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建築研究室です。和歌山市で!
仕事以外の事が多くって。。。

餅まき

2006-05-27 22:17:54 | 有田川を望む家
有田川を望む家-010

本日「大安」の日に只今建築中の物件で「上棟式」が執り行われました。
お天気は雨と予想されていたのですが、少し曇り空とはいえ、「晴」にしてくれて感謝でした。

色々と多くの「通過儀礼」のあるこの世の中で、かなり「はしょって」しまわれた感のある、建築工事中の儀式。
決して、多くの費用負担を建築主に望むものではないンだけれど、一般に大きな買い物と云われる建築工事、少しは見直したい気持ちを持つ建築家です。
全国的にどうなンやろうねぇ上棟式に「餅まき」なんて執り行うのは?

最初は建物の四隅に「隅餅(スマモチ)」を投げ、これを受け取った人達は次期「家を建てられる」と・・・花嫁のブーケの投げるのに似てますね、次は貴女の番よ!
一斉に投げられたお餅、大勢の人々が集まってくれ、我よ我よと拾ってくれる。
うっすらとかいた汗を拭いながら、投げ終わった建築主の「顔」は凄くすがすがしく満面の笑顔でした。

チョット工事費以外に費用負担が生じたけれど、工事完成までに安全とよりすばらしい空間を構築出来るよう今までにもまして、遺漏なき監理を心に誓った建築家でした。。。

基礎立上がり壁・・・

2006-05-12 21:01:54 | 有田川を望む家
有田川を望む家-009

コンクリート打設。
一般住宅の場合、地盤面から約40~50cmの立ち上がり壁なれど、当物件は前面道路と既存部分の関係から1mのと高い立ち上がり基礎です。

意匠としては、このコンクリートの部分を基壇とし塗り壁、鋼板壁と上部になるほど面積は増すものの、軽い材料の使用によりバランスをとれるよう計画した。

本日より2週間のコンクリートの養生期間をへて今月27日(土)大安の上棟式を待つ運びとなった。

現場工事は止まったように見えるけれど、私の設計の大半は「刻み」と呼ばれる大工自らの木材加工に勤しんでいる。

構造の継承

2006-05-02 23:30:37 | 有田川を望む家
有田川を望む家-008

基礎床版のコンクリート打設日です。

赤く錆びた、節のないのが「丸鋼」と呼ばれた古い鉄筋です、錆びは解体後に40数年ぶりに酸素に触れ発生したものです。

本日再び、新しい基礎の一部として「D(デェー)コン」と呼ばれる節付きの鉄筋と共にコンクリートに沈んでいきます。
コンクリート中の塩基と反応し錆びの進行は止まります。

この部分は、既存の鉄筋コンクリート造の柱跡、当然木造基礎などと比べようのない位の基礎が地中に埋まっています。
今、又この上に木造の基礎床版が施工され、2階建の「すみか」の「礎」となり再び家屋の荷重を地盤面に伝達する役目を果たす事になりました。
まさに、「構造の継承」!!!

かしこみかしこみたまえ~

2006-04-24 20:53:35 | 有田川を望む家
有田川を望む家-006

2006年4月24日(月曜日)大安・くもりのち晴
午前8時過ぎより現場いり、少し雲行きが悪かったものの、午前9時のご祈祷の頃には、「晴の空」

増改築工事とはゆえ、8割は新築部分、土地の「神様」に感謝、又、今後の工事においても無事に、思いの以上の住空間の完成を祈願致しました。

                             弐礼弐拍手一礼

4月半ば、春雨の中・・・

2006-04-15 20:38:31 | 有田川を望む家
有田川を望む家-004
画面前面に有ったコンクリートの2階建の部分はすっかり解体されている。

右方向の2階建て木造の解体撤去に取りかかっているものの、残存させる木造平屋建て部分との切り離しが難しい。

現場での指示が飛ぶ!
解体柱と残存柱の判断は解りやすいが、屋根部分、2階梁、桁部分は後互いに「力」の分担をしている。
微妙なヶ処はあえて残しておき、増改築に当たる大工の「手」に委ねよう!!!

解体準備

2006-03-31 17:30:59 | 有田川を望む家
有田川を望む家-001


解体前日。  画像左手のRC部分は築40年、私の父の設計です。


R屋根の原寸型板図


南東RC造部分解体用足場組開始


南西方向、画像奥に見える木造平屋建部分は私の祖父の建設した築50余年になる住宅です。


南東部分にブルーシートが掛けられていく。

今日から始まる、「有田川を望む家」は私の祖父が木造2階建てを建設しその後、私の父の設計でRC造2階建て部分が増築されました。
そして、今回私の「手」により設計・監理と任されたこの建設は「親子三代」に渡り携わってきた住宅です。

設計中も、建築主と事ある毎に歴史を感ずる話題が一杯の物件でした。
どうか、無事に「素敵な家」に仕上がりますように、又、何より解体撤去となる部部にはこの住宅に住まいする当家の人々を今までに健やかに生活させてくれたことを感謝するものです。

そして一番の幸せ者はこのわたくしでしょう!
ごく一般の小住宅、でも私にとっては「親子三代」関係させて頂けた、非常に感慨深い作品になる事でしょう。