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三宅島、地学巡検の旅(1:火山編)

2014年03月30日 | 地質・地形・地球科学
東京から南へ175km、伊豆諸島の中核をなす島。直径は約8km、ほぼ円形をしています。
第四紀更新世の後期(約1万~15万年前)に海底で噴火が始まり、島が形成されました。中心の雄山は玄武岩質の成層火山。

そして島全体が火山・地質の博物館のようです。

まずは、ここ。旧阿古地区です。

1983年10月3日、山体から割れ目噴火がおこり、流出した溶岩流は阿古地区の約400戸を埋没させました。

旧阿古中学校は3階建てでしたが、2階部分まで溶岩に埋まりました。今も「火山体験遊歩道」として保存されています。




私は1983年噴火の直後、地質調査のためにここに来た経験があります。
まだ熱く生々しい溶岩でした。
当時のことを思い出しながら、歩きました。


流れ出た溶岩流は海岸にまで至り、水蒸気爆発を誘発。
新澪池を干上がらせました。


島の南部、大路池は今も水をたたえ、野鳥の楽園です。


2000年の噴火では、主に島の北東部が被害を受けました。
火山ガスで枯れた森(椎取神社)。


旧椎取神社の鳥居は泥流で埋まっています。


サタドー岬では、繰り返された噴火による火山性堆積物と岩石が観察できました。


1983年噴火調査以来、久しぶりに再訪問した三宅島。地学巡検で大興奮しました。
みなさんもぜひ、ぜひ!

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