アメリカから帰国した物理学者・湯川の元に、刑事の内海が少女殺害事件の相談にやって来る。容疑者の男は草薙が担当するも、証拠不十分で釈放。男は遺族の前に現れて挑発し、町中から恨みを買っていた。しかし秋祭りのパレード当日、男は殺害されてしまい……
「容疑者Xの献身」以来14年ぶりにガリレオシリーズの映画に出演した内海刑事役柴咲コウ。彼女が出てくるだけで胸が高鳴りますし、湯川とのコンビ、草薙との捜査、オープニングの2018年歌合戦シーンで町民達の関係をうまく見せるところから引き込まれ、めちゃくちゃワクワクしながら見始めました。ある殺人死体遺棄事件の話とその容疑者の殺害、決して許されるわけではない人の命を奪うことに怒りを覚えず、いつの間にか犯人に共感してしまう東野圭吾マジックは相変わらずなんですが、残念ながら、中盤以降詰めが甘いな。北村一輝と柴咲コウの活躍や、豪華脇役オールスターには満足でしたが、ドラマでいきなり数式を書いて、真実を見つけ出してゆく物理学者としての湯川の活躍が少なくて消化不良でした。
☆☆☆1/2