ブナの中庭で

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「黙示」(真山仁 著)

2013年12月11日 | いろいろな本
真山仁氏の代表作とされる「ハゲタカ」、企業買収がテーマです。
しかし私はあまり企業買収には興味がないので、未だ読んでいません。

真山作品でこれまで読んだのは、
・原発事故の恐ろしさを扱った「ベイジン」
・地熱エネルギーの可能性の高さを世に訴えた「マグマ」
です。

どちらも、環境やエネルギーに興味のある私にとって、非常に面白かったです。

そして今回、食糧と農業をテーマにした「黙示」。
とても興味深い内容を扱っていますが、ストーリーはここでは紹介しないことにします。
(ぜひ一読をおススメします)

登場するキーワードをあげてみると、

農薬汚染、遺伝子組み換え食品、食糧自給率、アグリビジネス、農水省、
ミツバチの突然失踪、中国による食糧買占め、コメの減反政策、
TTP、食の安全問題、食糧危機、

日本は近未来に起こる可能性が高い食糧危機を、はたして乗り越えていけるのか、非常に考えさせられました。

最後に最も印象に残った一文を紹介します。

『近い将来、日本への食糧輸出が停まる可能性を考える必要がある。さらに、国内の農産物が、中国などに買い漁られるリスクも軽視してはならない』

「黙示(もくし)」 真山仁 著
 新潮社、 2013年2月20日発行、 1700円+税

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