さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

20240612 水無月つれづれ 保護司さん

2024-06-12 08:30:06 | 随流去

保護司さんが殺害されるという、痛ましい事件がおきました。
被害に遭われた保護司さんの冥福をお祈りし、ご家族の方々の心中をお察し申し上げ、心よりお悔やみ申し上げます。

報道によると、容疑者は担当していた保護観察の対象者。
被害に遭われた保護司さんは、対象者に真剣に向き合って更生を促していた人、と聞きました。
保護司さんの想いのこもった言葉や行動が、容疑者には伝わらなかったのでしょうか。

先のブログ記事「叱咤激励おでんのカラシ」では、時に適量の叱咤激励は必要ではないかと書きました。
保護司さんによって対象者への接し方は様々ですので何とも言えませんが、
その叱咤激励が逆に「保護観察と言いながら保護なんかされていない」と反発を招くことになったのかもしれません。
また、柔らかな言葉で諭していてもそれを曲解していたかもしれません。

いずれにしても、無念だったと思います。
非常に残念な、そして衝撃的な出来事です。

私も2001年2月に保護司を拝命してから、もう23年になりました。
いろんな対象者がいて、その都度、迷いながら、一緒に喜んだり悔やんだり、
ガッカリしたり、腹が立ったり、切ない思いをしたりしながら、対応してきました。
家族をかなり心配させたケースも一度だけ、ありました。

その間、誰であれ、対象者やその家族の方々には真剣に向き合ってきましたが、
うまく手を引いてあげられたこともよりも、何も通じなかったと肩を落とすことの方が多かったように思います。
力が入っていた分だけ、結構へこみます。

それでも、担当終了した対象者が就職や結婚、出産などで連絡をくれたりすると、我がことのようにうれしかったりします。
そんな喜びがやりがいとなって、これまで保護司を続けて来ることができました。

生育環境や経歴が全く違う人と向き合うことは、非常に難しいことです。
でも、だからこそ保護司の仕事だけでなく、人生のたくさんの経験から学んだ柔軟な心で対処することが大事なのだと思います。
気づかぬうちに「~でなければならない」と頑なな心になってしまっていないか、自問しているところです。

団塊の世代の方が大量に離職する2025年問題が話題になったことがありましたが、
保護司さんも高齢化して、まもなく大量離職の時代に入ります。
このような事件が起きて、新たに保護司になろうという方が少なくなってしまうのではないかと危惧しています。

今日は戸塚区保護司会の研修会が午後に行われます。
きっとこの事件に関しての話が出ることでしょう。

まとまりのない文章になってしまいました、すみません。

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夏椿(沙羅)の花が咲きはじめました。

薄衣のようなすこしドレープがかかったような、白い花です。
咲くときはもちろん美しいのですが、散るときもいさぎよくあっという間に花を落とします。
樹の根元一面に梅雨の雨に濡れそぼったの花が散り敷かれているさまもまた、もの哀しくも美しいものです。
もう少しすると、満開になりそうです。
咲くもの、散るのも楽しみな花です。

アジサイも満開。
花色やその濃淡が日ごとに少しずつ変わっていくのも、面白みがあります。
これも飽くことなく見ていられますね。

案内の墓域に施主さんが植えたのでしょうか、黄色いユリが咲いていました。
故人様が好きだったのか、3輪きれいに咲いています。

もうすぐ梅雨入り、との報道がありました。
天候不順の折、みなさまくれぐれも体調にお気をつけ下さい。

今回もペンタックスの一眼レフで撮りました。今日はここまで。



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