彼女(妻)は“きょうだい児”だ
引きこもりの兄がいる
今回の離婚問題について、
少なくとも僕がそれを問題視したことはない。
というか忘れていた
幸いにも義両親は今のところ健在
しかし、未来永劫ではない
親なき後は誰がどう面倒をみるのか
“普通の”息子だと思いこんでいる義両親は
課題を先送りにするばかりだ
僕がそれを彼女から聞かされたのは20年前
義両親に結婚することを伝えに行く道中だった
正確に言えば、彼女からは聞かされていなかっただけで
当時の僕はなんとなく気がついていた
というのも、ここは車が無いと不便な地域
彼女の家にはデートの送迎で毎週寄っていたが、兄の車が無いことが気になっていた
謎過ぎて、なんらかの事情で亡くなった兄を
あたかも生きているかのように振る舞っているのかと
オカルト的なことも考えたこともあった
彼女にもそれとなく何度か聞いてみたが、
3歳上の兄がいること以外、何も語らなかった
カミングアウトをしてくれた時、彼女は泣いていた
当時の僕は、後戻りができないタイミングまで言わないということは
それほどまでに結婚したかったのかと良い解釈をしたのだが
今になって思えば、信用されていなかったのかもしれない
いずれにしても、僕は家と結婚する訳ではないし、もちろん兄と結婚する訳でも無いから
そんなことで結婚の意志が変わることはなかった
と同時に、僕が兄の世話をする気はさらさらない
それは過去も今もそして将来も変わらない
ただ、現在の状況を考えるに
将来のことはどうやら心配する必要が無さそうだ
今になって思うことは
彼女が“きょうだい児“をカミングアウトしたタイミングで
婚約破棄すれば良かったのかもしれない
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