ブナの中庭で

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漁業先進国ノルウェー

2009年04月28日 | 環境問題
「なぜ海産物に恵まれた日本でノルウェー産のサバが売られているの?」と不思議に思い調べたところ、日本の漁業は持続不可能であることを知りました。
魚介類の再生産力を危うくするまでに乱獲しているということです。
詳細はノルウェー産サバが日本を席巻する、および日本式漁業は乱獲型 をご覧下さいね。

一方、ノルウェーでは「漁業管理で世界一」にランクしています。
一言で言えば「漁獲量を生物生産力の範囲におさめている」


ノルウェー漁業の特長は、
小さな魚を獲らないよう網目を大きくしている
   *日本では網目が小さく、何でもかんでも獲る
船ごとに魚種別の漁獲枠が設定されており、計画的な漁獲ができる
   *日本では漁業者がいっせいに出漁し競争で取りまくる「オリンピック方式」
大きな個体を選んで獲るので品質が良く高い値段で売れる
   *日本では競争漁獲なので小さな魚ばかりで品質が悪く安価

品質に関して、サバを例に考えてみます。
サバ100gあたりの脂質は、日本産12g、ノルウェー産26g
大きな個体を選んで獲るノルウェーでは脂のノリがよく、価格もノルウェー産のほうがずっと高いのです。


2年前に環境調査で訪れたノルウェー北部のトロムソ港です。
南極探検のアムンゼンの出身地の町で、実に美しい港町でした。
町全体から「豊かさ」が伝わってきたのですが、これは恐らく、ノルウェー漁民全体の所得の高さを反映しているのでしょうね。
(しかし、シーフードが絶品でした。また食べたいなぁ

2 コメント

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Unknown (Tatsuo S.)
2009-05-06 10:54:55
能登の九十九湾に行ってきました。そこで漁師さんの話を聞きました。日本の漁業の現状をよく表現しているような話でした。ブログに書いています。
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もう拝読していました! (Repu)
2009-05-06 11:48:38
Tatsuoさんのブログは、とても興味深く読ませていただき、まさしく自分が書いた内容と同じだと思っていました。

能登出身の知人が言います「昔の能登の海は魚が湧いていたのに」
何とかしないと本当に全く魚がいなくなってしまいます。

キャンプお好きなんですね。私も小豆島でテント泊でした。
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