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南海トラフと地震の空白域

2013年04月02日 | 地質・地形・地球科学
最初の図は日本付近で1940年以降に発生した地震を図示したものです。

ここで高校地学のおさらいをしませんか?

・海洋プレート(太平洋プレートとフィリピン海プレート)が、日本列島の下にもぐり込んでいる。
・その押す力で日本列島が乗った大陸プレートにひずみが蓄積する。
・ひずみが限界に達すると大陸プレートが跳ね上がり、地震は発生する。

そして‥‥
・海洋プレートは1年に7~10cmの割合で日本に向かっていて、その速度は変わらない
・そのひずみが解放されるためには、地震が発生することが必要
・日本付近では長年地震が発生しなかった部分「地震の空白域」が存在する

そしてそして‥‥
・2011年3月に東日本大震災を引き起こした地震は、まさにこの「空白域」で発生した


・いま明らかな「空白域」は東海から紀伊半島沖を経て四国沖へ延びる南海トラフ付近である


・写真は高知県室戸岬付近のもの。平坦な地形は海岸段丘。
・これは過去に「巨大地震の発生により隆起が生じた」証拠です。

以上、高校地学のおさらいでした。

浜岡原発と伊方原発の再稼働を検討するですって?
そうおっしゃっている方々には、ぜひ高校地学の教科書を読んでほしいです

2 コメント

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Unknown (N)
2013-04-04 00:42:38
海岸の段丘地形は,明らかにカタストロフィックな地殻変動が原因と思われます.平均的には数ミリの地殻変動とはなりますが,ある日突然の変動が発生したと考えるのが現実的かと.
その現象をどう捕らえるのかが,原発のアセスメントの重要なとこではないですか.
突発的な今回の事故で,これだけ居住不可の区域が発生しているのですから.
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Nさんへ (Repu)
2013-04-04 23:49:04
南海トラフの大陸側(つまり四国や紀伊半島)では、
ゆっくりとした沈降→急激な隆起(=地震)→ゆっくりとした沈降→急激な隆起(=地震)→ゆっくりとした沈降→‥‥
を繰り返していることが、地質調査からわかっています。
そしてフィリピン海プレオートが跳ね上がる地震では、予測されるマグニチュードも大きい。
福島原発の事故を真摯に受け止めなければならないと思います。
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