来る10月5日(土) 両国国技館において元幕内武州山の断髪式が行われます。
6月にも垣添こと雷(いかずち)親方の断髪・襲名披露興行があったばかりなのですが、来月早々に元幕内・武州山の引退断髪式が行われることになりました。
藤島部屋はこのところ引退興行が多く、来年2月にも元大関雅山の引退興行があります。
来春には2人の若者が入門するということで楽しみにしていますが、長く一線で頑張って来た力士が引退するのは寂しい限りです。
現親方の藤島(元大関武双山)は男気溢れる人間ですから、身心ともにビシビシ厳しく弟子を指導して勢いを盛り返し、相撲界に藤島ありの姿を見せていただきたいものです。
今回断髪式をする武州山には、読売新聞 2013・1・29日付けのコラム「編集手帳」にのった次のようなエピソードがあります。記事の概略だけ紹介します。
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八百長問題で相撲界が大揺れの時、弁護士などの調査チームが関取衆から事情聴取し、その際に証拠物件として携帯電話と預金通帳を持参するように求めたことがあった。
スポーツ報知紙が伝えた記事を覚えている。
「あなたは持って来なくても良かったのに・・・・」
武州山関は持参した品を突き返された。
いつも全身全霊で土俵を務めるあなたが八百長をするはずがないから、と。
一点の曇りもない「ガチンコ力士」認定者は他にもいたが、第一号認定は武州山関だった。
相撲界がどこまで汚染されているのか、誰を信じて良いのか分からない疑心暗鬼のなかで、その記事に心を洗われた大相撲ファンもたくさんいたはずである。
賜杯ならぬ記憶にその名を刻し、末永くたたえられていい栄誉だろう。
昨日の朝刊に武州山引退の記事が短く伝えられていた。
たび重なるけがに泣きながら、32歳で新入幕を果たした遅咲きの苦労人である。
幕内在位は11場所、最高位は西前頭3枚目。
稼いだ勝ち星の数や、浴びた拍手喝采の数だけでは「重み」を量れない勲章が、男の人生にはある。
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体調を崩して起き上がれなかった父親にこの記事を見せたら、大層喜んでくれて・・・とお父さんの葬儀の後に語ってくれたことがありました。
お父さんは、本当にうれしかったでしょうね。
引退記事が出た同じ日の朝刊では、同郷の高見盛関の引退が大きく伝えられ、また、今回の断髪式の翌日、同じ国技館で高見盛関の引退興行が行われます。
武州山には、高見盛関のような華やかさやお茶目さはありませんでした。
しかし、ポスターの写真のように、祈るように塩を撒き、ガチンコでぶつかる素晴らしい力士だったと思います。
藤島親方とはまた違う意味で男気のある、武州山あらため小野川親方。
部屋付き親方として、しっかり藤島親方を支えていただきたいものです。
※断髪式入場券について
倫勝寺では券の取り扱いを行っておりません。
お問い合わせは 武州山引退断髪式事務局 090-1054-4439 受付時間 10時から18時 までお問い合わせください。
武州山
本 名 山内隆志
出 身 青森県青森市(旧浪岡町)
初土俵 1999年1月場所 幕下付け出し
入 幕 2008年11月場所
得意技 左四つ、寄り。
生涯成績 416勝 427敗 25休(84場所)
幕内成績 63勝 102敗 (11場所)
十両優勝 2回
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日中はまだまだ酷暑の様相を残していますが、朝晩の風や空の色は秋そのものになりました。
ねこじゃらしも房が大きくふくらんできました。風に揺れる姿は、秋そのもの。
向日葵もそろそろ終わりですね。
今日はここまで。
さんぜのまなざし goo別院 1308