ブナの中庭で

ようこそブナの中庭へ!大好きな登山や山スキー、環境問題や自然のことなどいろいろ綴っています。

山羊のお話(2)

2008年07月01日 | 環境問題
現在の日本では中山間地で高齢化がすすみ、耕作放棄地が問題となっています。
元の農地には雑草が茂り、ここを通ってイノシシや猿などが集落や畑にやってきて作物を荒らす被害も深刻です。

そんな中、注目され始めているのが、山羊です。

(取り組み例1)鳥取県
鳥取県では県の事業で山羊の貸し出し制度を設けました。
そして山羊放牧が鳥取市河原町弓河内でスタート。遊休農地で生い茂った草をどんどん食べているそうです。

(取り組み例2)和歌山県
田辺市では今年、施設管理者の依頼で、県がヤギ3匹を放牧しています。
昨年、県がモデル事業として同じ場所に放牧し、雑草を1カ月半で食べ尽くす効果があったそうです。地元の子どもはヤギとの再会に大喜びだったそう。
県には山羊の「派遣依頼」が次々と入り、人気者!

(取り組み例3)滋賀県
長浜市今荘町の「今荘ぶどう園」は、果実を食い荒らすサルの被害を防ごうと、「監視役」としてヤギ10頭を放牧する実証実験が始まりました。
例年ブドウの袋掛け作業を行う7月上旬ごろからサルが出没。袋を破ったり、実を食べ散らかしたりして、被害は深刻です。
山羊は猿を見ても怯えず、放牧を始めてから猿の出没回数は半分以下になったとか。全国の果樹園農家が期待を集める実験だそう。

(取り組み例4)沖縄県
山羊の糞は粒状で水分が少ない(50~60%)ため、短期間で堆肥が出来ます。
沖縄では山羊生産者が糞を袋詰めにして近くの園芸農家に販売していて、美味しい果物を生み出しているそうです。


私も山羊のことは良く知らず、何よりコロンビアでの苦しい思い出のため、避けてきました。
しかし調べてみると、山羊は世界中で実に様々な目的で飼育されています。
さらに山羊の品種には約216種あり、用途別では乳用種、肉用種および毛用種に分類されます(もちろん兼用種もあります)。

日本にはなんと全国山羊ネットワークというものがあるのを見つけました!
会の目的は「山羊をこよなく愛し、わが国における山羊振興を図ること」とあります。
よく分からないけれど、何だかすごい~

今日紹介した取り組み例を改めて見てみると、今の日本にピッタリの動物のように思えますね。
石川県も何か取り組みを始めないかなぁ。

2 コメント

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Unknown (きよみ)
2008-07-03 09:32:21
我が家の、ひろーい空き地にも、ヤギをおこうか?という話がありました。しかし、住宅街・・・朝から、めいめい鳴かれても???
糞に寄ってくるハエ問題・・・やはり、郊外じゃあないと無理!!!!犬を買うより、働いてくれそうよね
温暖化ストップに貢献している、我が家の空き地?ですぅ。
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先進的? (Repu)
2008-07-03 19:12:49
わぁ、ヤギ導入を考えていたなんて、目の付け所がいいねぇ。
糞はよい肥料になるけれど、ちゃんとトイレにしてくれればいいのに。
ヤギのトイレトレーニングって難しい、というか無理なんでしょうね。おしいな~


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