2012年10月からテレビ朝日系列で7シリーズに渡って放送された米倉涼子主演の医療ドラマ「ドクターX 外科医・大門未知子」のシリーズ完結編となる劇場版。米倉涼子主演「劇場版 ドクターX FINAL」見ました。
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フリーランスの天才外科医・大門未知子は、某国大統領の命を救うため日本を離れていた。その頃、東帝大学病院では凄腕の外科医・神津比呂人が新病院長に就任。彼は政財界にも顔が利き、双子の弟・多可人は医療機器メーカーのCEOで資金のバックアップもある。比呂人は徹底的な合理化を進め、医師や看護師を次々と辞職させていく。かつての同僚・森本に呼び戻された未知子は比呂人と意気投合するが、未知子の師匠・神原晶と会った比呂人は顔色を変える。一方、森本は未知子の過去を探るため広島・呉へ向かう。
これで本当に最後?映画ですが,映画でなくてもテレビの2時間スペシャルでも良くなくない?「ドクターX大門未知子」のファンに向けた映画としては、決して悪くない。大門未知子の生い立ち,インターン時代,晶を師匠に、キューバで経験した戦場での医療。あまり語られなかった過去やなぜあのセリフ「私、失敗しないので」がわかったことは、すごく良かったな。何はともあれ晶と大門未知子の師弟関係の強さを垣間見ることができたのは高得点。問題は、新院長とIT社長の双子の話を晶への逆恨みからの復讐話へと組み立てたプロットが染谷将太の熱演をもってしてもいびつな上に、クライマックスに仕掛けた、「ブラックジャック」顔負けのほぼ一人での心臓移植手術をしてゆくくだりが、あまりにも荒唐無稽で現実離れしていて,興醒め。素晴らしい俳優西田敏行さんの遺作にするには可哀想でこの脚本でGOを出したテレビ朝日の罪は重い。
☆1/2