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「新版 石川の化石」(松浦 信臣 著)

2010年11月24日 | いろいろな本
松浦信臣(まつうらのぶおみ)氏は、石川県において化石の第一人者。
(下写真で右端が著者)

経歴:1932年金沢市生まれ、1955年金沢大学理学部地学科卒業、石川県内の中学、高校の教員を経て、石川県教育センター指導主事や次長。退職後は「白山恐竜パーク白峰」館長、2000年退職

この本は、1992年に「石川の化石」を出版されていますが、それがバージョンアップされた内容で、氏の長年にわたる研究の総決算です。


内容は次の通りです。

1.  石川県の土地と化石のあらまし
2. 後期中生代の化石
3. 新第三紀・第四紀の植物化石
4. 新第三紀・第四紀の貝類化石
5. 新第三紀・第四紀の無脊椎動物化石(貝以外)
6. 新第三紀・第四紀の脊椎動物化石
7. 生痕化石(足跡・巣穴)
付章 金沢市街・ビル石材中の化石


(クリックすると拡大します)
最後の付章が面白いです。
どこのビルの何階の階段手すりにサンゴの化石があるとか、何階のトイレ内壁にアンモナイトがあるとか。
超マニアックです!

おススメは金沢駅東口の「もてなしドーム」で、このように書かれています。

『金沢駅東口のもてなしドーム地階の円柱状の柱約60本は、多種多様な化石の大宝庫である』
『淡黄色の石灰岩は中国産で、中生代白亜紀の海綿、六放射サンゴ、厚歯二枚貝、べレムナイト、巻貝、石灰藻を含む』

金沢にお出での際は、ぜひ駅構内のもてなしドームで探してみてください。すぐに見つかる素晴らしい化石です

「新版 石川kの化石」(松浦信臣著)北國新聞社 2009年3月発行

【追記】以前、片町のアトリオ(賑やかなファッションビルです)の床材中にある化石を探していたところ、コンタクトを落としたのかと勘違いされ、大勢の買い物客の方々から「一緒に探しましょうか」と声をかけられました。
できれば静かなビルで探した方がよさそうですね~


4 コメント

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床の化石 (morimiki)
2010-11-25 08:21:22
私も何かの勉強会で、福井西武や福井恐竜博物館で、床材の化石を探したことがあります。そのとき、円錐形の巻貝が、切断面により、いろんな形になることを知りました。考えれば当たり前ですよね。立体の切断面の面積を積分して、体積を求めるのに似てます。
空間図形のイメージが苦手な私は、未だに円柱をきって楕円になることを、頭の中にイメージするのに時間がかかります。
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morimikiさんへ (Repu)
2010-11-25 22:02:55
いつもコメントありがとう!嬉しいよ~
福井西武は未開の地!ぜひ化石ウォッチングにで行きたいです!どんな化石が発見されるのかな、フズリナ、アンモナイト、サンゴ??楽しみ~(^^♪
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福井西武 (morimiki)
2010-11-26 07:42:25
すみませーん。今朝夫に確認したところ、どうも福井西武の化石の話は私の勘違いみたいです。でも、10年ほど前にどこかのデパートで見た記憶があるのです。思い出したらまたお知らせします。もしかして私の脳が勝手に作った記憶かも。ほんとにごめんなさい。
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福井西武2 (Repu)
2010-11-26 22:22:33
あら~、残念。これを機会に福井へ遊びに行こうと思っていたのですが‥
どこかのデパート、それは恐らく「香林坊大和」です!つまりアトリオ。違うかな~
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