原爆の火とキャンドルナイト

ＪＲ東海道線などで東京方面に向う時、左側に大きな白衣観音様が安座しておられるのをご覧になったことがある方も多いと思います。大船観音寺は、観音さまのある山の中腹にあります。

先日（5月2日）の記事でもお伝えしましたが、今夜１７：３０から、観音さま前の芝生広場を中心に、大船観音寺でキャンドルナイトがおこなわれます。

以下、キャンドルナイトのページから転載いたします。
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「100万人のキャンドルナイト」は、でんきを消して、スローな夜を・・・を合言葉に、
国内外で呼びかけられている環境キャンペーンです。

5/19（月）17:30～21:00　　17:30～採火式
6/22（日）17:30～21:00
※雨の場合には傘を持参ください。両日とも、台風・暴風雨でないかぎり開催しております。

ロウソクに灯りを点すとき、大船観音では、その「火」がどこから来ているのかも大事にしたいと思っています。
5月は横浜大空襲があった月。5月19日、広島原爆・九州の星野村から分火ののち大船の境内にも保管されてきた「原爆の火」からの灯が、点灯やディスプレーとして生まれ変わります。

5月6月とも、ご入場の際にカップローソクかガラスホルダーを選んで、思い思いのメッセージやお願い事を書き、点灯したら自分の好きな場所に置いたりすることができます。
もちろん見学するだけもよし、写真撮影するもよし。
境内の一角にはワインslowineやZELKOVA、ネパリバザーロさんのお茶を楽しめる小さなコーナーもあります。

また、よーくみないと気がつかない「照明に関するちょっとした仕掛け」も、ご夫婦やカップルで来場された方にはとりわけ素敵な思い出になるかもしれません。大船観音寺も、さまざまな国の方が参拝に来られる場所でもあり、縁結びや子安祈願のひとにもおすすめの場所。普段は夜間開放がない特別な時間帯、ともしびのなかで、ゆっくり過ごしてくださいね 

●入場参拝料　500円（献灯代が含まれます：こども料金は300円のみ）
●場所：大船観音寺境内
●アクセス：ＪＲ大船駅西口から徒歩10分
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上記のように、キャンドルナイトでロウソクに灯す明かりには、大船観音寺に分灯されている原爆の火を採火させていただくことになっています。
採火式には、住職も出仕いたします。お近くの方はお出かけください。

さて、先日準備のため大船観音寺を訪れ、採火させていただく原爆の火を改めて拝見させて頂きました。
原爆の火は観音さまへの坂道を登り、小さな山門をくぐると、その正面にあります。

原爆の火は、灯篭の中で静かに燃えていました。
昼間でしたのですこし頼りなげな感じがしましたが、夜になれば火の燃える様子は、もっとはっきりとするでしょう。

この火は、原爆投下から終戦後9月16日まで商店街の押潰された地下壕の奥でくすぶり続けていた原爆の火の残り火だそうです。
原爆の火は福岡県星野村にて大切に受け継がれ、原爆投下から45年の年（昭和65年）に神奈川県原爆被災者の会により分灯されました。
それが、この大船観音寺の「原爆の火の塔」の中で燃え続けています。

また、同じ場所には原爆被災者の慰霊碑もあります。
被爆２５年の昭和４５年、神奈川県原爆被災者の会の方々が、県下原爆死没者の霊を慰めるために、財団法人大船観音協会の関係者の厚意により大船観音寺境内に建立されたものだということです。

平和を願う方たちの建立した観音様や、思いを込めた燈篭が立ち並ぶ境内。

今年、鎌倉市は平和宣言５０年を迎えるそうです。
他の都市に先駆けて平和宣言をおこなった鎌倉市の方々の思いのひとつが、大船の観音様の境内に奉納された多くの塔や御仏のお姿であろうと思います。

今回、住職はビルマのサイクロン被災者、四川省の大地震被災者、さらにチベット自治区での自治獲得のために犠牲になった多くの方々への追悼もあわせて祈り、平和の意味をあらためて考えたいと思います。

雨が降らなければいいのですが

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今日のおまけ

ヤマボウシが咲きました。手裏剣のような形をした花です。
もう少しすると花が散って、地藏堂がヤマボウシの散華供養浄土のようになります。

アマリリスを２枚。
緑色の中から紅色が生まれてくる・・見れば見るほど、自然は不思議です。

青葉風。すこしずつ初夏へと近づいていきます。風にも青葉の匂いを感じるときがありますね。

今日はここまで。

雨が降りませんようにと思っているのに、雨が降ってきてしまった・・