さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

水無月つれづれ

2014-06-10 15:20:00 | 倫勝寺の日々

 

秋田県能代市にある倫勝寺の本寺、白鶴山倫勝寺にお参りに行ってきました。

以前にも紹介したことがありますが、倫勝寺の本家である白鶴山倫勝寺は、能代市仁井田というところにあります。

今回は御開山さまの450回大遠忌ということで、出かけてまいりました。

御開山さまである秋田市補陀寺九世草庵守瑞大和尚さまが亡くなったのは、永禄七年(1564)だそうです。

 

さすが佛国・秋田、であります。

横浜ではほとんど見られない、十八拝差定という、曹洞宗門でも最高に手厚い報恩供養の行事が行われました。

  

上は「疏(しょ)」という、式中に読まれる御開山さまの生涯や徳を讃える漢詩。

大遠忌に際して作られたもの。綿密さに頭が下がります。

長岡にいた時、今井老師に教わって一通りのお勉強はしたつもりですが、実際に十八拝差定での御開山報恩法要はなかなか逢うことがありません。

しかも疏まで読むなんてことは、ひさしく聞いたことがありませんでした。

「ちょくちょくやってるよ、この辺では」     アッサリ言われて、横浜寺院、撃沈。

 

御開山さまを尊んで行う法要は、一般家庭からすれば初代のご先祖様に感謝の誠をささげることと同じです。

お寺さんがたが真剣に法要に取り組んでいる様子を見て、檀信徒の方々もその法要の尊さ、ありがたさに心打たれることもあるのだといいます。

やはり見本になることを、先達でもあるお寺が行っていくことが大事なのですね。

当日もたくさんの檀信徒の方々がお参りされ、補陀寺住職・大山老師のご法話に熱心に聞き入っておられました。

 

ところで上の疏は本寺倫勝寺住職さまが書かれたもの。見事な手であります。

それもそのはず、本寺倫勝寺さまは代々の住職さまが能書家。

今回は当代の住職さまと先代さまのお二方の書が本堂内に展示してありました。

まずは先代さま。

  

そして現住職さま。

    

なかでも圧倒的なのは縦八尺はありそうな「般若心経」の巨大な屏風。

20年ほど前に書いたものだそうですが、すごい集中力・・・・・・。2時間ほどで書き上げたとのことでしたが・・・・すごいですねえ・・・・。

 ウチのご主人すごいでしょ、と言いたげな顔です。

滞在わずか6時間余の能代でしたが、あらためてお勉強させていただきました。有難うございました。

 

能代はちょうど田植えがおわって、緑が濃さをます初夏の装い。

横浜は大雨洪水警報が出ていたのに・・・・・・日本海側は違いますねえ。

  

大館能代空港から7号線に抜ける道筋にある翔鷹大橋。鷹が羽を広げるような設計はとても魅力的です。

  

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梅雨に入って、アジサイの色が濃くなった感じがします。

        

沙羅の木々も、風に吹かれるままに繊細な白い花を揺らせています。

    

今日はここまで。

 

さんぜのまなざし goo別院 1406



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