
イギリスで1年間、お金を一切使わずに生活する実験をした29歳の若者の記録です。
いわゆる「節約生活の本」ではありません。
著者のマークさんは、こう書いています。
「お金はもはや人間に使える僕(しもべ)ではなく、人間がお金の僕になったのだ」
「今のお金という概念全体が、付表銅や環境破壊や人間性軽視を助長するようなおシステムを下敷きにしている」
そしてマハトマ・ガンディーの言葉「世界を変えたければ、まず自分がその変化になりなさい」に触発され、1年間お金を使わない生活をすることにします。
物々交換をしたり、食べ物は森や山で採取し、燃料の薪も森で拾い、移動は自転車とヒッチハイク。
こんな生活は自然との共生であることに気付き、消費社会を見つめ直し、「分かち合い」をベースにした社会の価値を再発見することになります。
お金で食べ物やエネルギーを好き放題買って消費する現代社会に、警鐘をならす一冊。自分にとっての「豊かさ」とは何か、考えさせられました。
「ぼくはお金を使わずに生きることにした」
マーク・ボイル 著、吉田奈緒子 訳
紀伊国屋書店、1700円+税、2011年11月発行
いわゆる「節約生活の本」ではありません。
著者のマークさんは、こう書いています。
「お金はもはや人間に使える僕(しもべ)ではなく、人間がお金の僕になったのだ」
「今のお金という概念全体が、付表銅や環境破壊や人間性軽視を助長するようなおシステムを下敷きにしている」
そしてマハトマ・ガンディーの言葉「世界を変えたければ、まず自分がその変化になりなさい」に触発され、1年間お金を使わない生活をすることにします。
物々交換をしたり、食べ物は森や山で採取し、燃料の薪も森で拾い、移動は自転車とヒッチハイク。
こんな生活は自然との共生であることに気付き、消費社会を見つめ直し、「分かち合い」をベースにした社会の価値を再発見することになります。
お金で食べ物やエネルギーを好き放題買って消費する現代社会に、警鐘をならす一冊。自分にとっての「豊かさ」とは何か、考えさせられました。
「ぼくはお金を使わずに生きることにした」
マーク・ボイル 著、吉田奈緒子 訳
紀伊国屋書店、1700円+税、2011年11月発行
日本でも実現できないのだろうか……。
僕も参考に出来ることが多々ありそうだけど。
イニシャルコストが、けっこう……。考慮中です。
実際に彼のような生活をするのは難しいけれど、その考え方に賛同できます。我々が忘れてしまったことを、この本は思い出させてくれると思いました。