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木質ペレット勉強会への参加報告(その1)

2014年11月12日 | エネルギー
木質ペレットの利用を図りたいと考えている人たちが集まっての勉強会に参加しました(11月7日)。とっても参考になりました!

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先週の金曜日11月7日に金沢市で開催され、私も参加してきました。
参加無料でしたがと~っても良かったので、ブログにアップします。

【第1部】講演「過疎と林業と、森林資源:持続可能な地域づくりのための森林資源の循環的利活用」
 講師:江尻美佐子(一般社団法人moribio森の暮らし研究所 代表理事)

江尻さんは富山県南砺市利賀村に住み活動されています。
利賀村は人口600人、過去10年で半分に減り、高齢化率40%。面積の97%が森林です。

江尻さんの講演のポイントを紹介します。

●森林が持つ高い公益的機能
  水源涵養機能、土壌保全機能(浸食防止、雪崩防止など)、地球環境保全機能(CO2吸収など)

●日本は世界第3位の森林率を誇る国
  国土面積の6割が森林、そこに暮らす8%の人が森林整備に関わり国土を支えている

●気候に恵まれた日本の森林
  年間成長量は7400万立方メートル、しかし利用率はたった24%!

●木質バイオマスの利用の心得3箇条
 (1)できるだけ地産地消:バイオマスを得る場所の近くで利用する
 (2)バイオマス利用の本命は「熱利用」:発電は効率が悪い
 (3)持続的かつ綿密な計画を:利用規模と燃料調達の計画をしっかりと立てる

私も利賀村にはしばしば行き、大好きな場所です。
そこでバイオマス利用が進み、利賀村が元気になることに期待していますよ~

【その2に続きます】

2 コメント

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バイオマス発電 (Pearsword)
2014-11-15 05:09:59
 よくは知らないのですが、木材を利用するときは、リグニンをどう扱うかがポイントになります。蒸解してパルプにしなければ、グルコースに分解することもできない、だから建築材料にするしかないというのが、ふつうの木質系バイオマス利用の考え方ですが、一番画期的なのが炭なんでしょうね。炭でゆっくり、しかも遠赤外線を出させながら、熱交換する液体を使って、温度差発電すれば、あるいは効率の良い発電が出来るかもしれません。ペレットストーブまで技術が来ているのですから、発電に利用できないはずはありますまい。エタノールなどの沸点の低い媒体を使えば、効率のよくタービンを回せると思うのですが。
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Pearswordさんへ (Repu)
2014-11-15 08:45:28
仰る通りです。
しかしガス化発電では採算性を考えると、大規模装置が必要で、そのためには燃料(つまりバイオマス)を大量に集める必要があります。
現在、富山の新湊に大規模バイオマス発電所が建設中ですが、はたして燃料が集まるか心配されているようですよ。
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