過去 何もかも失って地獄とも思えるぐらいに堕落した事がある。
その日々はまさに僕にとって地獄でその中で過ごすうちに世の中を冷観していた。
自暴自棄に暮らすうちになぜこうなったか必死に考え リベンジマッチを誓った。
一番近くで僕を見ていた人は 僕の事を天国と地獄の両方を見た人だと今でも形容する。
こんな話がある。
太陽に近づき過ぎたイカロスは翼を焼かれ地に落とされるってのは有名だし知ってる人も多いと思う。
僕は10代で欲しい名誉だとか栄光とか結構手に入れてこの世界ってなんてちょろいんだと思って調子に乗っていた時期があり
自分自身の判断ミスが重なり
地獄まで堕落する。形容するとしたならばそんな感じ。
イカロスと変わらないし
今でも友人には「過ぎたる力は身を滅ぼすんだよ。もっと馬鹿にならないと。」と言われる。
水風呂しか浴びられない日もあったし、ご飯が食べられなくアルコールに溺れた時期もあったさ。
それも決定的に過去の話。
それに実は地獄の日々を暮らす中で僕はずっと計算していた。
どうすれば自分はまた舞い上がる事が出来るのか。
何が必要で何を身につければ良いか具体的に何をすればあの憎き太陽を絶対零度まで凍らせてブラックホールにポイ捨てしてやれるのかって。
20代の前半は迷走しつつもあらゆる学問を勉強した。
あらゆる学問の専門家と話し、弟子入りし、談義した。
まあ浅い知識しか残ってないけどね。
少なくとも少しでも万能でなければ舞い上がれなかった。
そこから約数年 今 こうした場所でこういう発言をして身の回りを一通り妥協点ではあるけれど
好きな物で固められるレベルまでは再起した。
一番の栄光を見た時代からしたら 満足度は20%にも満たない。
けれど残り8割の改善余地にワクワクする。
地獄を見たからこそ 今が輝く。
詳しくは書けないけれど その日々があるからこそ あらゆる事に危機感が薄いし、大抵の脅威は大した事がない。
10年前の方が僕にとっては今よりずっと世界の終わりだった。
だからこそ 自分を持て余す。
もっともっと 僕に知識と経験と訓練をくれ。
今度こそ 肝心な所で失敗なんてしない。
改善策と対応策と資材も薬液も充分だ。
脅威と力比べといこうぜって気分だよ。