山梨の親戚から連絡がありました。
「2月14日に先代住職・父の1周忌と、母の7回忌を行いますので、よろしくお願いします。」
昨年末にお知らせをいただいて、雪が降ったら大変だし~10時開式だし~やっぱり前泊だな、なんて浮かれたことを言っておりましたら、山梨の親戚から
「旅館とれないかもしれないから、早く予約したほうが良い」
とのアドバイス。
いつも泊まってる湯村の源泉かけ流し、かつ格安の旅館、大丈夫でしょ?といったら
「厄地蔵さんのお祭りがあるから、きっともう満室だよ」
なんて脅されてさっそくネットで調べてみたら、あにはからんや、おばさんが言う通り湯村温泉郷のホテルはほとんど満室!
あちこち調べても空きがなく、結局東京のホテル並みに高級な?宿に宿泊することになりました。
厄地蔵さんて、なに?そんなに人が来るの?
「一年に一日だけこのお地蔵さんは耳が聞こえるようになり、その時にお願い事を伝えないと、来年に持ち越しになっちゃう」
「関東から甲信越はもちろん、全国いろんなとこから、かなりの人数がその24時間のためにお参りに来る」
おおっつ、すごい!
「お檀家のないお寺なので、この一日24時間で得たお布施で一年間のお寺の経費をまかなっているらしい」
ええっつ、すすすごい、すごすぎる・・・(*_*;
どんなとこなんだろう、見てみたい、お参りしてみたい!
で、行ってきました、厄地蔵さん、こと塩澤寺さま。
沿革など詳しくは湯村温泉郷のHP、塩澤寺さまのHPでどうぞ。
人波かき分けて温泉郷の街並み(といっても露店だらけでしたが)を抜けると、そこは山門だった。(表紙の写真です)
すごい立派です。
小ぶりだけど重厚感のある、立派な本堂につきます。
つづら折りの行列に交じってお参りの順列に並びますが、結構な人出ですので、なかなか本堂に行きつきません。
すごい人。警察官や地元の商店街、旅館組合の方々が交通整理をしています。
お団子、供物はこちら、と書かれていますが、「まるいもの」をお供えするとご利益があるそうな。
昼の12時からやっているので、もう6時間余りが過ぎています。祈祷護摩のうけつけもひと段落したのでしょう。落ち着いた雰囲気です。
ようやく本堂正面までたどり着きました。
中ではご祈祷の太鼓に合わせて般若心経がとなえられ、護摩がたかれています。近くでは山伏さんがほら貝を吹いています。
明日の昼まで24時間、これを続けるのか~(*_*; う~ん、すごいなあ。
後できいたら、一円玉などでお賽銭をあげるのが良かったらしい。家族の今年一年の健康と心願成就を祈念して、しっかりお参りしてきました。
よそ様の祈祷の様子なんてなかなかお参りできないので、いい経験になりました。
お寺を出ると、そこは露店のパラダイス。いやあすごい、こっちも凄いことになってる。
から揚げ、七味、丹切飴、佐世保バーガー、鳥皮焼きに甲府ダルマ・・・・健全な非行少年がたむろしそうな街のお祭り。
少年少女老若男女、これは楽しいね。外国からの観光客もちらほら。もっと宣伝すればすごい楽しいことになるだろうな。
相当な数の露店が出てます。写真はごく一部。
ここはペルシャのバザールかっていうくらい、いろんなものを売ってます。
一時間あまり時間をかけてお参りと露店の冷やかし。ダイエット中の住職にはかなり厳しい修行になりました。
下の写真は夜の8時過ぎ。まだまだ行列ができてます。
で、次は翌朝6時頃の写真。
さすがに行列はないものの、ちらほら人影が見えます。
スゴいな…😅
まだ祈祷が続いてるのかな…😅
雨も降ってきました。写真の左下が塩澤寺さま。
正午まであと六時間あまり。
24時間の祈祷って、ほんとうに大変だな…😅
信仰心、すがる気持ちをお地蔵さんにお伝えするのも、やはり無心でないとできないだろうな。
ただ、ひたすら。只管護摩、でしょうね。
いいお勉強になりました。
今日はここまで。