章 大西洋をわたるサハラの砂塵
第9章 カギをにぎる農業
第10章 どうするアフリカの環境

「キリマンジャロの雪が消えていく--アフリカ環境報告」
 石 弘之著、岩波新書、2009年9月18日発行、780円+税

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