8月最後の日曜日、第21回目になる合掌の郷・夏祭りが行われました。
これだけ暑いと来場者が少なくなるんじゃないか、熱中症で倒れる人が出るんじゃないか、など、天気が良ければよいなりに気を揉むものであります。
ほんとうに暑い中での開催でしたが、おかげさまで事故もなく、無事に終了させていただきました。
陽が暮れて提灯に火が入るころには涼やかな風も吹いて、かえって日中の暑さがあってこその清涼感、とおもいました。
夕方来れないから、とわざわざ暑い中に提灯を見に来る方までいて、白提灯の列もだいぶ定着してきた感じがします。
今年は、提灯に般若心経の写経をされた方もありました。
最近の出来事を伝えるものや、生前にうまく伝えられなかった想いをこめたものなど、
新盆を迎えた故人様への深い想いが込められた提灯に、深い悲しみと、大事な方の死をしっかり受けとめようとする心が感じられます。
昨年から始めた「ろうそく文字」。今年のお題は「結(むすぶ)」です。
階段の上から見てはっきり分かるように、字の形や大きさを決めていきます。
見る角度によって字が歪んでしまうので、けっこう大事な作業になります。
大人4人10分ほどあれこれやって、ようやく「結」の文字が完成。周囲に三日月やながれ星、ハートを配してカップろうそくを並べていきます。
灯を入れると、下のようになります。けっこうたくさんの方に楽しんでいただきました。
来年からは参加型キャンドルナイトにできれば、と思っています。
いつものケータリング会社の方々が、から揚げ屋さんや焼きそば、焼き鳥のお店を出してくださいました。
スーパーやお店で買う値段よりはるかに安いので、ほんとうによく売れます。
中には晩酌のおつまみや明日のお弁当のおかずに、と大量に買い込んでいく人も。
そのほかにかき氷やイモ餅、玉こんにゃく、子供くじに金魚すくい、ヨーヨー釣りなど、今年もいろんなお店がそろいました。
お地蔵様の千灯法要は、まだ陽が高い午後4時半から。
今年もボーイスカウトの方々が、ろうそく管理のお手伝いに来て下さいました。
千灯法要は、子育て地蔵様、災除観音様にこの一年の無事を感謝し、さまざまな想いをこめたろうそくを奉納する法要です。
あわせて、お位牌やお盆飾りのお焚きあげもします。
お焚きあげのあと、提灯の列を巡って御供養し、皆様にはお焼香をしていただきます。
法要が終われば、後はお祭り。境内に子供たちの歓声や、笑い声が響きます。
天気が良くてよかった、開催できてよかったなあ、と住職が幸せに思う時でもあります。
震災関連商品では、大震災被災地、石巻・明紘水産から取り寄せた「おやつ海苔」も販売させていただきました。
宮城、青森、岩手の日本酒も、みなさんにお買い求めいただきました。
中には「大人買い」してくださるかたもいて、うれしい限りです。
売り上げの中から少しばかりですが、義捐金にまわさせていただきます。
陽が落ちてろうそく文字が薄暮の中にきれいに浮かび上がり、お祭りも佳境を迎えます。
鳳友産業さんはじめ、多くの方々のご協力で、今年も無事にお祭りを終えることができました。本当にありがとうございました。
心よりお礼申し上げます。
花火の音を思い出しながら、今年の夏まつりの報告はここまで。