ブナの中庭で

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日本固有種の保護に取り組む「富山市ファミリーパーク」

2013年03月29日 | 生物多様性
富山市ファミリーパークは富山市の呉羽丘陵の自然を活かして作られた動物園。
しかしライオンやチンパンジー、ゾウなど、いわゆる動物園「定番」の動物はいません。
その代わりに飼育されているのは、日本の貴重な固有種です。

「口之島牛」

鹿児島県トカラ列島の口之島に生息するウシ。現在100頭が存在するのみ。

おなじみ「ツキノワグマ」

私も山で鉢合わせしたことがあります。お互いに「回れ右」をしてトットコ逃げましたが。

「野間馬」

日本在来馬のひとつで、野間(愛媛県今治市)で江戸時代前から飼育されてきた馬種です。
体高(肩から地面までの高さ)はおよそ110~120cmと小柄ながら丈夫で粗食にも耐え、人にも従順なことから、主に農山村で長く農耕や運搬に活躍してきました。
(以上、ファミリーパークのHPより転載)

「スバールバルライチョウ」

ノルウェー・スバールバル諸島に生息。
日本の雷鳥の絶滅が心配されています。
近い将来、動物園での飼育が必要になる時が来ることを予測して、ライチョウ飼育のノウハウを得ることが、スバールバルライチョウ飼育の目的のひとつだそうです。

「ツシマヤマネコ」

あ~、残念。ただ今、病気療養中により展示なしとのことです。

私は以前、ツシマヤマネコを見るため遥々対馬列島を訪ねました。しかし残念ながら願いかなわず。
今回のファミリーパーク訪問ではツシマヤマネコを見ることが大きな目的だったのに‥。

園内はトンボやホタルのためのビオトープも作られ、ESD(持続発展教育)の場として活用されているようです。

派手な動物展示はないけれど、他の動物園とは一味も二味も異なったコンセプトの動物園でした。
私が興味を持ったのは「日本鶏」。江戸時代、実に多種多様に品種改良がおこなわれた鶏が飼育されていました。
尾が数メートルあったり、鳴き声が良かったり、羽が美しかったり、肉が美味しかったり‥‥。
ここファミリーパーク以外では飼育されなくなった種も多いそうです。

このように種の保護保全に取り組む動物園、その存在価値は大きいですね。
富山市ファミリーパークのHPはこちら

4 コメント

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Unknown (Pearsword)
2013-04-02 22:57:34
そうなんですか、希少種を扱っているんですね。しかも日本産の種。
 でも、この場所にファミリーパークを建設するときに、そうとう住民の反対があったんですよ。
 独特の富山の自然が残っていて、ハッチョウトンボの唯一の自生域だったのですがね……。
 その反省を踏まえてのことなのですかね……。
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Pearswordさんへ (Repu)
2013-04-03 05:39:22
園内にはトンボ池があってビオトープとして整備保全されていましたよ。
富山の里山風景、いいですね。そろそろ桜も開きましたか?
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Unknown (Pearsword)
2013-04-03 18:53:48
いたち川や松川は、5~7部咲きといったところでしょうか。明日あさってと、天気も晴れて、見ごろです。
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Pearwordさんへ (Repu)
2013-04-04 23:44:47
週末に晴れてほしいところですね‥‥。ぜひ晴れて!
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