1973年製作、1974年2月公開「ダーティハリー」シリーズの2作目。1968年のイーストウッドの主演作「奴らを高く吊るせ!」の監督を務め、「続猿の惑星」を監督したテッド・ポストが監督の「ダーティーハリー2」見ました。脚本は、のちに「ディア・ハンター」の脚本と演出をするジョン・ミリアスとマイケル・チミノ。
組織の大物をはじめとする犯罪者が相次ぎ殺されたことで、捜査に乗り出すサンフランシスコ市警のハリー・キャラハン刑事。やがて犯人が判明するが、彼らは悪びれる様子もなく、裁きを代行しただけだと開き直る。やがて自身の命も狙われるようになった彼は、周囲の仲間たちに犠牲が及ぶのを見て耐えきれなくなり、上司に真相を明かそうとする。
受験が終わり、浪人が決まった時期に渋谷パンテオンで見ました。1作目では法で裁くより悪人を問答無用に殺す刑だったはずのハリーが、今作では悪人を問答無用に殺す白バイ警官の軍団を止める役に回っているというのが、キャラ変なのかびっくり。でもアメリカの正義と悪は法律では紙一重であり、権力を持つものが遵守しなくてはならない、ましてや正義の味方である警官何殺人犯かよと後味が悪かったのを思い出しました。クライマックスのサンフランシスコ市内カーチェイスは「ブリット」には勝てませんが、迫力があるし、真っ暗闇の船中での対決もスリリング。決まり文句が「身の程を忘れないことだ。」思い出しました。
☆☆☆1/2