倫勝寺にお説教にお出でいただく三部老師の住職寺・山形県宿用院で、晋山式と授戒会・退董式が行われました。
晋山式というのは、各寺院において新たに住職となった僧が、その寺院に晋む(=進む)ことです。
禅宗寺院は多く山間部にあって山号(=○○山)を持ち、そして、寺院を山ともいうため、「山に晋む式」と書いて「晋山式」としています。簡単にいえば、住職交代式ということです。(曹洞禅ネットより)
三部老師は、松林寺という、河北町から車で1時間余の最上町にあるお寺のご出身です。
松林寺はお師匠様が長く住職をお勤めになっておられましたが、先年亡くなられ、三部老師が両方のお寺の住職を兼ねておられました。
倫勝寺と保田の昌龍寺、山形の佛性寺と同じような関係ですね。
三部老師は長く河北町・宿用院の住職を務めておられましたが、今回、宿用院住職の座をお弟子さんに譲られ、
御自身は松林寺、そしてシャンティボランティア会の仕事に注力されるようです。
宿用院新住職になられるお弟子さんは、東日本大震災時に永平寺での修行を終えられ、急ぎ三部老師とともに気仙沼のボランティアセンターに詰めて救援活動にあたられました。
師匠の救援活動の心をそのまま自らのこころとして、3か月余りを気仙沼ボラセンで過ごしたその様子に、
三部老師は「真の意味での嗣法・・仏法を伝え渡すこと・・ができた」と思われたようです(この仔細は三部さんのブログ「なあむ」に詳しく出ています)。
27歳の若い新住職さん。
この春にお嫁さんを迎えて気力も体力も充実し、さあこれからというところでしょう。身体に気をつけて頑張っていただきたいものです。
この晋山式に引き続いて、授戒会、退董式が行われました。
授戒会とはごく簡単に説明すれば、檀信徒の方がたが一定期間寺に籠って修行し、仏の弟子として守るべき戒めを授かり、その証として戒名をいただく式。
そして退董式とは住職の座を退く式のことです。
30年余住職した宿用院の檀信徒の方がたのために授戒会を行じ、正式に仏戒をお授けして戒名をお渡しする。
なすべきことをすべてなし終えて、弟子である次代住職に席を譲る。
出来そうで・・・・なかなかできないことですね。
拙僧は保田の昌龍寺施食会や藤島部屋力士の断髪式など行事が重なって、授戒会と退董式に随喜することはかないませんでした・・・・・・・・・・残念です。
綿密な三部老師のことですから、きっと授戒法要も、退董式も大円成なされることと思います。
お疲れ様、で呑み過ぎて身体を壊す事のないようにしてくださいませ。
このたびは本当におめでとうございました。
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佛性寺の墓地や裏庭にはいろんな花が咲いていました。シュウメイギクやお茶の花、ホトトギス・・・。
今朝の雨に洗われて、倫勝寺の境内に咲く朝顔は息を吹き返したようです。
一度は花が全部落ちて終わってしまったかと思ったグロリオサも、また咲いています。
早朝、本堂を開けはなして坐禅をしていると、金木犀の香りが漂ってきます。本堂が金木犀の香りに満たされて、まるで自分が金木犀になって坐禅をしているようです。
今日はここまで。
さんぜのまなざし goo別院 1310