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食品を科学する:石川県立大学での研修

2014年08月27日 | サイエンス
1日研修に参加し、3つの講義と1つの実験。学ぶこと多し。これで6千円は安い!

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本日は一日、石川県立大学での研修に参加しました。


石川県立大学には生物資源環境学部のみが設置され、学科は3つ(生産化学科、環境科学科、食品科学科)のこじんまりした大学です。

しかし建物は新しく、設備は最先端。農学系の研究を熱心に行っています。

ここでおこなわれる研修に申し込み参加してきました。

午前は2つの講義。
「キノコの化学成分」
「食品中の微生物分析」

日本と世界の代表的な発酵食品について、学ぶ講義。
納豆、くさや、日本酒、かぶらずし、ふなずし、チーズ、ヨーグルト‥‥。
そして豊かな「菌ワールド」へと講義は熱を帯びていきました。

午後は、まずは講義「食品の品質と非破壊分析」
果物の糖度を瞬時に測定する方法、ナルホド~

そして実習「リアルタイムPCRと化学蛍光物質を用いたDNA作物の検出」

分子生物学で最も使われている手法のPCRを体験実習。
これは、遺伝子組み換え作物の検出、ノロウィルスやインフルエンザウィルスの検出、食品偽装問題の解明などに使われている方法です。

そして講義「好き嫌いを科学する」

・豊かな餌を求めて海に戻って行ったイルカ、クジラなど海生哺乳類は、味覚が退化し魚の味が分からない
・パンダは昔は肉食性だったが笹を食べるようになったのはなぜか
・若者の味覚は敏感すぎて日本食の味わいが理解できない

などなど、超面白い~!

知的好奇心満載の一日、これで参加料が6千円、安かった。大満足でした。

4 コメント

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PCR (Pearsword)
2014-08-27 21:25:16
 Polymerase Chain Reaction懐かしい響きですね。僕が大学院の時分には、DNApolymeraseがすぐ失活して、なかなかうまくいかないのを、横から見ていました。僕は、残念ながら経験がないのですが。
 僕のいた貧乏研究室では、湯浴とタイマーを使っていたように記憶しますが、お金のあるところはもっと最先端の機械が入っているのだろうなと思います。
 以上、失礼しました。
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Pearswordさんへ (Repu)
2014-08-27 21:34:03
リアルタイムPCRです。分析試料をセットすれば測定器が自動的に温度を変えながら測定も全てやってくれます。湯浴も氷水もタイマーも不要です。
技術の発展は著しいですね。
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Unknown (週末山紀行)
2014-08-29 22:38:43
発酵や遺伝子組み換えなど面白いテーマですね。
こんな講義があるなんて知りませんでした。
リアルタイムPCRではどうやって遺伝子組み換え作物を検出するのか? など興味深いです。
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週末山紀行さんへ (Repu)
2014-08-30 19:39:44
詳細を書くと長くなるので省略します(笑)。
大学は現在、いろいろな取り組みをされています。先生方もお忙しいだろうに、社会貢献ということで。
ホント感謝、感謝ですよ~。
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