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さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

大雄山にいってきました

2011-01-20 19:25:04 | 随流去

 

先日、家族と大雄山にお参りに行ってきました。

大雄山最乗寺は道了さまと呼ばれ、親しまれている曹洞宗の寺院です。

本山に次ぐ格式をもった大きなお寺で、この寺から多くの禅師さま方がでていますし、足柄の山中にあるその雰囲気はとても厳かで、ある意味、本山よりも本山らしいと言えるかもしれません。

住職は研修などで幾度か拝登、参籠(お寺に泊ること)させていただいていますが、おばあちゃんと梵妻さんのふたりは、まだお参りしたことがありません。 

「先代さんの同級生が住職なんだから、一度お参りに行かなきゃ」

それじゃあっ、てことで朝の仕事が終わったところで車を飛ばしてでかけてきました。

足柄の最乗寺まで、東戸塚の倫勝寺から約一時間。 東名高速を使えばあっという間です。

今回は一気に車で登りましたが、せめて仁王門あたりから天狗の小路を通って杉並木の下をゆっくり登ってくるのが、本当はいいのだとおもいます。

途中の参道にはアジサイがたくさん植えられていますので、梅雨時はとてもきれいだそうですし、何より、お参りに来ているっていう心構えが徐々に湧いてくる気がします。

奥山のほうで落葉でも焚いているのでしょう、うっすらと煙が流れてきます。

で、一句。

「煙立つ天狗の森や斧はじめ」

駐車場に車を止め、寒気に震えながら少しずつ階段を登っていくと、伽藍が見えてきました。


お山のほうは前日に少し雪が降ったのでしょう、葉ボタンや本堂の屋根の上にうっすらと雪が積もっていました。




永平寺の東京別院にお世話になっていたころ、雲水さんの引率で拝登し、当時の住職、余語翠巌老師にお会いしたことを想い出しました。 

師家会(雲水を悟りに導く力量のある方の集まり)の会長をなさっていたころだったと思います。厳しい目をした老師でした。

威厳のある雰囲気で、あまりまじめな僧侶ではなかった拙僧にとっては、ちょっと怖い方でした。


平日ではありましたが、沢山の参拝客がおいでになっておられました。皆さん、受付で新春祈祷のお札をいただいていました。 

このお寺は、静岡袋井の可睡斎同様、修行道場であるとともに祈祷を行うお寺でもあるのです。



御真殿では、修行僧たちのイキのいい読経の声が響いていました。太鼓の音も、止むことなく山中に響き渡っています。

本堂や御真殿は誰でも中に入ってお参りすることができます(上の写真は御真殿です)。

内部には大きな一対の天狗さまが、御本尊を守るようにお立ちになっています。

天狗さんの高下駄にちなんで、大きな下駄がたくさん奉納されています。まあ、デカイです。

最乗寺さんの説明では下記のようになっています。

「御真殿脇に奉納された大小の高下駄。天狗さんの履き物は、高下駄だが、下駄は左右一対そろって役割をなすところから、夫婦和合の信仰がうまれ、奉納者が後を絶たない。」

 二つなきゃ役に立たない、夫婦和合の象徴としての高下駄なんでありますね。 

御真殿からさらに奥へ進んでいくと、奥の院に通じる石段に出ます。

日頃から身体を使っている方ならいざ知らず、たまにキャッチボールくらいしかしていない住職には、なかなか大変な階段であります。

途中に一休みできるベンチでもあれば、年配の方も助かるでしょうね・・・・・天狗さん、なんとかしてください(*_*;

しかし、膝を痛めている大寺族さんも「もうこれないかも」とか言いながら登り切りました。これも天狗さんの後押しがあったからでしょうか・・

ゆっくり登って奥の院に到着し、天狗さんの団扇のお守りを購入。

般若心経をお唱えして、帰路は急な階段を避けて緩やかな坂道を下ります。 

 巨木ともいうべき大杉の威容に心打たれながら坂道を下っていきます。慧春尼堂でお参りをして、大雄山の参拝を終えました。

いやあ、広いです。そして、静かです。もちろん業者も入っているのでしょうけれど、山林の隅々まで手入れしてあって、作務の大変さを知っているものとしては頭が下がります。

子どもが帰ってくるのでほんの少しの時間しかいられませんでしたが、充実したお参りをさせていただきました。


お参りのあと、帰りの18丁目茶屋で「みそおでん」と「甘酒」「山芋のおつくり」を3人で分けてあって食べてきました。

味噌おでんの腰の強いこんにゃくと、ちょっと甘めの味噌だれの美味しいことといったら・・・・(^-^)

自然薯の定食も美味しそうだったなあ・・・

 

寒かったのでコタツがしつらえてあって、いい雰囲気でした。

こういうのも、ちょっとした旅気分になれていいものです。

 

 

 今日はここまで。

 



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1 コメント

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頑張れ!万騎が原中学校野球部 (りんしょう)
2011-01-21 08:51:31
先日、拙寺にて坐禅会を行った万騎が原中学校の野球部の方からコメントをいただきました。

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こんばんは。
先日お世話になりました、万騎が原中学校野球部の者です。
生徒共々、大変貴重な経験をさせていただき、大変感謝しております。倫勝寺様での経験を活かし、今後もチームづくりに励んでいきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

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横浜の中学野球は地区予選での試合がたくさんあり、それこそ「しのぎを削る」ような状態だそうです。
しかも名門私立野球部もたくさんあるわけですから、公立校はなかなか大変だとか・・
愚息も野球部に入っていますが、校内でのポジション争いもけっこう熾烈なようです。

坐禅して野球が上手になるわけではないけれど、お寺もすこしは何かの役に立てればと思っています。

頑張れ野球少年!
おじさんたちも応援しているぞ!

(いただいたコメントにメールアドレスが入っていましたので、本文だけ掲載させていただきました)
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