2023年度前期放送のNHK「連続テレビ小説」第108作目は、日本の植物学者・牧野富太郎をモデルとするオリジナル作品。長田育江脚本X神木隆之介X浜辺美波主演「らんまん」第26週「スエコザサ」第130話見ました。
春、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)が新酒を持って槙野家にやってくる。寿恵子(浜辺美波)、虎鉄(濱田龍臣)、千歳(遠藤さくら)、千鶴(本田望結)ら家族みんなで綾と竹雄の酒を味わいながら、楽しい時間を過ごす。そして季節は夏に―。3206種を載せた図鑑がついに完成。最後のページを飾ったのは「スエコザサ」。万太郎が見つけた新種のササに寿恵子の名を刻んだ。寿恵子への感謝と永遠の愛を誓って…
どんな最終回になるのか、期待らんまん、不安少々。毎回毎回、最終週は,最終回っぽく、これまで散りばめてきたキャラクターたちを万太郎の夢である植物図鑑の完成と理学博士就任に寿恵子の限りある命をキーに描いてきて、毎朝心のダムが決壊してました。最後の最後に竹雄と綾の新酒輝峰を出し、峰屋を復活させたかのような素晴らしい回収。さらに万太郎が仙台で見つけた新種のササを竹雄に説明する時に「表面の細い毛が太陽の光に透けて綺麗じゃった」だいぶ前に万太郎が寿恵子の寝顔を観察して言った「寿恵ちゃんはまつ毛が長うて、うぶ毛が太陽の光に透けて綺麗じゃ」を思い出し、ウルウル。クライマックスは、図鑑の完成と命尽きようとする寿恵子へのスエコザサのサプライズ。40年にわたる夫婦の愛と冒険の旅を細やかに、溢れるばかりの優しさで紡いだ物語、「あさが来た」に勝るとも劣らない朝ドラ史上屈指の作品であり、「あまちゃん」に勝るとも劣らない最終回だったかと。
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