グランマの扉

女4代にぎやかな日々

先輩、最高っす♪

2017-01-31 | 日記



忘れない内にとせっせと書いていた旅行記。

その間にも色々心が動く事があって、今度はそれを忘れない内に書いて行こうと思います。
頑張れ、私の海馬

ところで海馬って、記憶の一時預かりの場所。
ここから大脳資質に移動して記憶として定着するか、忘れちゃうか・・らしいのですが、その記憶の海馬での滞在時間は一時間から一カ月だそうです。


そろそろ危ない




さて昔々、地方の経済界や政界に、それなりに力のある人達が集う小料理屋さんがありました。
そこのお店が15年ほど前に閉店。

その後、リクエストがあった時だけ自宅でお料理を提供するというスタイルに。

そして年に2~3回ほど、昔の常連さんが集まる会もそこで開かれるようになりました。



私は勿論当時は全然常連さんではありませんでしたが、最近夫に連れられ其の会に何回か参加する羽目に・・・


今や、当時の常連さんも殆ど御隠居さんの雰囲気。
とは言え、皆さんそれなりの方達だったわけで、正直、平凡な主婦としては決して居心地がいいとは言えないのですが、女将さんがとっても気さくな方なのと、食い意地だけで参加しております。  





さて、今回私の席の向かいは87歳の先輩。
何時もお洒落な格好をなさっていて、でも同じ席になるのは初めて。


夫が隣のお客さんと話しこんでいたので、私は黙々とお料理を頂いていたのですが、ちょとした切っ掛けでその先輩と話が弾んでしまいました。



その中でビックリしたのは、先輩80才になってから家庭では全て料理を担当していると言う事。


何でも80歳になった日に、奥さまに宣言されたそうです。
「今後いっさい料理は致しません。 お惣菜を買ってきますので、それで我慢して下さい」って。

壮年時代は何といっても高度成長時代。
家の中の事も、子育ても一切関与せず、接待にあけくれ自宅で食事など殆どしない生活だったそうで、老年になってから奥さまの逆襲にあったわけです。

毎日惣菜しか並ばない食卓に、先輩とうとう音をあげ「今後は私が料理する」と宣言。


そこから料理学校二つ通い、毎日買い物して三食作る生活に。


一年位は逡巡したそうです。
「すました顔して食べる妻の為に、なんでこんな事までしなければならない」って。

でも自分が料理しなければ、惣菜のみ。



そこで考えを切り替えたんですって。

頭を使って献立考え、歩いて買い物して運動、そして手先を使って料理。
元気に老いていく為の最高の趣味じゃないかって。



それから7年。


今年の目標は「調理師免許を取って、自宅で小さな料理屋を開く」なんだそうですよ。



年寄りによくある、自慢話や、人の話の腰を折るとかが一切ない方なので、その日はひたすら楽しく、とっても刺激を受けて帰って参りました。


先輩、最高っす。
叉お会いしたいなぁ。





トップの写真はお話の切っ掛けになった八寸。

この紫芋から話が弾みました。








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3 コメント

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マジ最高っす♪ (まり)
2017-01-31 21:47:22
奥様の逆襲も痛快ですが、その逆襲を生きる楽しみに変換させてしまった先輩が素敵。
きっとこの方は元気で長生きなさるのでしょうね。

写真の料理、美しいです。
凄い食事会に出席しているんですね。
どこでもドアでその会に混ざりたい♪
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そうそう ()
2017-02-01 11:50:40
奥さまも根性座っているよね~ 


凄い食事会だけど・・・まりさん本当に混ざりたい?
夫は私の事、物怖じしないと思いこんでいるけれど、何と言っても平々凡々な主婦だから、結構気合入れての参加なのよ~

食事は家族や友達とワイワイ食べるのが一番・・・と毎回思います。  
返信する
混ざりたくはないかも (まり)
2017-02-01 13:56:27
気合いを入れないとアカン食事会は美味しさが半減するかも^_^
返信する

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