9月22日、お彼岸のお中日に、合掌の郷恒例の秋彼岸先祖供養法要が行われました。
今年は暑くなく寒くなく、穏やかな天候に恵まれて、お墓参りにはちょうどよい一日になりました。
この夏の激暑がうそのような、爽やかな天気。お彼岸が来て、ようやく秋になった感じです。
おかげさまで11時からのさんぜ法要も、午後3時からの本堂での合同法要も、沢山の檀信徒の方々にお参りいただきました。
ありがとうございました。ほとけさま方にかわって、お礼申し上げます。
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さて、今回の彼岸法要には御案内の通り、歌う尼さんこと、やなせななさんにおいでいただき、温かな、そして胸がキュンとなる素晴らしい歌とお話をいただきました。
ななさんは、奈良県にある教恩寺さまのご住職でもあります。釈妙華、という法名も、その容姿にあったなかなか良いお名前。
「こんにちは~、やなせですう」
関西なまりのアニメっぽい声でご挨拶をいただいた瞬間、あれっ!?という感じがしました。
CDを聞いて住職が勝手に想像していた彼女の姿は、身長170センチくらいの骨格のしっかりした女性でした。
ところが眼の前には、小柄で華奢な女の子、といったほうがよさそうな女性がニコニコしながら立っています。
「皆さんによく言われるんです、歌い始めると急に大きうなるって」
人懐っこい笑顔で話すやなせさんは、街で出会っても気づかずにいてしまいそうな、ごくフツーの女性でした。
子供の頃に影響を受けたおばあちゃんのこと、 学生時代のことや御自身の病のこと。
お寺で歌うようになって、ああ、ここ(お寺)が、自分が一番自分らしくいられる居場所なんだって気付いたときのこと、などなどいろんなお話をユーモアを交えてお話くださいました。
震災を通じて知り合ったたくさんの方々へ思い。まけないタオルのこと・・・・・・・・時折涙ぐみながら、たくさんお話し下さいました。
もちろん、歌もたっぷりです。童謡あり、唱歌あり、自作の曲あり。
その自作の曲が、とても心を揺さぶるのです。人間の一番根っこの部分を、グイッと揺さぶられるような、そんな歌。そして、歌いかた。
住職もCDでけっこうやられてしまいましたが、生で聞いたら・・・・もうたまりません。ググっときます・・・(T_T)
こらえきれずにハンカチで目頭を押さえる方が、沢山いらっしゃいました。
音響会社の方までが、「やなせさん、いいですね、泣きそうでした」とメールをくれました。
震災でなくなった多くの方へ鎮魂の思いを込めた「春の雪」という曲がよかったです。まだCD化されていないとのことですが、早期にCDにしていただきたい1曲ですね。
AKBもジャニーズもいいんですけど、愛や恋の歌もいいんですけど、こういうオトナの歌がもっと聞きたいなあと思った住職でした。
やなせさんのことをもっと知りたいという方はこちらと、そしてこちらへもどうぞ。
なお、NHKのEテレにやなせさんが出演されるそうです。
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9月29日(土)夜22時25分~22時50分に、NHK Eテレ(教育テレビ)の『グランジュテ』にやなせななが取り上げられます。
何らかの苦難や壁を乗り越えて努力を続ける女性にスポットを当てた、インタビュー中心の人物ドキュメンタリー番組です。
企画と出会ったのは、昨年の春でした。
いろいろあって、長い期間あたためることになりましたが、ディレクターさんと打ち合わせを重ね、信頼関係を築きながら作ることができたのではないかと感じています。
よろしければ是非是非ご覧ください。
【放送日時】
9月29日(土)夜 22時25分~22時50分
10月2日(火)朝 10時30分~10時55分
★グランジュテホームページはコチラ
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写真は9月20日の夕暮れ。もちの木霊園から丹沢方面を写しています。
雲の色も、形も、もうすっかり秋になりました。
今日はここまで。