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戸室石(とむろいし)

2010年11月07日 | 地質・地形・地球科学
豊吉川の川底には赤色と青色の岩が散らばり、澄んだ川底に鮮やかな色を見せてくれていました。


赤色のものは「赤戸室(あかとむろ)」、青色は「青戸室(あおとむろ)」と呼ばれ、あわせて戸室石(とむろいし)。金沢市の医王山(いおうぜん)や戸室山で見られる火成岩です。

岩石学的分類では、戸室火山からの安山岩質噴出物が固まったもの。構成鉱物としては斜長石と角閃石が主で、輝石、石英、黒雲母等も含まれています。
マグマが噴出したとき空気に触れ酸化されてできたのが赤戸室、内部にあり空気に触れなかった部分が青戸室です。


柔らかく加工が容易であり、美しい(特に濡れた場合)ため、石材として重宝されています。
金沢城の石垣や兼六園の石橋や庭石が有名です。


沢登りするときには地域の地質を知った上で入渓すると、より一層沢登りが楽しくなりますよ~

2 コメント

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内灘にも (akashiahime)
2010-11-08 07:47:00
昨日、町の総合文化祭に「戸室はんた保存会」の皆さんがゲスト出演してくださったので、あらかじめ内灘町の施設に戸室石を使っているところを町の人に聞いたところ、町の歴史民俗資料館「風と砂の館」に隣接する「惜亭」庭園の飛び石が戸室石だと知りました。赤戸室か青戸室か見てこようと思っています。
偶然にも、戸室石のことを書いていらっしゃったのでなんだか嬉しくなり長々書いてしまいました。
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akashiahimeさんへ (Repu)
2010-11-08 21:11:34
コメントありがとうございました。
戸室石は北陸の雨や雪の元では美しさがより一層映える石材だと思います。また濡れても滑らないので、お風呂の床にも利用されています。
北海道の留萌や焼尻島の鰊御殿で、お風呂の床石に戸室石が使われているのを発見し感激したことがあります。
北前船に乗ってはるばる運ばれたのですね。
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