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北海道ブラックアウトから学ぶこと

2018年09月09日 | エネルギー
苫東厚真火力発電所に頼りすぎていたと思われます。

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まずはこの度の地震で被災された北海道のみなさまにお見舞い申し上げます。

地震そのものでの被害はもちろん甚大でしたが、その後に発生した全道での停電と、今も続く電力の極度の不足は北海道全体に大変なダメージを与えています。
まさに「北海道ブラックアウト」です。

今回の停電の発端となったのは苫東厚真火力発電所(北海道厚真町)。
北電で最大の火力発電所であり、3基の能力は計165万キロワット。
地震で緊急停止して需給のバランスが崩れ、その影響が他の発電所にも及んで停止。
道内全域の停電となってしまいました。
電気の遮断がドミノ倒しのようにいっせいに起きる『ブラックアウト(全系崩壊)』です。

一言でいえば、全道が苫東厚真火力発電所に頼りすぎていたということなのでしょう。

北海道は安定して風が吹き風力発電に向いた土地。
また中央部には数多くの活火山に恵まれ、地熱も豊富。

しかし、これら再生可能エネルギーによる発電所を建設しようとしても、「再生可能エネルギーは発電量が不安定であり受け入れはできない」と言い続けてきた北海道電力でした。

しかしそれらを受け入れ、発電と送電が地域単位で行われていれば、今回のような大規模停電は発生しなかったのでないかと思われます。

今回の全道ブラックアウトは非常に厳しい経験となりました。
だからこそ、そこから学んで「エネルギーの地産地消」を進めていく必要があると思います。

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