これまで現場の捜査員のために戦い続け、警察の組織改革に挑むなど波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次。27年前に青島と交わした約束を果たせなかったことを悔やむ彼は、警察を辞めて故郷・秋田へ帰り、「事件の被害者家族・加害者家族を支援したい」との思いから、少年たちと穏やかに暮らしていた。ある日、室井の前に謎の少女が現れる。彼女の来訪とともに他殺と思われる死体が見つかり、室井はその第一発見者となってしまう。その少女・日向杏は、かつて湾岸署が逮捕した猟奇殺人犯・日向真奈美の娘だった。
「踊る大捜査線」のファンですから,青島やすみれが出てない,室井慎次スピンオフでもいの一番に駆けつけなくてはいけないのですが、タイミングを逃していました。その結果フジテレビの営業戦略である前編、後編を続けてみることができたのは不幸中の幸いかなぁ。
毎回毎回踊る映画は、ファンの皆様のためにしこたま準備してくれているので,踊るファンの僕としてはオープニングから懐かしいシーンを入れてくれて、青島と室井の約束がテーマであることを再確認してワクワク感が止まりません。しかし、室井の警察改革が頓挫し、秋田の山奥に第二の人生の住処を決めたこと。事件の被害者家族・加害者家族を支援したいとの思いから、少年たちと暮らす日々という、およそ踊るワールドとは違う、高倉健か田中邦衛の映画かと勘違いしそうな疑似家族ドラマが、始まりました。どんな展開になるか起承転結の起の部分はなかなかでしたし、承もあの方の娘登場や、レインボーブリッジの犯人の死体発見からワクワクしましたが,結局そのまま。転結がないまま終わり。え?踊るファンなら許せますが,踊る見てない人にはどうかな?一本の映画としてはダメかな。なんか、後編のための壮大な予告編かな。
☆☆1/2