すっかりご無沙汰です。
藤井竜王ついにNHK杯、伊藤匠五段に勝ちようやくこの棋戦5分に戻しました。8割越えの今や押しも押されもせぬ棋界の第一人者。あれほどタイトル戦では無敵を誇る棋士といえどもこれまでは4勝5敗と一つ負け越し。相性としかいいようがないですね。
そういえば私はこれまでNHK杯トーナメントは見るのは囲碁だけで、将棋は全く見ませんでした。まあ学生時代からクラブ活動をしていた囲碁にしか興味がなかったので当然といえば当然なんですが・・・
現在、大三冠の一つ、井山名人対芝野九段の立場が入れ変わっての名人戦が真っ最中で、こちらも1勝1敗の5分なんですが、ネットでも静かなもんです。藤井竜王より3歳上で、10代最年少で名人位を獲得したのがこの芝野虎丸九段、以降王座、十段と三冠となった時にはAIの申しとか言われ相当話題にもなったんですけどねえ。
というのもタイトル戦で彼の封じた手が、現役棋士では誰一人として当たらなかったどころか想像さえできなかったにもかかわらず、第一候補としてズバリ的中させたのがAI。以来AIの手は囲碁界では瞬く間に取り入れられ、現囲碁界トップの井山棋聖も進んで研究しているほどで、かって悪手といわれた常識のほとんどがひっくり返されています。まさに藤井竜王が指す手のように。
現在、大三冠の一つ、井山名人対芝野九段の立場が入れ変わっての名人戦が真っ最中で、こちらも1勝1敗の5分なんですが、ネットでも静かなもんです。藤井竜王より3歳上で、10代最年少で名人位を獲得したのがこの芝野虎丸九段、以降王座、十段と三冠となった時にはAIの申しとか言われ相当話題にもなったんですけどねえ。
というのもタイトル戦で彼の封じた手が、現役棋士では誰一人として当たらなかったどころか想像さえできなかったにもかかわらず、第一候補としてズバリ的中させたのがAI。以来AIの手は囲碁界では瞬く間に取り入れられ、現囲碁界トップの井山棋聖も進んで研究しているほどで、かって悪手といわれた常識のほとんどがひっくり返されています。まさに藤井竜王が指す手のように。
ところが芝野さん、結局タイトル数は6(7大タイトル4)で現在は無冠。もちろんトップ棋士ではあるんですが、残念ながら頂点には立っていません。この名人戦で、奪取された井山名人から再び奪還すれば盛りあがるんでしょうが・・・
それはさておき今回は特別です。
何しろ話題のタックンとの公式戦の初手合い。しかもTVをつけて初めて知ったのですが解説が渡辺名人とは嬉しい限りで、つい見入ってしまいました。渡辺名人はズバズバ物をいうので合わない方も多いみたいですが、とても分かりやすくて私は好きです。
さて実践は相掛りから角交換が入り、伊藤五段が▲2九飛と引いたところで、いきなり藤井竜王が48手目△7五歩と仕掛けます。
普通に応じると桂交換ののち△5五桂から4七桂成で▲同金に3八角と飛金の両取りで一気に形勢を損じるとの名人の解説。
で、伊藤五段は5六歩以下△6五歩、▲同桂、△同桂と進んだ場面。
ここで同歩と取るのは△7六歩と取り込まれて対応に困るので、▲7五歩と桂を取らずに歩を取ります。これで明らかに先手の桂損。
AIによればさらに7七歩と叩けばより厳しかったようです。
数手進んだあと藤井竜王の△6三桂打は次の7五桂をみて厳しいのですが、ここで伊藤五段は6二角と飛車取り。
この手をみて解説の渡辺名人は8一飛と逃げた時に5三角成と角を切り金打から攻めるしかないと予想。
さすがにその通りに進みます。そして狙いすました▲6六桂に藤井竜王の指した手が、
この王の早逃げで対応に困った伊藤五段の指した手が1五歩、この段階では手抜きが当然だが、才能を感じる一手と褒める渡辺名人、なかなか簡単には土俵を割りません。
いよいよ竜王に待望の7五桂とハネ、▲7六銀と躱した次の一手が名人絶賛の
9三角打。
この一手で先手の5四桂と銀を取る手が、その瞬間に同じ場所に桂打されるので、手抜きして▲1四歩に△8三桂成から▲同金に△6六角と桂を抜かれてしまいました。これで勝負あったようです。
最後の見せ場が詰むや詰まざるやの場面で、いろいろ難解なところもありましたが、116手目の△6一飛打をみて伊藤五段の投了となりました。