さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

中国大地震、そしてビルマのハリケーン

2008-05-14 12:02:37 | ボランティア

先日早朝、茨城と栃木で大きな地震があった際に記事を書きましたが、
今度は中国で阪神大震災の規模をはるかにしのぐ巨大な地震が起り、甚大な被害をもたらしています。

不幸にも亡くなられた方々、そして被災された方へ、心からお見舞い申し上げます。

最終的にどれだけの被害になるのか、見当が付きません。
学校などの公共の建物が倒壊し、多くの子供たちがいまも生き埋めになっています。
しかも悪いことに、震源近くの成都などの都市近郊は、11日から激しい風雨が続いています。
土砂崩れ、山津波、など様々な二次災害が起きないことを切に願うのみです。

今回地震があった地域では、地震を経験した人がほとんどいなかったそうです。
住んでいる建物が猛烈に揺れるという事態に、人々はパニックに陥り、路上に避難しているひとたちで
街は人であふれているといいます。
揺れがおさまって恐る恐る家に入り、余震にまた揺れては家から悲鳴を挙げてとびだしてくる・・
そんな繰り返しだ、とラジオで現地の四川大学で学ぶ日本人が話していました。

日本国内には、救助犬をつれていつでもいけるように準備している団体があるのですが、
救援を申し入れても、正式な救援要請がないと入国できず、助けに行けない、と困惑しているそうです。
一分一秒を争う事態です。少しでも救出が早ければ、命を救うことが出来ます。
中国は政府内のすべてのレベルで、全力を挙げてこの危機に取り組むことを表明していますが、
国外からの人的支援、救援も受け入れて頂けるよう、心から望みます。
日本政府も積極的に働きかけられないのでしょうか、歯がゆい思いがします。

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日本赤十字社の義援金等受付のページはこちらから。

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ビルマ(ミャンマーのことですが、あえてビルマと書かせてもらいます)でのサイクロン被害もまた、史上類を見ない甚大な被害となってしまいました。

軍部の政権が、他国からの支援を受け入れないという姿勢を変えない限り、被害は拡大しつづけるでしょう。

被災地では食料や水が無く、大人も子供も、通りかかる車や人に物乞いをしているというニュースがありました。


食べ物も医薬品も住まうところも無く、しかも暑い夏がやってきます。疫病が流行する恐れもあります。


同じ仏教国という意味においては、中国以上に心配な国での被害です。
穏やかなまなざしの国に早く戻って欲しい、と心から願います。

以下長くなりますが、住職も参加しているSVAからのニュースレターを転記します。

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◆◆ミャンマー(ビルマ)・サイクロン(台風)被害 緊急救援事業Vol.2◆◆
      ~救援活動を開始!~
                                            2008年5月12日発行
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             社団法人 シャンティ国際ボランティア会(SVA)

▽本リリースの印刷用PDFファイル
http://sva.or.jp/eru/myanmar/images/myan20080512.pdf
▽ミャンマー(ビルマ)・サイクロン被害 緊急救援事業ホームページ
http://sva.or.jp/eru/myanmar/
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今回のサイクロンの被害は、5月11日の国連(OCHA)の推計によると、死
者10万2千人、行方不明者22万人という可能性が発表されました。
多くの方が亡くなっただけでなく、この瞬間にも被災地では人々が路頭に迷っています。
SVAでは緊急救援物資を被災者へ届けるべく活動を開始いたしました。
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◆被災地の状況◆
 本日12日現在、SVAの元には現地の状況が伝わって来ています。
 犠牲者の多くはミャンマー(ビルマ)南部の「エヤワディ管区」などの海岸線や
 中州地帯に集中しています。水辺で暮らしていた多くの方が犠牲となりました。
 今も泥水の中に、たくさんの子どもたちの遺体が浮いているのが被災地の真の姿です。
 生き延びた方々も厳しい環境にいます。強風や濁流により家を失った人々は、
 190万人を超えるとも伝えられています。
 多くの方は、近所のお寺や学校に身を寄せていますが、水や食料が足りないという事、
 また衛生環境が悪化する中で、医薬品が足りていないために
 感染症や伝染病が蔓延する事などが心配されています。

▽家屋を失い仮の小屋に身を寄せる家族 (Photo:DKT)
http://sva.or.jp/eru/myanmar/images/20080512-1.jpg

◆SVAの救援活動◆
 現在当会では、緊急救援物資の配布を計画しています。
 不足している水や食料、医薬品の他に仮住まいを作るための資材なども検討しています。
 当会では、タイ・ミャンマー(ビルマ)国境の難民キャンプでの活動を続けてきた強みを生かして、
 現地のNGOや国際仏教団体などと調整を始めており、これらの組織を通じて、
 ミャンマー(ビルマ)国内の住民組織と協力を図っています。
 政府の支援が届かない人々を対象に、被災地内で緊急救援物資を直接配布する事を計画しております。

▽浸水した屋内に避難する村人たち (Photo:DKT)
http://sva.or.jp/eru/myanmar/images/20080512-2.jpg


◆募金受付を開始いたしました◆
今回の未曾有の災害に際して一人でも多くの被災者の支えとなるべく努めてい
きたいと思います。皆様にご支援をお願い申し上げます。

■募金受付の郵便振替口座■
加入者名:社団法人シャンティ国際ボランティア会     
口座番号:00150-9-61724   
※通信欄に「ミャンマー・サイクロン」とご記入ください
※郵便局からの振り込み手数料は免除されます
※特定公益増進法人への寄付として、所得税及び法人税の優遇措置があります

■お問い合わせ■
(社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)東京事務所
緊急救援担当:白鳥
〒160-0015 東京都新宿区大京町31慈母会館2・3F
TEL:03-5360-1233  
FAX:03-5360-1220
URL:http://www.sva.or.jp/
E-mail:eru@sva.or.jp

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また、この1月から、SVA(シャンティ国際ボランティア会)は、
昨年11月15日に発生したバングラデシュのサイクロン被害に対する復興支援を開始しました。
被災地域で集会所とサイクロン避難シェルターの建設、子供たちへの学用品の配布などです。
今年6月末まで続けられる予定です。

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中越地震のとき、長岡市郊外で親子が車ごと生き埋めになった現場を遠くからおまいりしたことがあります。

あの時は幼い男の子が奇跡的に救出され、つらい災害のなかで大きな明るい話題になりました。

あの現場、今はすこし整備されたかもしれませんが、山崩れ事故直後の凄まじい様子は想像を絶するものでした。

緑の山肌のほとんどがむき出しの崩れた岩石に変わり、そのひとつひとつが、
3階建てのビルに相当するほどの大きさ。体中が総毛立ち、震えました・・

 

阪神大震災、中越沖地震など、不幸な出来事でしたが、
それを乗り越えて様々な経験をつんだ人たちが国内にはたくさんおられます。
多くの方々の知恵と力をあわせて、なんとかこれら多くの危機を乗り越えていきたいものです。

それぞれの国で救助に当たっておられる方々の尊い行いに心から敬意を表します。



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