ブナの中庭で

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クイックドローでの致命的ミス

2013年07月10日 | 山の技術
先日、イタリアのティート・トラヴェルサ(Tito Traversa / 12) が、フランスOrpierre の岩場で、地面に転落し亡くなりました。なんと12歳の若さ‥‥。

死亡原因となったのは、間違ったクイックドローの接続方法。
(冒頭写真が間違っています)

間違ったポイントは、クイックドローのカラビナを固定するゴムバンドの接続方法です。
カラビナはスリングに通っておらず、ゴムバンドのみでぶら下がっていました。

正しいセットは右、間違いは左です。


通常売られているのクイックドローメーカーの既成品ですと、正しく固定された状態で販売されています。
しかし、カラビナとスリング、ゴムバンドを個別に購入し、各自で組み立てた場合、左のような組み立てミスに繋がりかねません。


ここでクイックドローにテンションかかれば、ゴム部分が伸びきって破断。
ティートの事故の際、使われていたクイックドローはいずれも誤ったセットがされ、上部でテンションがかかって断裂、次々と破断して、最後は地面に転落したようです。

天才クライマーの死を無駄にしないように、よ~く考えて装着しなければ。

(この事故についての詳細はこちら
 ノルベルト師匠におしえていただきました。ありがとうございます。

4 コメント

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12歳・・・ (Bつま)
2013-07-11 07:58:37
昔、クライミングの事故を防ぐには、想像力が重要だと教えてもらいました。
ゴムバンドがなんのためについてるのか、ここに力がかかったらどうなるか、ちょっと考えれば防げた事故かも、と思ってしまいます。
空間図形に対する想像が苦手なのですが、なるべく意識するようにしています。
そして、お互いに遠慮せずに注意しあうことも大事なんだ、とあらためて確認しました。
それにしても、こんなことで12歳で命をなくすなんて。
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Bつまさんへ (Repu)
2013-07-12 05:55:22
クライミングと想像力、なるほどです。
私もいろいろミスをしたことがあるので、今後も十分注意していかなければ。
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Unknown (週末山紀行)
2013-07-12 23:08:18
残念な事故でしたね。
ゴムがクッションになると考えたのでしょうか…
自分で間違って組み立てたとしたら、本当に悔やまれますね。
私も後から考えればゾッとするような山スキーをすることがあるので「明日は我が身」だと思いました。

気を付けているつもりですが、客観的かつ冷静にチェックしたいものです。
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週末山紀行さんへ (Repu)
2013-07-13 05:43:55
ネットで見る限り、亡くなったティートさんは、間違ったクイックドローを人から借りたようです。
貸した側の責任問題って、発生しないのかな?と、今ふと思いました。
私も「明日は我が身」、冷静にチェックですね!
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