ブナの中庭で

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白峰での自然環境調査

2011年09月12日 | 気象・天文・自然現象一般
NPO白山の自然を考える会は、会員がお金を出し合って白山国立公園内の土地を3年前に買い上げました。
約30年前に植林された杉の人工林、利用されないまま放置状態の土地です。


ここで50%程度の間伐を行う予定です。林床に光が入り、自然の回復力でナラ類の森が蘇るだろうと、期待されます。

NPO幹事のYさんに案内していただき、現地を訪れました。
暗い杉人工林の周りには気持ちいい自然林も残っていました。


地形図を見ながら谷へ下ってみると‥‥。

わぁ、湧水です! 飲んだら冷たくて美味し~い
さっそく採水して、水質分析することにしました。

尾根には立派なマツの大木も見られます。


NPOでは土地を取得して以来、植生調査や積雪調査を行っています。
これは最大積雪深の調査メジャー、域内に5カ所設けて測定中です。


さて標高約800mの最高点付近で、土壌を掘ってみました。

厚い有機物層、その下には赤土。「土壌力」はなかなか良好なようです。

森で見つけた礫岩、おそらく中生代ジュラ紀~白亜紀の手取層群のものと思われます。


30年前に伐採され植えられた杉。しかしその後は利用されないまま放置されている林。
そこを50%間伐をして自然の回復力で森を復活させる実験、この先が楽しみです!
そしてこのような土地を購入し、壮大な実験にチャレンジする「NPO白山の自然を考える会」に拍手

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