王将戦挑戦手合い第一局、先手番の藤井竜王が139手で大激戦を制しました。
驚異の8六歩から始まった第一局でしたが、どうやら形勢は先手の竜王がやや良しだったようです。が、じっくりと腰を落としていた渡辺王将が一転して鋭い攻めを繰り出し形勢は逆転です。
95手目の竜王の▲5五桂に対して実践では5四王とかわしたために局面は混沌としてきました。森内九段によれば3二王と下へ逃げていれば残っていたようです。
とはいえ渡辺王将の持ち時間はわずか4分、すぐに1分将棋となり、最後は文字通り大激戦の末に竜王が先勝です。
最終図 139手完、先手藤井竜王勝ち
ちなみに終了図以降は△5五王、▲4四銀、△5四王、5三銀成、△5五王、▲4七桂までピッタリ詰みです。
藤井竜王の独特の一手で話題になりましたが、森内九段の言われた未来の手として今後将棋の考え方がガラっとかわるような素晴らしい将棋でした。
それにしても渡辺王将の攻めには迫力がありました。私はニワカで尚且つ毎日のリアルタイムの棋譜だけ。たまに解説者のコメントが入りますが、ABEMAの将棋チャンネルのようにAIの評価なんてありません。
そんな中でも藤井竜王が△3七歩成に対して同銀としたあたりでは逆転されたかな、と感じたくらいです。せっかくの5六にうった角が、銀がバックすることで収拾がつかなくなってしまうのでは?と嫌な感じでした。すぐその後でしょうか、森内九段は後手を持ちたいとのコメントが入りましたからね。
ただ木村九段は「同金では良くない何かを藤井さんは見つけたのでしょう」との言があり、その辺りのことはわかりません。明日にも詳しい研究がでてくるでしょうから待つことに・・・はしませんよ、藤井さんが勝った、ニワカにはそれだけで十分です。
次回は1月22,23日で渡辺王将の先手番、どんな戦型になるのでしょうね。いまからワクワクしてきます。これで藤井竜王が勝てば、いよいよ五冠がまじかに迫ってきます。
その前に13日に大事な千田翔太七段とのB1対局がありましたね。ここで勝利すればA級昇段ほぼ確定。あとは谷川さんの最年少記録を破ることができるか、ラストチャンスになります。ここでシッカリ渡辺さんを下しておくとかなり有利なはず・・・ですよね?