いかりじいじのブログ

残った給食でまかない調理

 報道などの記事というのは、どちらの方向に向けて書くのかによって印象が大きく異なります。1月29に付けのJCASTニュース「残った給食でまかない調理→減給にSNS賛否 実は「先に取り分けて…」京都市教委明かす処分理由」という記事です。
 私も最初は、もったいないので残った食材を調理して、先生などにも配ったのに何が悪いのかと思っていました。しかし、事実は少し違うようです。実は、給食には最初から余分に食材を入れていたのです。実務上も余分を入れて作ることは理解できますよね。
 それで、ここがポイントだと思うのですが、よくなかったのは「食材を事前に取り分けていた」ことなのですよね。つまり、実質的に余分を作っていたのですが、残すことを前提にすでに取り分けていることが問題なのですよね。手順の違いと言えばそうですが、理屈の上では余ったのであればそれに対処するという手順は踏まないといけないでしょう。
 この記事では、私は報道の説明不足ではないかと思うのです。俳優が、遅くまで頑張っている先生達におにぎりなどを作っていたなどと美談のようにコメントさせ、報じるのですよね。このようなことは本質を誤りますよね。
 ポイントで書いたように、「事前に取り分けていた」というのと、「給食でない部分の物も使っていた」ということの事実を抑えましょうよ。市教委も「衛生管理、安全管理の観点から不適切だった」と説明しているでしょう。
 また、他の報道でも不足しているのは、その後に給食調理員の「残った食材の不適切な処理」を把握していたのに市教委の幹部も対応を曖昧にしていたということなのです。ですから、懲戒処分という正式な処分になったのでしょう。適切に対応していれば、口頭注意などで済んだかもしれないと感じました。
 この記事で、「処分に疑問を呈したひろゆきさん」などと庶民の味方のように記事にしている報道がありますが、正確な報道をしないからそのような理解になるのだと感じています。
 私からすると、どのような対応をしたらいいかと言いますと、まず、給食の時は余分を調理していたとしても、残った食材かどうかを確定させるのですよ。そして、廃棄する時間が勤務時間かどうか、廃棄するならその時間でやればいいですよね。その上で、残った食材は給食調理員の勤務時間外として廃棄する手続きとして使えばいいでしょう。この勤務に関して、「衛生管理、安全の管理の観点」から職務に関してやっているのであれば、責任問題があるでしょうが、時間外は廃棄物(捨てる物なので。)なので自分の責任で処分しますという立場でやれば良くないですか。
 しかし、日本人は、事なかれ主義ですから、給食調理員の食材廃棄処分は「衛生管理、安全の管理の観点」から職務と関係のない廃棄物の処理・処分と自らの廃棄処分は密接な職務行為にあるとかいって禁止するのでしょう。TBSのテレビのコメントしては、調理員としてはそのような対応をすることは考えられないとかいうコメントもありました。こうして、日本人が責任を逃れる対応の方が楽なので、いいことをやる方向でルール化するとかの発想にはならないのでしょうね。
 結論は、そういう前向きに取り組んだことには、多少のミスがあっても救ってあげてほしいと思うのです。今回の件は、発覚してから現場の責任者などが適切な対応をしていなかったことにあると思います。
 最後に注意事項は、最初に書いたように、事実関係を抑えた上で冷静に記事にしてほしいのです。また、情緒に訴えたような「自分はいいことをしているのに非難されている」という、真実を曲げている記事は非難したいと思います。
 最後に、少しのミスくらいあっても注意してあげて、適切に対応できるように「衛生管理、安全上の問題」を解決して対応する知恵を出しましょうよ。面倒くさがらずに。


 
 
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