いかりじいじのブログ

テレ朝玉川徹社員のコメントの誤解

 京都大学を卒業したという経歴を持っているテレビ朝日の玉川社員は、担当しているモーニングショーの中で何回も誤ったコメントをしています。それは、玉川社員の左翼思想とそのような環境で育ってきた本人の感覚によりコメントしているからだと思います。
 1月19日付けのスポーツ報知の「玉川徹氏、特殊詐欺で14歳中学生逮捕に「未成年だったら補導・・・そういうところが犯罪組織が利用している理由」」という記事です。
 この記事では、警視庁が、埼玉県の中学3年生の少年(14歳)が都内の80代の女性に甥を装って電話して、現金をだまし取ろうとしたとして、現行犯逮捕したことが書かれています。その事実に対して、玉川社員が記事の表題のようなコメントをしているわけです。そればかりか、玉川社員は、続けて「要するに犯罪として問いにくいですよね。未成年だったら。そういうふうな部分もあるのかなと思いました。」と言っています。
 まあ、報道のように切り取りでなく、善良に解釈すれば、少年については家庭裁判所が犯罪の内容によって処遇を判断し、少年の立ち直りに重きを置いて判断するということで、成人とは違う扱いにあることを指しているのだと思いますが、誤りがあります。
 まず、第一に「補導」いう言葉が誤っています。補導とは、罪とはならない段階のたばこを吸うとか、深夜に徘徊しているとかの不良行為の段階で犯罪を犯さないように警察署などに連れて行き、真面目になるように諭した上で保護者に引き渡すことです。犯罪をしたら、14歳の少年なら犯罪少年と呼びますが、この際にも警察署に連れて行くことを補導という呼び方をする人もいるでしょうが、逮捕されたら警察署に引致されるのですよ。逮捕されていない任意であれば任意同行ですよ。そして、その少年は14歳ですから犯罪少年と呼ばれるのです。14歳未満の少年が今回のような犯罪をしたら、刑事責任を問われないだけで、犯罪にはなりますよ。これらは触法少年と呼ぶのですよ。玉川社員の頭の中では少年の処遇についての認識がごっちゃになっていると推測しています。
 第二に「犯罪に問えない」ことはないですよ。死刑などの凶悪な罪は家庭裁判所が刑事処分が相当と判断したら検察官に逆送致して、犯罪として刑事責任を問いますよ。要するに、玉川社員の言うように「犯罪に問いにくい」のではなく、成人とは処遇が異なるのだけです。
 私が疑問に思うのは、番組として取り上げるときに、コメントに関して根拠などを勉強しないのだろうかということです。専門家でもない一介の社員がコメントするなら、これは、一般人としての感覚ですがとか、前置きしろよと言いたいです。コメントするなら、責任を持って誤解を生まないようにすべきですよ。
 ワイドショーなどの番組などは、ほとんどが台本があって、一人一人のコメントも決められているのでしょう。それなら、このような間違いに気がつく人がいないのが不思議です。法律を学んだ人はいないのでしょうか。私は、大学で法学部だったし、ゼミは刑事訴訟法だったのでカチンとくるのですよ。それに、これまでも会社のクレーマー対策として、民事もですが、刑事事件の処分などに関心を持って全国の発生状況の把握をしています。それくらいやれば、このようなことは気がつくのにと思います。
 今日は、いつものテレ朝社員の能力をみたような気がしたのです。そして、偏差値ではなく、その後の勉強が大切だと思いました。皆さんも、どこそこの大学を出たとかは意識しないで、自分自身のために常に努力をしてはどうでしょうか。
 






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