以前も昌龍寺の記事の中で紹介させていただきましたが、普段は昌龍寺に保管されている菱川師宣が描いたといわれる涅槃図(ねはんず・・お釈迦さまが亡くなられたときの様子を描いたもの)が、鳳倫閣一階の観音様前に展示されています。
2月15日はお釈迦様がお亡くなりになられた日です。この日、日本中のお寺ではお釈迦さまの御遺徳を偲んで法要が行われ、これを涅槃会(ねはんえ)といいます。
このたび横浜市仏教会の主催により、2月13日に、当山本堂において涅槃会が厳修されることとなり、そのためしばらくの間、倫勝寺で出開帳をさせてをいただくこととなりました。
法要当日は須弥壇上に安置して御供養させていただきますが、それまでは皆様方に間近でお参りして頂けるよう、一階ホールに展示してあります。
猫が描かれているのは、菱川の特徴だとか・・
そのほかにも、沢山の動物や昆虫が描かれていますので、節分等でご来山のおりに、よくご覧になってみてください。
白鼠が泣いている様子も描かれています。
悲嘆にくれるサルの親子(?)
泣きながら蓮の花を捧げようとする、白象。
亡くなったお釈迦さまの足をさすり続ける老婆。
現代と変わりませんね、その様子には涙を誘われます。
当日は下記のとおり、記念講演や、アトラクションとして落語も予定されております。宗派を問わず、どなたでも参加、聴講出来ますので奮ってご参加ください。
記
横浜市仏教会主催 涅槃会
日 時 平成21年2月13日(金)午後1時受付 1時半法要
場 所 倫勝寺本堂
記念講演 『涅槃会に学ぶ』 講師:駒澤大学総長 大谷哲夫先生
記念落語 三遊亭貴楽師匠
会 費 無 料
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ところで、絵の下のほうに、描きかけのような鳥の画があります。
いろいろたくさん描き過ぎて、最後に描く筈だったものが漏れてしまったのでしょうか、それとも「透明鳥」なのでしょうか、ちょっと不思議です。
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今日のおまけ
節分の料理の材料をそろえるため、久し振りで築地に買出しに行ってきました。
わざわざそんなところまで、といわれるかもしれませんが、永平寺の東京別院で副典座をしていた頃からよく通った築地ですので、材料を一度にそろえるには、勝手知ったる場所のほうがやはり便利です。
最近は、その築地市場の移転がいろいろと話題になっています。
現今の卸売り扱い量に対しての市場の狭さや、オリンピック誘致がらみの再開発にともない、市場全体を豊洲地区に移転するべく駅まで作って準備しているのですが、移転先の豊洲地区に深刻な土壌汚染問題が見つかり、移転計画は難航しています。
都の対応を見ていると、食の安全を本気で確保するつもりはないのだろうな、と思わざるを得ません。
つい先日も高濃度の土壌汚染を隠していた事が発覚し、(発表しなくても良い項目だから伝えなかったということでしたが)また不安を煽るようなことになりました。
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東京都中央卸売市場築地市場の移転予定地である豊洲地区(江東区)の土壌から昨年、発がん性物質「ベンゾ(a)ピレン」が公表値の115倍の濃度で検出されていたことが分かった。都は当時、汚染対策を検討するため公開で開いていた専門家会議にこの結果を報告しておらず、「情報隠し」との批判を招きそうだ。(毎日新聞)
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個人的には場外、場内共にちょっとゴミゴミした感じでエネルギー溢れる感じの今のままが良いなあと思うのですが・・
ただ、どうしても最近は再開発や景気後退の影響で借地の更新が出来ずに店をたたんでしまうケースが増えてきているようです。
年末に乾物を買いに来たお店が、今日は張り紙一枚で店を閉めてしまっているのを目にしました。
一番ショックだったのは、共栄会ビル地下にあった天麩羅屋さん「つま亀」さんが店を閉めちゃった時でしたね。
懇意にしてもらってたこともありますが、腰を振りながら天麩羅を揚げるという、独特のスタイルを持った親父さんでした。・・何かどうしても続けられない訳があったのでしょう。
後継ぎさんもいたのに、もったいなかったなあ・・
さて、最近は「お寿司の町」のようになってきた築地ですが、やはり他の飲食店も頑張っています。
西麻布時代から良く通ったのはラーメンの井上さん。行列のできるラーメン屋さんでよく知られています。
20年近くのつきあいになりますが、いまだに当時そのままのメンバー3人が頑張ってます。
たっぷり乗った柔らかいチャーシューと細麺、葱がいいあんばいです。
以前は葱と共にたっぷりのカイワレが乗っていたのですが、いまは使ってないみたいですね。
寒い朝にふうふういいながら、市場の喧騒を眺めつつ食べるラーメン。
美味しいです。
今日はここまで。