JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

サヨリ釣行記

2009年10月31日 22時25分32秒 | 釣り
【10月12日 月曜日(祝)】

「タチウオが釣れんからサヨリでも釣るか~」と、サヨリ釣りに行きました。場所は西宮ケーソン。「早朝に飛ばしサビキで20cmクラスのアジが釣れている」と聞いたので、朝6時過ぎから始めたのですが・・・なにも釣れやしない。

で、メインのサヨリを狙ったのですが、ポツポツとしか釣れず、途中でストップしてカタクチイワシのサビキをやりました。この日はなんぼでも釣れた。海も夏場に比べて澄んでいるから、群れが回遊してきたのがわかります。つまりアミカゴにエサを詰めて待ち構え、群れがやってきたら投下。文字通りのサイトフィッシング(※)ですね。

※)目に見える魚を釣るという意味。くれぐれもフィッシング詐欺とかの類ではありません。

しかし釣れるサイズは10~12cm、たまに15cmが混じる程度。「楽しいけど嬉しくない」という典型的なパターン。しかもこの釣りには最後に罠がある。家族連れなどもワイワイ楽しんで家に持って帰ったものの、クーラーを空けた途端にうんざりするわけさ。特に200匹も300匹も釣って帰った日には、「ああ、これを捌くのか」と眩暈がする。ウロコと内臓を取るだけなんですけど、そりゃもう一苦労ですよ。

じゃあ釣るなと言われそうだけど、釣ってる時は楽しいんですよ。うん、結局馬鹿なんですね(笑)。俺も家に帰って200匹ほど捌きました。めっちゃ腰が痛かったな。ウロコはペットボトルの蓋で楽々取れるんですが、内臓がね。頭をつかんで引っ張ると胃や腸は取れるんですが、他の内臓を指でこそげ落とすわけだから面倒なことこの上ない。もう二度とカタクチイワシのサビキなんてやるもんか。

ちなみに、魚のウロコはペットボトルの蓋で取る、ってのは波止釣り師の常識でございます(瓶ビールの蓋でもいいけど)。

話を戻してサヨリですが、地元のおじちゃんがようけ釣りはりますわ。なにがちゃうんかな。ポイントと仕掛け、刺しエサのつけ方、誘い方などいろいろあるんでしょうね。でもロケットカゴにエミエビ詰めずに釣り上げるんだから隣でやってると嫌になるよ(苦笑)

今は小ぶりのサンマみたいなサイズ(30cmオーバー)が釣れるから楽しいですよ。ちなみに釣具エサ屋の釣果情報ではひとりで午前中に50匹も釣ったみたいなことが書いてますが、どんだけ上手いのかと思うよね。どんな道にも名人ってもんはいるんだよなぁ(笑)

ちなみにサヨリのタックルですが、基本的にこのときと同じです。ただ今回はリールを4000番にして道糸も4号にしました。

大量のイワシは味噌煮に、サヨリ5匹は塩焼きにして、美味しくいただきました。水が澄んでいたせいか臭みもまったくなく。



【10月18日 日曜日】

変わって日曜日、朝からサヨリ釣りに出かけました。5時に起きたのに「行こうかな、どうしようかな」などと迷っているうちに6時が過ぎ(笑)、意を決して「釣れんでもいいから行くか!」とエサ屋さんに。サヨリ用45cmのハリスセットを2つ(計14本)、アミエビと刺しアミを購入しました。

前述の通りこれまであまり釣れず、「釣れる人はなにがちゃうんやろなぁ」と思っていました。だって撒き餌無しでも普通に釣ってるおじいちゃんとかいますからね。エサ屋の主人に聞いたら「経験と技術やろうなぁ。訓練やで」とのこと。というわけで、この日の釣りは「訓練」でした。幸い、前日にはサヨリがよく釣れたらしい。名人クラスで3桁!おお!これなら俺でも30匹くらい釣れそうな気がする!

ちなみにサヨリはサビキと違い、1本の針で釣ります。だから3桁ってのは本当に素晴らしい。

釣りかたも、撒き餌をして足元にサヨリを集めて刺しエサだけで釣る方法と、ロケットカゴみたいなのにアミエビを詰めて飛ばす方法がある。前者は条件がよければノベ竿で釣れるから手返しが良い=数釣りができるのですが、尼崎~西宮~芦屋では後者が一般的。隣近所みんなで撒き餌をすればサヨリが寄ってくるはずなんですが、不思議なことに西宮ケーソンはみな遠投。なんでやろか。

というわけで、ケーソンで3桁ってのはやっぱり飛ばし仕掛けだろうな。だったらホンマモンの名人やな。

で、結果だけ書きますと、この日は延々10時間ほど釣りをして(苦笑)、50匹ほど釣れました。上手い人は午前中だけでこれくらい釣りますけど(苦笑)、自分的にはとりあえず満足!

それなりに釣れたので今回はいろいろ書いてみます(笑)

釣果につながったのは、サヨリがまとまって回遊してきたということも大きいでしょうけど、自分なりに意識したことがあり、それが釣果につながったんだと思います。それはなにかと言えば、刺しエサのつけ方。夜釣りで虫エサのチョン掛けばかりやってることもあって、前2回は結構適当に付けていたんですが、今回はかなり丁寧にしました。サシアミが針のカーブに沿ってエビゾリになるように餌付けするのですが、とにかく針を見せないことに注力。これで全然食いが違いました。サヨリは目がいいんですなぁ。

ちなみに、サヨリは赤い針で釣るのが一般的らしいんですが、赤じゃなくても食いつきましたよ。そもそもエサの中に針を埋め込むんだから、針の色は関係ないような気がせんでもない。昨日の針は赤とピンクゴールドを併用しましたが、どっちもよく釣れました。色よりも大きさだろうな。赤ハリス仕掛け(ハリスも赤い)が売っていたのでそれも使ってみましたが、自分的には、普通の透明ハリスのほうが遥かに食いは良いと思いました。

仕掛けはこれまで通り、尼エサさんが作成・販売しているオリジナル仕掛けです。サルカン→スーパーボール→ロケットカゴ→スーパーボール→サルカン→発泡スチロール製シモリ玉(山吹)→同(蛍光オレンジ)→同(蛍光イエロー)→自動ハリス止め。スーパーボールは飛ばしウキの替わり、シモリ玉は当たりウキ。一番下の蛍光イエローの玉(通称金玉)が横走りしたらアワセます。釣りをしない人が見たらなんの道具か混乱するような仕掛けです。

難しいのはアワセでした。早かったり遅かったりで、20回ほど素針を引きました(=針掛りしなかった)。基本的に夜釣りばっかりで、タチウオやキビレ、ハネ相手に魚信が伝わってくるまで放置ですから、ウキが横走ったらすぐに反応しなければならないサヨリには苦労します。「とりゃ!」と大アワセしたら海面を割ってサヨリがミサイルのように飛んできたりとか。あれ、結構恥ずかしいんだよね。サヨリって針掛りしたら勝手にジャンプしたりもするんだけど(とりあえずウキの横でジャンプしたら即アワセ)、そういう意味じゃないですから。どんだけ必死でアワセとんねんって感じで(苦笑)。でも、群からとっとと引き離すことも重要なわけで。

スレンダーなサヨリちゃんですが、30cmアップのサイズにもなると胴回りも太くなり、取り込みの最中に横走りしたりと楽しませてくれました。ただ、いかんせんタックルが磯竿3号なんで引き味は面白くはないですな(笑)

で、10匹釣ると5匹は針が飲み込まれているから、取り外しには細身のラジオペンチが大活躍でした。またベテランさんはメゴチバサミやトングなどでサヨリをつかんでましたけど、あれはたしかに便利そうだったなぁ。サヨリって釣り上げてから、かなり暴れるんですよね。俺はタオルでつかんでたんですけど、タオルがすぐベトベトになるんです(苦笑)

そうそう、話がいろいろ前後しますが、サヨリの仕掛けはとにかく絡みやすいのです。俺が使った尼エサオリジナルはラインの太さや素材を工夫してあり、比較的絡みにくいと評判の逸品。それでもやっぱりときどきは絡む。思いっきり遠投したり、またハリスがふにゃふにゃになってきたら一層絡みやすくなる。そんな俺を見て隣のベテランのおっちゃんが「着水直前にリールを押さえたら絡みが減るで」とアドバイスをくれました。つまりサミングをせよと。「んなことわかっとるわい!」と思いつつ、実践したら確かに激減した(笑)。やっぱり基本が大事だなぁ。おっちゃんにお礼を言ったら「僕はここにジンタン(小さなカミツビシオモリ)を打ってるんや。これでテンションが・・・云々」といろいろ教えてくれました。ありがとうおっちゃん。

見ず知らずの人がいろいろ教えてくれるのが釣りの楽しいところであります。釣り座に入る前に「おはようございます」とか「ここで釣らせてもらいます」などとひとこと挨拶するだけで、なにかといいことがある。どんな世界でもコミュニケーションは大事ですな。

そういやここまで書いて急に思い出したのですが、この日ラッキーだったのは、ボラがほとんどいなかったこと。サヨリを釣ってるとこいつがしょっちゅう針掛かるんですが、そのたびにハリス切れか針がひん曲がるかでろくなもんじゃねぇ。

釣ったサヨリはもちろん美味しく頂きましたよ。クーラーに氷を入れておらず、半分ほどに張った海水を1時間ごとに入れ替えるだけという鮮度無視の保管でしたが、なんとか腐らずに耐えてくれたようです(でも朝方釣ったサヨリは内臓がモロモロになってたなぁ)。ウロコ取ってエラのところから頭を落として内臓抜いて腹の中の黒い皮をこそぎ落として・・・なかなか面倒くさかった。1時間くらい費やしました。ほとんどのサヨリにはエラに寄生虫(サヨリヤドリムシ)が付いてましたね。こいつは意外にかわいい見た目をしているんですが、食うわけにもいかず、全員三角コーナーに消えてもらいました(笑)

初日は小麦粉を付けてムニエルっぽく仕上げ、しょうゆやポン酢、とんかつソースなどをかけて9匹頂き、翌日(月曜日の昼)に親が同じようにして食べ、夜には残りを全部天ぷらにしました。我が家は天ぷらを作らないので(油の処理が面倒だから母親が嫌がる)、じつに10年ぶりくらいの天ぷらだったんじゃないかな。めちゃくちゃ美味かったですよ。

次に釣るときは、ロケットかごの中に詰めるアミエビの量を工夫してみようと思います。たくさん詰めるとそっちばっかり食って刺しエサを食ってくれないような気がする。

ところでサヨリって、スマートでかわいらしい体型なのに、前述の通り、割腹して内臓を取り出すと腹膜が真っ黒なんです。「見かけによらず腹黒い人」の代名詞とされることもあるそうです(Wikipedia参照)。まあどこの世界にも男女問わずそんな人はおりますわな。紗代理ちゃんなんて名前のかわいい子がいたら、とりあえず性格を疑ってみるのがいいのかもしれない(冗談です)。この腹膜と内臓には苦味・臭みがあるので、指と歯ブラシを駆使してきれいにこそげ落とすことが重要です。


さより [作詞:北原白秋]

サヨリは うすい
サヨリは ほそい
ぎんのうお サヨリ
きらりと ひかれ

つきよの かわに
だれだれ でてる
さざなみ こなみ
ちらりと ひかれ

サヨリの うちは
まみずか しおか
つめたい サヨリ
みずのたま はけよ

サヨリは うすい
サヨリは ほそい
ぎんのうお サヨリ
おねえさまに にてる


この「おねえさま」も腹黒かったのでしょうかね(笑)。ちなみに「つきよの かわに」「まみずか しおか」という部分は、サヨリが河口(汽水域)にまでやってくることを表しています。



【10月25日 日曜日】

潮まわりは決してよろしくなかったけど、ジャスト50匹。途中1時間ほどまったく釣れない時間帯があった(針に乗らなかったり仕掛けがやたら絡んだりでドツボモードにはまってしまった)。中に1匹、タチウオに食いつかれたのであろう、大きな噛み傷がついたものがいた。

今回で、なんかいろいろわかりました。釣行を重ねると「なにをどうすればいいのか」とか「ここをこうすれば釣果アップにつながるんだろうな」とか、いろいろ気付いたりひらめいたりするものです。次回釣行時に実践したいと思います。

ポイントは「針の大きさを工夫すること」と「手返しよく釣るための工夫」です。前者はBESTなものがわかった。後者については100均でいろいろ買ってきましたで(笑)

みなさんおっしゃってますけど、手返しのよさってのは本当に重要です。

投げる→誘う→アワセる→回収する→サオを置く→針から外す→針先をチェックする(必要であれば交換する)→サシアミをつける→アミエビをロケットカゴに詰める→投げる

この一連の動作の中でどこが短縮できるか、それにはどうすればいいか、っていろいろ考えた。次回にいろいろテストしてみて、上手くいかないかも知れないけど、効果があればしめたもの。また、自分を中心にして、「クーラー」「水汲みバケツ」「タオル」「アミエビ」「サシアミ」をどういう配置にするかで、釣りやすさも全然変わってくる。これも改善の余地がある。

もちろんサヨリ釣りでは「いかにして仕掛けを絡まないように投げるか」ってのも重要。絡みにくいと評判の尼エサオリジナルを使ってサミングもしてるのに、4~5投に1回くらいの割合で絡むんだよなぁ(苦笑)。山なりに投げるより、低弾道で投げてサミング、というのが一番効果的ではありました。今度は小さめのカミツブシを自動ハリス止めの上に付けてみるかなあ・・・いろいろ研究ですね。


今週末、サヨリはまだ回遊してるかな?土曜日は朝から業者がうちの部屋の雨漏りの調査に来るため昼からしか釣れない(なんで朝9時にやって来るんじゃボケ)。やっぱり朝から行って広い場所で釣りたいよなぁ。で、日曜日は午後から雨だから午前中しか釣れない。うーん。本番は11月3日の文化の日だな。


【追記1】
サシアミを針に付けるのにはだいぶん慣れたけど、エサ持ちの悪さには困ったもんです。石ゴカイやハンペン(ストローなどを刺して型抜きする)でも釣れるんなら、細切りにした魚肉ソーセージやチクワでも食うんじゃないだろうか・・・と思ってネットを検索したら、実際にそれで釣ってる人もいるらしい・・・釣れるかどうかは知らんけど。あとはアサリの貝柱とかもいいらしい。だったらホタテの貝柱でもだめかなぁ。いっそのことプロセスチーズとか豚の脂身とか、色の薄いものならなんでもいいじゃないのか(笑)

【追記2】
西宮ケーソンにゴミが増えてきた!第1コーナーの根元のゴミ袋の山、あれはなんじゃい!入口の階段の前も!誰かがそこにゴミを放置すると(または、コーナーは吹だまりになるので小さいゴミがたまってくると)、アホが便乗して捨てる。サビキに来た家族連れの方々は、そもそもなにも知らないからそこがゴミ捨て場だと信じて疑いもせず、ますますゴミが増えていく・・・んだろうな。その一部でも持って帰ろうかと思ったけど、自転車釣行だから断念しました。

みなさん、西宮ケーソンに限らず港湾部(釣り公園除く)の釣りは、あくまでも関係者に「黙認」して頂いているだけで、ゴミの放置が増えれば「釣り禁止」にもなりかねない。どうぞゴミは持って帰ってください。アミエビも海水で洗い流してから帰ってください。バーベキューしないでください(一度だけ見た)。

これはすべて釣り場のルールです。マナーではなくルールです。たとえそんなルールを知らんでも、よく考えればわかりそうなもんやろ。自分のやってることが良いことか悪いことかくらいわかるやろ。わからんアホどもは二度と釣りすんなボケ!もういっかい言ってやる。ボケ!!!



とまあ、ここまで書いてたんですが、今日も行ってきたので追加。


【10月31日 土曜日】

朝9時に屋根の点検業者が来宅。特に立ち会う必要もなさそうだったので釣りに。家を出たのが9時過ぎで、餌を買って釣り場に着いたのが10時前。そこから夕方まで釣って32匹。24cm~29cmと小型が多かったです。

前日に漁船が漁をしたとのことで、魚少なかったし、警戒心も強かったような気がします。食いが渋いというか、針の乗りが悪かったなぁ。

ちなみに西宮に漁師はいません。大阪の岸和田からやって来ます。サヨリもタチウオもオモクソ獲っていきます。FUCK!

今回は、100均グッズが大活躍しました。画像をご覧ください。




まずは左奥のボウル。これにアミエビレンガを入れます。お好みで集魚剤や米ぬかやパン粉など入れて、ブレンドします。非常に使いやすい。

アミエビレンガを崩すのは左手前のブツ。食べ物を波型に切るためのカッターです。使いやすいんですが、少々強度不足ではあります。

で、できあがったコマセを手前中央のカニスプーンで右奥のボトルに詰め込みます。カニスプーンはスプーン部分が長細いので非常に使いやすいです。

ボトルはノズル部分をハサミで切って、口径を大きくしております。これでロケットカゴにコマセを充填します。2秒で完了します!

ロケットカゴにコマセを詰め込むのが面倒で、なんかいい方法ないかとネットなどで調べたら、生クリーム絞り出し器(なければビニルと口金)が便利とのことでした。でも家の近所に売ってないので、このボトルを使ってみたんです。大成功でした。

コマセはアミエビ100%だと粒が大きすぎてボトルから出ないかも、と思い、今回は集魚剤と海水を入れて滑らかにしてみました。ですが水を入れすぎてしまって少々薄くなってしまい、念のためにと持ってきたパン粉を追加投入してちょうどよい硬さに仕上げました。

そして、サヨリが釣れたら右手前のトングで挟む、と。左手で挟んで右手はラジオペンチ。

このトングと、コマセボトルの組み合わせで、手もほとんど汚れませんでした。なにはともあれ、コマセボトルは是非お試しあれ!たった105円の投資で快適度とスピードが断然アップしますよ!!!

発熱の理由がなんともアレな件について

2009年07月15日 02時23分19秒 | 釣り
先週の金曜日にまた武庫川に釣りに行ったんですが、深夜にでかいスズキ(推測75~80cm)をバラシてしまい、あまりのショックにそのまま土曜の晩まで何もせずひたすら寝てました。もっともキビレは相変わらず40/38/37cmと良型揃い・・・今年はキビレの当たり年なのかな(20cmクラスも多数)。

「逃がした魚は大きい」と言いますが、釣り師の言い訳としては、実際問題でかいから逃がす確率が高くなるわけです。ただ単に負け惜しみで言ってるわけじゃないのよ(ここ重要w)。このスズキは、川の流れがなくなった時間帯に、仕掛けを下流に2~30mほど投げ、スローにリールを巻きながら手前に寄せてくるといったルアー的な作戦がドンピシャと的中しただけに悔しかった。針掛りするなり沖に向かって猛烈に泳ぎだし、一句詠むなら、まさに「エサ食えばドラグ鳴るなり武庫川」。さんざん引っ張りまわしてエラ洗いで水面から飛び出た途端、サオが軽くなりました。「ハリス切れか!」と唖然としながら仕掛けを回収すると、針は付いています。掛かりが悪かったようです。興奮で膝や腕がガクガク震えてましたよ。それくらいデカかったということです。だって水面に飛び出た時の音が「バシャーン!」「ガバッ!」とかじゃなかったんだから。「ギュイィィィィィィン(ドラグの音)・・・・・・ボガーーーンッ!!」ですよ。まさに爆発、エクスプロージョン!

まあ、そういう大きな魚にめぐり合えるほどには、少しはうまくなってきたのでしょうか。スローに仕掛けを引いてきた、イコール仕掛けが多少は浮き上がっていたわけで、実は巨大ボラだった可能性もありますが(笑)、それにしたって釣り上げたかった!

こういう悔しい出来事があるたびに、釣り師なら一度は聞いたことがあると思われる、中国のことわざを思い出します。

1日幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
3日幸せになりたかったら結婚しなさい。
1週間幸せになりたかったら豚をつぶして食べなさい。
一生幸せになりたかったら、釣りをしなさい。

まさにそのとおりで、こういうことがあるから釣りはやめられないと思いながらも、気分はガッデム!ですよ。嗚呼!

しかし2ヶ月ほど前に南武橋の下でルアーで50cmのハネを釣ったのが深夜0時半頃のド干潮、こないだのスズキも同じく日が変わった真夜中1時前、今回逃げられた大物も深夜1時半。この時間って川を遡上したスズキが海に降りてくる時間帯なのかな?


そして日曜日はリベンジとばかりに最近好調と聞いたサヨリを狙いに釣行したのですが、撃沈!サヨリ釣りは実質初めてだったんだけど、ここずっと西宮ケーソンで上手い人は1人30匹とか40匹とか釣れてるようだから俺でも20匹くらいはイケル!と思ってたんです。しかし結果は6時間でたった7匹!ブハッ!

途中から強風で波が高くなり周りもイマイチ、てか根本的に回遊も少なかったようで(ボラは大量にいたけど)。7時から釣ってたのですが、5時くらいから始めたらよかったな、朝方はなかなかだったらしいですよ。そして名人クラスはやはりそれなりの釣果だったらしいですね。

なおサヨリは前述のように回遊魚なので、その日の「アタリ釣り場」ってもんがある。この日は武庫川一文字は好調だったようです。南芦屋浜ベランダはサッパリで、しかし場所によっては上手い人がたくさん釣ってたらしい。

結局ケーソンも南芦屋浜も釣り場が広いだけに、ポイントを見極める目と、あとはもちろん腕が肝心なわけですな。それから「こんな天気(風)の日はここで釣れる!」って情報も、ベテランさんにはインプットされてるんだろうね。いずれにせよ経験は重要!

ちなみにサヨリ釣りのタックルは以下のような感じ。尼エサさんオリジナルの遠投仕掛けは、飛ばしウキ(スーパーボール)とプラ製アミカゴが合体しているから結構重量があり、3号の磯竿がベストマッチでした。サオの適合ハリスサイズを大幅に下回る細ハリスですが、サヨリがかかったくらいで切れることはなかったです。

【サオ】 磯竿3号4.5m
【リール】 シマノの2000番
【道糸】 3号
【仕掛け】 尼エサオリジナルのサヨリ仕掛け(下記のハリスセット同梱)
【ハリス】 0.8号、45cm(だったと思う)
【針】 サヨリ針・赤5号(ハリスとセットになった市販仕掛け)
【撒き餌】 アミブロック(アミカゴに詰める)
【刺し餌】 大粒アミエビ

ちなみにサヨリは、秋から春の釣りモノと書かれている本(やサイト)も多いのですが、ここ西宮近辺ではどちらかというと夏から晩秋の風物詩となっております。関西一帯、そんな感じじゃないのかな。

さてこの釣り、なかなか面白かったんだけど、慣れるまではなかなか難しかったよ。丸いウキがピコーンと横走った瞬間にアワセをくれてやるみたいですが、いつもでっかい虫エサを食わせて半分向こう合わせの釣りをやってますから、なかなか身体が反応せず(笑)。5匹くらいは逃がしてしまいました。それよりもこの日はボラがかかりまくりでした。どちらも遊泳層が水面下の魚ですから仕方がないとはいえ、コイツがかかるとハリスが切れるか針がひん曲がるかで仕掛けがおシャカに。なんかストーカーの如くアミカゴの周りをうろつきやがってさ!サヨリを7匹しか釣ってないのに使ったハリスは計8本。むっかつく~!

そこにきて日曜日はめっちゃ暑かったでしょ、ビールもスポーツドリンクもすべて汗になってしまう。あまりにも汗ダラダラ素肌ベタベタなので、シャツを脱いで上半身裸になっていたら見事に日焼けしてしまいました(馬鹿ですね)。周りの釣り師も釣れないわ暑いわで昼にかけてどんどん帰っていくのですよ。そして撒き餌のアミエビが余ってたら、ありがたいことに「これ使ってや」とどんどん俺のバケツに補充してくださるんですよ。こっちだって使い切れないからお断りしているのに!なんて親切な人たちなんだ、アホー!おかげでバケツがアミエビで満タンになってしまい、持て余して周りに配りまくる始末。ワシゃアミエビ屋か!

それにしてもアミエビを使う釣りは、どうしてこんなにも服とか身体とか臭くなるんだろうか。やっぱりシラサエビかアオイソメがいいな、俺は。あとみなさん、アミエビ使ったら、絶対に波止を海水で洗い流してから帰ってくださいね。くれぐれも放置はNG!特に初心者や家族連れに多いんだけど、それは釣りのルールを知らない云々ではなく常識だと思う。自分で汚したらきれいにして帰れってこと!釣り場でもどこでも一緒!

で、話を戻しますと、さすがに釣れないと俺も帰ろうと思うわけで、大量のアミエビを海に撒いて帰ったわけですが、この日も自転車釣行だったから、帰路はもはやヘヴィエクササイズ。1日の中で一番暑い時間帯、炎天下に大量の荷物を積んで&背負ってタイヤの空気抜けかけのママチャリで西宮大橋(全長590m、高低差20m以上)を自転車押しながら登り・・・しかも貧果で気分も滅入りっぱなし。まさに拷問でしたよ。一口に高低差20m以上って言うけど、300m先にある7階建てマンションの屋上まで一直線に伸びるスロープがあったら、あなた喜んで登りたいと思いますか?

もうすぐ事故の被害金が完全に帰ってくるからとっとと原付買おう!と心に誓ったのでした。

ちなみに西宮大橋というのは、西宮本土と西宮浜(埋立地)を結ぶ自動車/歩行者用の橋です。ところどころにベンチが置いてあるくらい、歩いて渡るには不向きな橋。なんでこんなに高低差があるかというと、この一帯は関西有数のヨットの一大停泊基地になってるからです(特に新西宮ヨットハーバーはキャパシティ700隻と日本有数の規模)。マストの高いヨットが橋の下をくぐれるように、橋げたをこんなに高くしたわけです。「これじゃ不便だ!」というわけで、一応、その横に御前浜橋という歩行者専用橋もあるんだけど、道があまりよくわからなかったのでパス(あとで調べたら、絶対そっちの方が楽だった)。

そして家に帰れば背中の日焼けが軽度の火傷並みであることに気づき、しかも発熱していた(つくづく馬鹿だ)。何年か前も日焼けでひどい目にあったことがあり、高熱が出て、足の皮膚なんてツルッツルになったんだよなぁ(皮膚が鏡のようになって、周りの風景が写るんですよ、おおげさじゃなくて!)。あの時はあまりのヤバさに救急病院に行ったんだよなぁ。そいでもって血液検査をしたら白血球値が普段の倍に跳ね上がってました。俺はもともと白血球値が高く、通常でも9,000~10,000個/μL あるんだけど、このときは19,000まで上昇しましたからね。あ、これって以前書いたっけな。今回はそこまでひどくないけど、日焼けで発熱したの同じ。歴史は繰り返す・・・馬鹿ゆえに!w

ってなわけで風呂で冷たいシャワーを浴びて、クーラー効かせてうつ伏せで寝てたら、姪っ子がやってきてマウントポジションから背中叩きまくり!これが痛いのなんの。何週間か前の「刃牙」で、刃牙がピクル相手に「鞭打」ってのをやっていたのを思い出しました。「ィダーーーッ!」と叫ぶと姪っ子は「キャー!」「ヘヘーw」と大喜びでね・・・ホント、1歳半の子供に叩き殺されるかと思いましたよ。人一倍皮膚の弱い人間が日中に釣りなんかするもんじゃないな。やっぱり俺は夜釣り特化型でいいや!


・・・というわけで、こういうマヌケな理由で体調不良になり更新できなかったわけよ。ホントスイマセン(笑)

キビレの日

2009年06月15日 01時21分01秒 | 釣り
土曜日の晩は、またしても武庫川に釣りに行ってきました。この日も潮の満干の関係で、夕間詰めのゴールデンタイムはやめて、21時すぎに家を出ました。

金曜日の深夜にスズキ62cmを釣った同じ場所です。うわ、またあの暇なおっちゃんがいる(苦笑)。もしかしたらホームレスなのかなぁ。でも仕事してるって言ってたし。。。

さて俺の隣ではやんちゃな高校生?5人組が釣りをしていました。電気ウキではなく、またウキも5号はありそうなずんぐりとしたものですが、楽しそうでした。見ていたらオモリとウキが適合してなさそうで、ハリスなどのバランスもムチャクチャっぽいのですが、釣りを楽しんでいるのでこっちも嬉しくなりました。彼らは、不思議なことにボラを良くヒットさせるのです。ウキ下が浅いんだろうなぁ。40cmほどのボラが掛った時にタモを貸してあげたら喜んでいました。

さて俺の方ですが、結論を言うと、この日はキビレデーでした。いたんですよ、まともなキビレが。落ち込み付近を1ヒロで流すと37cmのキビレがヒット。こいつが滅法引くのです。そして15分後には40cm。これは血抜きして高校生にプレゼントしました。

「クーラー持ってきてないから逃がすけど、持って帰る?」
「食えるんですか?」
「きれいに内臓取って皮向いたら食えるで」
「じゃあ、僕持って帰ります、ください」

彼らは40cmのキビレを見て「でけぇー!」と感嘆し、ああ、なんて素直な子たちなんやと思いましたね。どう見ても未成年ながらJTに貢献してましたけどね(笑)。俺がまともに釣りを始めた時は20代後半でしたけど、その時も隣のおっさんが釣ったチヌやハネを見て目を輝かせたものです。いつかこんなん釣りたいな、と思いながら毎週末の様に釣行を重ね、最初に買った太いサビキ竿のウキ釣りで30cmのチヌを釣ったときは大興奮したものです。それから磯ザオの3号に変え、1.5号に変え、今は1.2号。決して自分が上手いとは思っていませんが(アワセの技術なんて最悪だと思う)、少しずつステップアップはしてきたようです。

彼らはキビレを袋に入れてすぐに帰ってしまいましたが、そのあとはルアーアングラーたちが入れ替わりでやってきました。今日はウェーディングやってる人はいなかったな。もちろんシーバス(ハネ・スズキ)狙いでしょうけど、釣果はイマイチだったようです。湾岸線の南の行き止まり付近で1本ヒットしたのを見ましたが、大きさはわかりませんでした。

そのあとはチビレのアタリが続き、その間にも推定35cmクラスのキビレが1匹、同じく推定40センチ弱のセイゴが1匹ヒットしたのですがどちらもハリス切れ。あれ?あ、そうや、さっき根掛かりを外すときにドラグをギチギチに絞めたんやったなぁ(苦笑)。気を取り直してドラグを適当に緩めて釣り開始。そしたらまたあの暇なおっちゃんが自転車乗ってやってきました。一度は消えたと思ったら。。。この人来たら、黙って釣り人に近づいてきて近くで見物するから、みんな鬱陶しくなって帰るんだよね。

俺も集中できないから、少し離れてウキを流してたら、またしてもキビレ。かなり走りまくってくれた38cmでした。このサイズになると大きな餌でも早めに食ってくれるからイライラしませんね。むしろ電気ウキの灯りが水中にどんどん沈んでいくので楽しいです。この日は活性も高かったのでしょう。

このあと、残っていた最後のアオイソメを使い切って納竿しました。


ここずっとキビレにはマムシがいいのでは、と思っていたのですが、やっぱりアオイソメの方に分があるなと再実感しましたね(考えがコロコロ変わりますが、釣れないときって試行錯誤の連続なんですよw)。マムシは確かに匂いでアピールできるのですが、夜はクネクネ動くアオイソメの方がいいです。っていうか俺はそもそもキビレ狙いではないんですけどね(笑)。特大アオイソメに1.5号ハリス、チヌ針2号。これが今のところベストかな。ただ針はエビ撒き用の細バリの方が餌が弱りにくくていいかもしれませんね。仕掛けは作らなくても、針にハリスが1m付いている市販品で充分ですよ(7本入りで200円程度)。

そういえば、この日不思議だったのが、金曜日に根掛かりしなかったような場所で頻繁に根掛かりしたんですよ。あれはいったいどういうことだろう。上流から大きなゴミでも流されてきて定着しちゃったのかな?

あとひとつ、思ったことが。すっかりキャッチアンドリリースになってしまってるなぁ、ということ。ポリシーが崩れてきている(苦笑)


ところでスルメイカですが、宮本渡船さんの釣果情報を見ると、昨日(日曜日)はなかなかの釣果が出た模様(30杯前後)。ただしまだ平均サイズが胴長10cmクラスと小さく、うーん、15cmあればなぁ。来週あたり、様子見に釣行するかどうか。今年はどちらかというとタコが好調のようですね。

今年のスルメ釣りはケミホタルの代わりに電池式の発光体をテストしてみたいんだけど、あれってオモリ何号に相当するんでしょうか。イカが小さいうちはウキも1号から1.5号を使わざるを得ず、まだちょっと難しいのかな。さらに問題は、今週末は大潮なので、そもそも潮の流れが速いと1.5号のウキ(というより1号のオモリ)が使えるかどうか、ということですね。3号ウキが消し込むサイズになれば本当に楽しいんですけどね。軟体系の面白さは、普通の魚にない一種独特のものがあります。初夏はスルメイカ、晩秋は太刀魚、それ以外はハネ(ついでにキビレ)。もちろん狙うならチヌやサヨリ、ガシラにメバル等の根魚、グチやアナゴ、タコ、もちろんサビキでイワシや小アジも。決してきれいとはいえない西宮の海だけど、季節によってさまざまなターゲットが釣れるので面白いですよ。

武庫川の夜釣りで久々に満足(2009.06.12)

2009年06月13日 19時20分56秒 | 釣り
昨日は金曜日だったのですが、仕事から帰宅して晩飯食って、衝動的に釣行しました。

まずは尼崎の餌屋さんまでチャリを飛ばしてアオイソメ(大)購入。ここのは本当にでかい。MAX.で30cmありました(伸びた状態)。その分、同じ値段だと匹数が少なくなってしまうのですが、この日は多めに入れてくれました、500円じゃ足りないかも、と保険のつもりで心持ち多めに600円分頼んだのですが、そういったこちらの機微を感じ取ってくれたのでしょう。サンクス。

店を出て武庫川橋(旧国道)を通り、川越え&西宮にリターン。そこから武庫川の河川敷に降り、川の様子など見ながら南下。堰堤付近はボラが大量にいました。南部橋からワンド(っぽいところ)まではボラ無し、そこから県営団地前はところどころにボラ。途中で釣りをされている方がいたので釣果をお聞きすると50cm弱のハネを1本キープ。この時点で22時過ぎだったのですが、それよりはだいぶん前に釣れたらしいです。やはり小さい魚が多いとのこと。さらに南下して湾岸線の上流で釣ってらした方にお聞きすると、やはり手のひらサイズのキビレばっかりとのこと。うーん。

どこで釣ろうか迷いましたが、結局この人と湾岸線の間で釣ることにしました。満潮が23時過ぎなので、潮は満ちており釣りやすそうではありました。時刻的に微妙なところですがね(苦笑)

手始めに駆け上がり(落ち込み)付近をウキ下1ヒロ+αで流すと手のひらサイズのキビレらしきものがウキを沈めました。しかしこの日のアオイソメは特大。いつまで経っても針のところまで食ってきません・・・いつものことですが。そもそもチビキビレ(以下面倒なのでチビレと略す)を釣るために釣りに来たのではないのです。ハネやスズキが釣りたいから特大アオイソメを用意したのであって、こいつらは単なる「エサ取り」に過ぎません。というわけでチビレの小アタリがあるたびに仕掛けを回収。尻尾数cmだけ食われてます。アオイソメは元気だから再利用(笑)できますが、ストレス溜まる釣りやなぁ。

そのうち一人のおっちゃんがチャリンコでやって来てギャラリーになりました(笑)。このおっちゃん、前述の50cmハネキープじいちゃんのところでずっと見物していて、その後に俺の上流で釣っていた人の見物をし、その人が帰ったら俺のところに来たんです。このおっちゃん、なんちゅうかね、近い(苦笑)。釣りしている者の近くに立つな。あーわかった、前述のお二人も鬱陶しくなって帰ったんだな(時間も時間だったし)。なにを喋るわけでもなく、ウキが沈んだら身を乗り出し、時々暇そうにボーっとしたり。俺は最初、物盗りかと思って身構えていたんですが、そういうわけでもなく。ホームレスでもなさそうだし。

俺は翌日の午前3時まで釣ってたんですが、おっちゃん最後までいたで。よっぽど暇なのか家に帰りたくないのか帰っても仕方がないのか、とにかくご苦労様ですなぁ(笑)。あまりにもアレなので、逆にこっちが暇な時に一方的に喋りかけました。会話すれば、別に悪い人じゃないんだけど、なんか不思議な人でしたね。

さて、この日はウキ下と投入位置(距離)を頻繁に変えて釣ってたんですが、やっぱりチビレやミニセイゴばかりがちょっかいを掛けてくる。やけになって落ち込み付近を根掛かり覚悟で深めに流していたら、またしてもチビレの攻撃でウキが沈みました。

ところが次の瞬間、ウキがサッと横走りしたんです。「あ、チビレちゃうわ」と思ったら、1~2秒後に明確な魚信が手元に伝わってきました。思いっきりアワセを入れると沖に向かって走り出し、水面にバシャッと魚体が現れました。ハネです。細い竿だから曲がる曲がる。40cmくらいかなぁと思ったのですが、安物リールがドラグ鳴りし、道糸がこれまでにない勢いで引っ張り出された時点で大物であることを確信。うわぁ、ハリスがナイロン1.5号なんだけど、大丈夫か!?

豪快にエラ洗いを繰り返し、さんざん抵抗してなんとかタモに収まったのは、大きなハネ。いやぁ、嬉しかったなぁ!そして楽しかった。1.2号の竿&1.5号のハリスは引き味とハリス切れのスリルが同時に味わえて最高でした。しかも針はあごの外側にかかっていたので、釣り上げられたのは運もありました。しかしこんな時間に釣れるんですねぇ。0時50分ですよ。

さてこのハネ、目測では60cm弱ほどと思ったのですが、家で計測すると62cmありました。俺の自己記録更新です!そうです、これまで40cm台や50cm台ばかりだったのです。問題は、これはハネなのかスズキなのか。スズキの定義を60cm以上とするか70cm以上とするかで解釈も変わってくるでしょうが、まあスズキってことにしといて下さいな(笑)



画像は家に帰ってから記念撮影したもの。タバコの箱と比べると大きいのに、新聞と比較するとなんだか小さく見えるのが残念w


あ、今日の晩御飯はこのスズキでした。ムニエルと味噌汁に変身しましたよ。皮を剥いだので臭みもなく美味しく頂けました。

武庫川の夜釣り

2009年06月09日 22時17分06秒 | 釣り
先週の土曜日は、またしても武庫川に夜釣りに行きました。あまり釣れない日記を書いても仕方ないのですが、なにかのご参考になればこれ幸い。なお事故の後、原付を廃車にしたのでここずっとチャリンコ釣行です。

この日はいつもの尼崎のエサ屋ではなく、武庫川に行く途中にある某釣具屋でアオイソメを購入。大きなサイズのものを買ったのに、あんまり大きくない。いつもの釣り餌屋のアオイソメ並サイズと変わらない(いつもの釣り餌屋のアオイソメが充分大きいということもあるでしょうけど)。

と腹を立てながら自転車こぎつつ武庫川到着。湾岸線と南武橋の中間にあるワンド(っぽいところ)の周辺にて釣り開始。水位はほぼ満潮レベル、ただし風が強くて波立ってます。キビレのアタリはあるのですが、波が道糸とウキを引っ張って魚に違和感を与えるのか、すぐにエサを離します。こりゃだめだ、というわけで風を避けるため、南武橋まで北上。

橋が北風をさえぎって波穏やかですが、ここはどちらかというとルアーでの釣りがメインの場所。エサ釣りだとブッコミ(ちょい投げ)でしょうか。でも魚がいるならウキでも釣れるだろう。問題は水深がどれくらいあるかわからないこと。

とりあえずウキ下2mで流し、橋の上流、下流、橋の下を探りますが、見事にアタリなし。次に手前から2番目の橋脚の上流に遠投(1番手前の橋脚は岸から1m程度の距離)し、橋脚に沿わせてウキを流すも変化なし。最後に橋脚の下手ギリギにウキを放り込み20mほど流したところでアタリあり。しかし咥えるだけで食い切るには至らず・・・またしてもキビレか。活性低ぅ~。

そうこうしているうちに風が弱まってきたのでまたしても場所移動。湾岸線の上流数10mのポイントに移動。長いことここで釣ってなかったなぁ。

やや沖目を流してもウキが沈まないので、とりあえず1匹は釣ろうとサオ1本先の落ち込み付近を流す。ウキ下は1ヒロ、これで釣れなきゃ今日は釣れない。すると数分後にウキが沈み、向こうアワセでキビレ20cmがこんばんわ。やっぱりいることはいるんだよなぁ。しかし小さい。今の武庫川はこんなサイズばっかりなんでしょうか。

そしてその30分後、沖目を流していた仕掛けを回収中、サオに重みが。アワセを入れると明らかな魚信が。釣り上げると30cmのセイゴ。その10分後にも同じポイントで32cmのセイゴ。小さいながらもスズキ特有のエラ洗いを見せてくれました。1.2号のサオだから、引き味よく結構楽しめました。でもさすがにこのサイズはリリースだなぁ。釣りを始めた頃は嬉しくって小さい魚も持って帰って食べてたけど、さすがに今はタモ網を使う必要がないサイズはリリースします(もっとも、キャッチアンドリリースを前提とした釣りは嫌いですけど)。

結局この日も0時過ぎまで釣ったけどお持ち帰りなし。ああハネが釣りたい(できればスズキを)。この季節、川は厳しいのかも。おとなしく南下して港湾部に行きましょうかね。バチ抜けってまだ続いてるのかな。

ちなみにスルメイカですが、地波止はまだまだで、武庫川一文字がやや上向きの模様。サイズはまだ小さいです。再来週の大潮が狙い目かな。西宮ケーソンで釣れるようになれば面白いのですが、時期的に梅雨と被りそうな気が。というか、もう9日から梅雨入りしたらしいですね。ああ困った。今年は例年に比べて、ちょっとおかしいですね。6月の10日でしょ、もう普通に釣れる時期なんだけどなぁ。

磯竿を買ったけどそろそろイカの季節

2009年06月03日 03時41分39秒 | 釣り
土曜日に、新しい竿を買いに行きました。大型店ですが、店長さんを捕まえてレクチャーして頂きました。こういうのは最も多忙で最も知識と責任を持っている方にお願いするのがBESTなのです。

メーカーは最初からシマノに決めてました。なんとなくシマノが好きなんだなぁ、関西のメーカーだし。そしてこれまで使っていた「HOLIDAY ISO XT(ホリデー磯XT)」よりはグレードが高いものが欲しかった。あらかじめネットでリサーチ済みの「ADVANCE大磯(アドバンスおおいそ)」と「AERNOS RADIX(エアノス・ラディックス)」を現物比較し、後者をチョイス。号数はチヌ・ハネ狙いなら1.2号でも全然大丈夫とのことで、それに決定。長さは5.3mでも良かったのですが、5mにしました。短い方が手返し良いですからね。

定価から30%OFFのところ、さらに15%OFFの値札がついており、結果的に4割引き価格で買えました(70%×85%=59.5%)。

ところでこの竿、先径(竿の先端の直径)がたったの0.8mmしかありません。0.8mmですよ。これまで使っていた1.5号の竿は先径1.2mmで、かつ穂先(=竿先)を少し折っていたので1.5mmほどはありました。感覚的には半分の太さになったような印象です。俺はサオ使いが荒いですから、正直「こんな竿、扱えるかなぁ」と少々ひるんだものの、覚悟を決めて買いました。

しかし、というかやっぱりというか、家でやらかしてしまいました。釣行前にリールをセットしてガイドにラインを通していると、なにかのはずみで穂先6~7cmのところがパキっと折れてしまいました。まさに瞬殺!うわちゃ~!0.8mm穂先のあまりの繊細さに驚きつつ、やっぱりまだまだビギナーだなぁとも思ったり(´・ω・`)

早速サオを店に持って行って事情を話すと、「まだ使ってないですし、修理して短くするのもなんですから、新品と交換いたします」とのこと。だけどお店にはもう同じ竿がなかったんですよ。というわけで同じエアノス・ラディックスの1.2号×5.3mに替えていただき、差額の310円だけを払いました。

店長さん、ありがとうございました!感謝!

帰宅してから、今度は細心の注意を払って仕掛けをセットし、武庫川に釣行。現場でも精密機械を扱うかのごとくサオを伸ばして釣りスタート。使ってみると長さはそれほど感じなかったのですが、とにかくしなるしなる。ムチのようです。アワセなど慣れるまでに時間がかかりそうです。

結果的に、この日は夕方のド干潮からの上げ潮なのに、昼に降った雨の影響かいつまで経っても流れが速く、さらに至る所にボラの群れが入っており、釣るのに苦労しました。釣果は20cmのキビレが2枚だけ。リリースです。まあ、このサイズだとタモなしで引き抜けることがとりあえず判明しましたよ。そして20cmの魚でもまるで30cmはあるかのように引き味を楽しめることも判明しました。

でもまた今週もハネが釣れなかった。チビボラの群れも入ってきてたので、フローティングミノーで水面直下を引いた方が良かったかな。いやとにかく来週こそはハネを釣るぞ!と思う武庫川の午前0時、なのでした・・・って、いつまで釣っとんねん(爆)

しか~し!もう阪神間はイカ臭さ漂う、いやいや、スルメイカの季節ですよ奥さん!

釣りをしない方はご存じないでしょうが、阪神間の海でもスルメイカが釣れるんです。西宮でも芦屋でも、もちろん神戸でも。

スルメイカ釣りのメッカである武庫川一文字(西宮の沖合い数kmにあり、渡船に乗って行く。現在の渡船料金は往復2,200円)では、もうぼちぼち釣れているようです。ただ、まだサイズが小さく、胴長10cmちょい程度らしいです。それも天候及び潮の良い日に上手い人で20匹程度、といったところ。アベレージが胴長15cmレベルになると面白いんですけどねぇ。

まだ最盛期ではなさそうですが、スルメイカは「ひと潮ごとに大きくなる」と言われます。来週か再来週の週末にでも、一度行ってみようかと思います。ただ釣れるか釣れないかはわからない。こればっかりは自然が相手ですから、どうしようもないんですよね。

ちなみに下の画像は武庫川一文字の航空写真(Googleさんゴメンナサイ)。濃紺の部分が海。点線はフェリーの航路かな。で、画像真ん中右寄りに阪神高速湾岸線の「西宮浜」「甲子園浜」出入り口がありますが、その南の海上に左右(東西)に延びて右端が折れ曲がっている線があるでしょ。これが武庫川一文字。フェリーの航路挟んでその左に同じような棒がありますが、こちらは神戸第七防波堤、通称七防。どちらも長さが4~5kmあるという長大な沖堤です。沖にあるから潮通しがいい、だから魚もよく釣れるというわけ。もちろん魚釣り施設としてこんな糞長い沖堤を作ったのではなく、文字通りの波除けですよ(笑)



さて西宮ケーソンなどでタチウオを釣っていると、隣の人と「武庫川一文字ならもうちょっと釣れるかなぁ」という会話になることがあります。で、ときには「武庫川一文字って行ったことないんですが、足場高いんですよね。私どん臭いんですが落ちませんかね?」と聞かれることもあります。そういう時は「どん臭い人が落ちるんじゃなくって、落ちた人がどん臭いんですよ」と答えるようにしています。でも笑い事じゃないんですよね。

あそこの外向き(南向き)は海面まで5mほどあるから怖いですよ。しかも足場の幅(奥行き)が1mもないからね。落ちるときゃ落ちる。まあ海ですから落ちたところで痛くはないでしょうけど、問題なのは登るところがないこと。誰かが渡船屋さんに電話しても救助されるまでは最悪30分ほどは海中を漂わなければならないわけで。実際に去年か一昨年に1人落ちてお亡くなりになってます。それを機にライフジャケットが着用義務化されたらしいですよ。そういや俺、ライフジャケット持ってないんだよなぁ。渡船屋さんで借りるとしようか(でもイカのシーズンって人がたくさん・・・数足りてるのかなぁ)。

ご存じない方のために、参考までに超アバウトな武庫川一文字のイメージ図を載せておきますね。



数値とかアバウトすぎますが、フィーリングということでお願いします(笑)。ちなみに水深は外向きでこれまたアバウト10m程度と思っていただければ。当然ながら、水深並びに海面までの高さは潮の満干によって変わります。はしごはだいたい10m間隔で並んでます。

ところで、「なんやねん!金払って渡船に乗らないと釣れへんのかいな!」とお怒りのあなた、いえいえ、地続きの波止でも釣れるんですよ。ただ、シーズンは少しずれます。武庫一で釣れだしてから少し経つと地波止でも狙えるようになります。いまでも2~3匹くらいなら釣れているようです。

まあ、数の上ではどうしても武庫川一文字に軍配が上がります(しつこいようですが阪神間のスルメイカ釣りのメッカですから)。それでも良い時には20匹くらいは釣れます。一昨年に南芦屋浜で、2人で20匹ほど釣りました。去年はほとんどイカ釣りに行ってないのでなんともいえません。人によっては神戸空港が出来て潮の流れが変わった、と言う方もいますが、どうでしょうか。そりゃ沖合いにあれだけの障害物が出来たのですから変わったことは間違いないでしょうが、釣果にどれほど影響しているのかはわかりません。場所によっては良いように変わってるかもしれないしね。

ちなみに俺が本格的に釣りを始めて最初の獲物がこのスルメイカ。イカが釣れたときのワクワク感って、魚のそれとはまた違った独特なものがあります。雑巾を引っ張ってくるような、あの独特の引き心地は面白いですよ。

これから釣りを始めてみようかとお思いのあなた、サビキシーズンの前に、まずスルメイカからスタートしてはいかがでしょうか?



おまけ スルメイカ釣りのタックル
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スルメイカは基本的にタチウオ釣りのタックルがあればそれでO.K.。オモリから下をイカ釣り用の仕掛けに変えるだけで、エサも同じというお手軽さ。しかもこの釣りは非常に簡単で、難しいテクニックは不用。スルメイカさえ回遊してくればほぼ100%釣れるのがありがたい。まあ回遊してくればね(笑)。大きな群れが入ってくれば1時間は入れ食いになるので楽しいですよ。

◆ サオ
俺は磯竿3号を使ってますが、2号のほうが釣りやすいでしょうね。1.5号でも全然大丈夫だと思います。ただ、俺はかつて1.5号でイカを引き抜いた時に、なぜか穂先を折ったことがあるので個人的にオススメはしません(笑)。サビキセットの太いサオやシーバスロッドでも釣れます。

ちなみに俺が3号を使っているのは、「自重30g近い3号遠投ウキ+2.5号のオモリ+ブラックタイガー(後述のエサの項参照)」を投げる必要があるためです。まあ2号の磯竿を持ってないというのも理由ではありますが(苦笑)

【追記】
過去の日記を読み返したら、1.5号のサオが折れたのはコウイカを抜き上げたときでした。スルメは1.5号でもOKだと思います。ただし、それなりの重量のある仕掛けを投げる時はサオの負荷を考慮してください。

◆ リールと道糸
リールは3号ラインが100~150m巻けるものであればなんでもいいです。ドラグ性能悪くてもいいです。ただあまりにも小さいと仕掛けの回収に手間取ります。

なお磯竿2号なら道糸は3号でOKですが、磯竿3号の場合は道糸を4号にしたほうが安心です(硬い3号の磯竿で3号の遠投ウキをフルキャストすると高切れすることが結構多い)。

◆ ウキとオモリ
電気ウキの2~3号。ある程度広く探るためには遠投能力に優れたものが良いですが、遠投性は劣るものの感度の良い非自立タイプなら食い上げ(イカがエサを咥えてオモリより上に浮上するとウキが倒れる)のアタリもわかります。どっちを選ぶかはあなた次第。遠投せずに近場で釣れるようなら非自立タイプがベターでしょう。

オモリについては「仕掛け+エサの重さ」を考慮してウキのオモリ負荷より0.5~1号分軽いものを。

なお武庫一では、日によっては(特に沖目に投げると)軽い1号オモリ程度なら潮に馴染まず流されることもあるのでご注意を。西宮ケーソンや南芦屋浜の場合は、0.5号のオモリでも大丈夫だと思います。昨年ケーソンでタチウオを釣った時は、0.5号の遠投ウキ(自立)でオモリなし(ワイヤー仕掛け+エサの重量のみ)でやっても問題ありませんでした(笑)

◆ 仕掛け
市販の仕掛けで充分です。串針仕掛け(1段針/2段針)とテーラー仕掛けがありますが、俺は串針を使っています。串針、テーラーについての説明は省略します。釣具屋さんの店頭で見てください。また釣れているイカの大きさによって適性サイズなども異なりますので、お店のスタッフ等に聞いて下さい。

◆ エサ
キビナゴが主流ですが、ブラックタイガーでも釣れますし(俺はこれがメイン)、鳥のササミなどでも釣れるそうです。ブラックタイガーを使うメリットは、手返しが圧倒的に早くなることです。キビナゴはイカが掛かるたびにボロボロになるためすぐに交換する必要がありますが、ブラックタイガーは7~8パイくらい釣っても大丈夫です。なおブラックタイガーを使う場合はテーラーではなく串針を使ったほうがいいと思います。

◆ その他
光に集まるイカの習性を利用して、エサの数十cm~1mほど上に発光体(ケミホタル・緑の75mmタイプが標準)をつけるのが主流です。

今年の初釣行は夜の武庫川

2009年04月21日 01時11分00秒 | 釣り
日曜日は日直でした。朝の9時から夕方18時まで電話番をするだけという、なんの生産性もない下らない仕事でした。しかもこんな暖かい良い天気、行楽日和という言葉がぴったりの日に、何が悲しくてテレビ見ながら電話番せないかんねん。時間は大量にあるからひたすらブログの記事などを書いておりました。

だいたい、日曜日にかかってくる電話なんて、よっぽど重要なものか、さもなくばとんでもなく下らなくてかつ理不尽なものしかないのです。そんなことぐらい自分で解決しなはれ、とは仕事だから言えませんが(笑)、ため息のひとつも出ますよ。しかもお客様からの伝言をわが社の担当者の携帯に電話すると、「休みの日にそんな電話かけてこないで下さいよ」ときたもんだ。なんちゅう言い草や。ワシかて好きでかけとるんちゃうわいボケ。

いい加減にこの「日直/宿直」という仕事、無しにしてほしいんですが、なくならないんだよねぇ。もうなにが嫌かって「労働して対価を頂く」という感じが一切しないのがツラい。テレビ見てたまに電話とって一日が過ぎるもの。そしてその対価というのも2009年の日本とは思えない額。給料ではなく「手当」だからこの額で問題ないという理屈なんですが、普通の会社なら間違いなく労組が怒り出すような金額ですよ。寸志どころか中学生(もしくは小学生)のお年玉か、そんな感じです。まあ、不況のご時世にある意味贅沢な話ではありますが(苦笑)

話を変えましょう。

先週の土曜日は釣りに行って来たんですよ。今年初めてです。俺の場合、寒い時はバレーの応援、暖かい時は釣り、というのが主な週末の過ごし方(もちろんそれだけじゃないですが)。先日、武庫川をウォーキングした時に無性に釣りがしたくなって。やっぱり釣り人の性ですね、水を見て釣りをしたくなるのは。狂犬病の患者は水を見たら怖くなるそうですが(恐水症)。

この日は小潮で、夜に干潮になるという最悪なパターン。まあ釣れる釣れないはさておき、竿を出すことと様子見が目的だったのでそれで良かったのです。釣り餌屋さんでアオイソメ(大)を500円購入し、日の入り前に武庫川に到着。この日は朝~昼にかけて水道(南芦屋浜水道や西宮石畳)がなかなか良い釣果だったそうですが、家から一番近くて足場の良いのはここなんですよね。

堤防の上から川を見下ろすと、大潮の満潮時より1mほど水かさが少ない。こういうときは湾岸線付近は釣れない。牡蠣殻ばっかり釣れるんだよな(笑)。というわけで数百メートルほど上流の切妻屋根の団地付近で釣ることに。18時半前だからまだ明るかった(注:兵庫県の話です)。

ここはコンクリ護岸の足もとから1.5mほどの深さで3~4m幅の基礎というか敷石があり、その先からは徐々に深みになっています。つまり深さが二段構えになってるんですよ。俺が行ったころには基礎がひたひたになるくらいまで水が引いており(満潮のときは足元まで水位は上がる)、クラゲがたくさんいました。ド干潮になったら干からびるな、これ。それにしてもここ、完全に汽水域なんですが、こんなところまでクラゲは流されてくるんだね。

しかし困ったな、これじゃあタナの深さ(=ウキから餌までを何mに設定するか)が全然わからん。普段はウキ下2mなんだけど・・・。エサ屋のおっちゃんが言うには矢引き(75cm)~1.5ヒロ(2.25m)とのことだけど、それは満潮時の話だろう。というわけで、適当に2m弱にセットし、アオイソメのでかいのをちょんがけ。ウキはe-トビコン0.5号。これを20mほど投げて流しました。ちなみにハリスはフロロ1.5号の市販品(スズキ用)。

ところが潮の加減で全然流れないのよね。川なのに。しかたないから誘いをこまめにかけていたらウキが沈みました。一投目から幸先がいい。しかし横にスパッと沈まず水面下でモソモソしているようです。ここはボラや秋口のハゼを除けば、普通はスズキ/ハネ/セイゴ(スズキは出世魚。40cmまではセイゴ、60cmまではハネ、それ以上がスズキ。関東はまた呼び方が違う)とキビレ(チヌ=クロダイの仲間でヒレが黄色い)くらいしか釣れないのですが、この食い方はキビレです。エサを咥えてモソモソやっている。

マムシ(イワイソメ)ならガッツリ食うんだけど、アオイソメはでかいからなのか、それともあまり美味くないのか、なかなか一気に食わないんですよね、キビレって。こういう時に無理に合わせても仕方がないので、道糸を張って向こう合わせに。魚信が伝わってくるんですが、じっとガマン。少し大きい魚信が来たので一気にリール巻きつつ竿を立てると、HIT!ほどほどに引いてくれて上がって来たのは30cmのキビレ。とりあえずタモなしでごぼう抜き。1.5号の竿で抜けるギリギリサイズかなぁ。針は口のカンヌキにしっかりかかってました。

ただ、まさか釣れると思ってなかったのでクーラー持ってきてませんし、サイズもサイズなのでリリース。40cmほどあれば持って帰って食べるんだけどなぁ。

釣れた様子を見ていた散歩のおっちゃんたちが寄ってきたので、作業しながらしばらくおしゃべり。「あれくらいなら塩焼きにちょうどいいんちゃうん?」とか言われたんだけど、そんなにうまい魚でもないんですよね、キビレって。もっと水のきれいな場所ならおいしいのかもしれないけど。

そうこうしているうちにウキが見えづらくなってきたので、電気点灯。あーやっぱりいいわ、電気ウキの灯りって。おっちゃんたちはもう一匹釣れるのを見たがっていたけど「だいたい1匹釣れたら1時間は釣れませんよw」と言ったらしばらくして解散。実際には1時間半釣れなかったんですけどね(笑)

ところで俺はハネを釣りたかったから(そりゃスズキが釣れりゃもっと嬉しいけど数はいないよ)、そのあとはウキ下を短くして、川の上層~中層を流していた、これがちっともダメ。ボラは居れどもハネはおらず。仕方なしに底を流して(川の深さってのは、根掛かりくりかえしているうちにだいたいわかるw)キビレ狙い。20時過ぎにもう1枚HIT。これがさっきと同じくらいのサイズでリリース。今の季節はこんなもんなんかな。でも潮も最悪な時に2枚釣れたのは良かった。

そろそろ帰ろうかと思ったらまたウキが沈む。これも食い合わせまで待つことに。ところが数分するとピョコっとウキが浮いてまた沈み、をくり返しだしました。あ、こりゃ飲み込んでるわ、というわけで合わせたらHIT。これはさっきのよりも大きいです。そこでタモを持って基礎まで降りて取り込みました。ところが手際が悪く、竿が2番からバキっと折れた!あー!安い竿だけどそろそろ買い替え時かなぁ。もちろん修理すれば使えるから捨てはしないけど、これまでにも1番(穂先)を2回ほど変えたしガイドも買い替えたし、結局6,000円弱の竿に3,000円以上の修理費かけたからね。よく働いてくれたよ、本当に。とりあえず次買うのは1.5号の5.3mだな(今のは4.5m)。同じシマノのホリデー磯でいいかな。この竿、異様にコストパフォーマンス高いんで(笑)。それとももう少しいいの買うかな。

で、釣れたのは36cmのキビレ。リリースするかどうか、というサイズですが、竿を折ったことに敬意を表し(いや、折れたのは完全に人為ミスですがw)、持って帰って食いました。うちは出刃包丁がないからさばくのに苦労しました。このサイズになると文化包丁じゃやりにくいんですよね。3枚に下ろしてマーガリンで焼いて塩コショウ&醤油で美味しく頂きました。ごちそうさまでした。

今回はハネは釣れませんでしたが、キビレもまた楽しいものです。キビレ狙い専門で行く方は、餌はマムシの方が釣果は上がるかもしれませんね。

釣りの近況

2007年08月01日 04時08分55秒 | 釣り
釣りをしない人にとってはなにがなんやらの内容だと思いますので、以下、適宜スルーされたし。


以前の記事で、今年の夏からルアーフィッシングも始めた、と書きました。電気ウキでなかなか釣れないので、気分転換にルアーもやろう!と思ったわけです。

お前はルアー嫌いじゃなかったのかよ!と突っ込まれそうですが、俺はなにもルアーが嫌いなのではありません。マナーの悪いルアー釣り師がキライ(エサ釣りも同様)で、ついでに言うと「キャッチアンドリリース」という行為が嫌いなのです。

でも実際に釣ってみると、キャッチアンドリリースせざるを得ないこともあるんだなぁ、というのがわかりました。

ルアーフィッシングって、釣り場にもよりますけど、結構歩き回るんですよね。俺は武庫川で釣る事が多いんですけど、武庫川は阪神電車の南に堰堤があって、そこから上流が淡水域、下流が汽水域。スズキ(シーバス)はこの堰堤までさかのぼって来るんです(堰堤がなければもっと上流までさかのぼる)。

だから体力と気力があるときは、

堰堤

43号線

南武橋

湾岸線

という具合に足場の良い護岸をひたすら南下。歩いては投げ、の繰り返し(ラン・ガンなんてこっ恥ずかしい言葉は使いませんw)。2kmくらいでしょうか。まあ実際には湾岸線まで行くことは少ないですし、1つのポイントで1時間くらいキャストすることも多いのですが(草むらがなくなって完全コンクリ護岸になるあたりのシャローとか)、まあ往復4kmもクーラー背負って歩けませんって(笑)

仕方ないから、程よいサイズが釣れたら1匹はビニル袋に入れてキープ、残りはリリースですよ。なんだか釈然としないのですが(じゃあルアーで釣るなよ!とかね)・・・ま、最近はボラしか釣れてないですけどね(笑)。ボラは無条件にリリース、させてください!w

さてルアーフィッシングを始めて気がついたことがあります。それはウキ釣りに比べて、比較的程度のいいタックルを選ばなければならんなぁ、ということ。

というのも、ルアーの場合、1回の釣行で何十回、何百回とキャスト&リーリング(リトリーブのみならずベイル起こしからなにから)を繰り返すわけですよね。重たいロッドは疲れるし、ロッドの長さや柔らかさ、リールの巻き心地など、すべてストレスに直結するわけです。また飛距離が出ないのに延々キャストを繰り返してもこれまたストレス。

というわけで、現在は始めた当初よりはまともなタックルを使っています。


[ロッド]

始めた当初はタチウオの引き釣りで使っていた8フィートの安物ロッドを使っていましたが、3回目の釣行でティップ(竿先)を折ってしまいました。この製品は定価9,800円くらい、売値は約半値。しかし部品取り寄せになると話は別。おそらく定価ですよ。磯竿なら1番節だけで済むのですが、ルアーロッドは2本継ぎ。つまり竿の半分を買い換えなければなりません。もしくは修理して短い竿にしてしまうか・・・でもそれだとずいぶん竿先が硬くなってしまいます。

こりゃダメだ、というわけで思い切って買い換えました。

 ● とりあえず名の知れたメーカー
 ● 長さは8.6~10フィート
 ● フローティングミノーが投げやすいこと
 ● できるだけ軽いこと
 ● できるだけ安いこと

以上の条件を総合的に考慮した結果、ダイワのラテオ90Lになりました。適合ルアー重量は5~28グラム。ML(ミディアムライト)だと適合7~35グラムで、こちらも9グラム程度のフローティングミノーは投げられますが、まあちょっと硬いので飛距離は90Lのほうが出るかな、と。

ちなみにウキ釣りで使っているのは、シマノの安いホリデーISOという竿ですが、これが非常にコストパフォーマンスの高い、名機の誉れ高い一品です。6,000円以内で買えますが、本当にいい竿だと思います。それより高いのは使ったことないけど(笑)

でも、防波堤の釣り、特に夜釣りなんて、そんな高い道具は不要ですよ、実際。必要性を感じません。


[リール]

リールは、シマノのエアノスXT2000にファイヤーライン16lbを巻いて使っていたんですが、ちょっとルアーで使うには頼りなさを感じ(※)、某フィッシング○ックスのサマーセールで新しいものを購入。いろいろ迷ったんですけど、結局ドラグのパワーやらなにやらあれこれ考えた挙句、同じくシマノの'05バイオマスター3000Sにしました。本当は'05ツインパワーがかっこいいと思うんですが(デザイン)、それはもっと上手になってからでいいです。

※)防波堤のウキ釣りで使うには全然問題のないレベルだと思います。

え、バイオマスターはあまりにも直球勝負すぎますか?マニアックさに欠けますか?うーん、でもこれは趣味の品であると同時に実用性や耐久性も必要なわけで・・・まあこのクラスのリールがあればまず不満はないだろうし、それにどうせならシマノの方が安心できるし、made in Japanだし、ダイワのリールはあまり買う気になれないし(あくまでも好みの問題)。

惜しむらくはマシンカットハンドルじゃないこと。マシンカットの方がかっこいいと俺は思います。

ちなみに3000じゃなく3000Sにしたのは、下巻きが面倒だからではなく、ただ単にベアリングの数が多かったからです(A-RBは3000が5個、3000Sが7個)。ドラグワッシャーの数も3000S以上は2セットらしいんですけど・・・まああんまりメカのことはわからんもんで、「多分いいものなんだろう」とだけ感じました。あとはドラグを使う状況になってくれることを願うばかり(笑)

というわけで、まだ実釣行には使ってませんが、これで次からはもっと気持ちよくキャストできるかなあ、と期待しています。浅溝タイプですが特に問題はないでしょう。問題があるとすれば、サイズが3000番なので重量310gとやや重目なことでしょうかね。本当は2500S(3000Sと比べて70gも軽い)でも良かったんですが、3000Sはファイヤーラインの16lb(ポンド)がちょうど100m巻けますし、遠投性や巻き癖防止を考えるとスプールはでかい方がいいと思いました。

それよりもなによりも、どなたか「バイオマスター」という名前の意味を教えてください。遺伝子工学の博士?なんだか意味不明な名称ですよね。それに、なんか分解したら筋肉とか細胞とか出てきそうな・・・まあそれはそれでカッコイイかもしれないけどw


[ライン]

前述の通り、ファイヤーラインの16lb。エアノスXTにはピンクを巻いていましたが、バイオにはグリーンを巻きました。意味は特にありません。

ラインシステムですが(←いっちょ前にw)、ビミニツイスト+フィッシャーマンノットでリーダーは20lbのフロロ。多分うまく結べていると思い、ます(笑)

ラインは絶対にPE系をオススメ。特にファイヤーラインはコシもあって比較的トラブルが少ないです。フロロはオススメしません。多分トラブル頻発の予感がします。伸びはあってもまだナイロンの方がいいかも。

それにしてもウキ釣りのときはクリンチノットだけで良かったのに、ルアーになったとたんにいろいろ結び方を覚えなければならなくなって、とても面倒くさい。


[ルアー]

ルアー高いですよねぇ。ロストした日にゃ一気にトーンダウンしちゃいます。一応ダイワの「ショアラインシャイナーR40 PLUS SSR F-G」とかタックルハウスの「Ripple Popper」とか持ってますけど、メインはダイワの「シーバスハンターⅢ」です。比較的安いし、ほどほどに飛距離も出るし、泳ぎ方もなんか良さ気だし(笑)

武庫川は浅いので、ほとんどフローティングミノーを使っています。


[ランディングギア]

まあタモ網とかのことなんですが(笑)。あのさー、なんでこう、ルアーフィッシングはカタカナ用語が多いのか。で、これまた背負って移動しないといけないので、柄が70cmくらいのPROXの4.1mのを買いました。ウキ釣りで使っていた柄は便利なんだけど、背負うのはかさばります。小さな傷が付いていたので10%OFFにしてもらって、4,000円くらいで購入。網と枠はもともと使ってたものを流用しています。PROXというと安物というイメージが強いですが、こいつはなかなかしっかりしてますよ。デザインもかなりいいです。


とまあいろいろ書いてみましたが、ラテオになってからはボラしか釣れてません。先日も電気ウキで釣ってた人が40cmくらいのキビレを、それも水深1mくらいのところでHITさせていましたが、こっちはせいぜい30cmのボラ(笑)。キビレの人はタモを持ってなかったのでタモ入れしてあげましたが、なんだよぅ、俺も次回はウキ釣りにしようかな(笑)

ちなみにこれまで釣った最大サイズは48cmです。とりあえずの目標は60cmです。

次はケーソンにでも行こうか

2006年11月25日 02時54分26秒 | 釣り
木曜日が祝日だということを前日になって知りました(笑)。しかしこの勤労感謝の日とかいうの、別にこの日も働いている人はいくらでもいるわけだし(っていうか働いている人の方が多いような気がする)、わざわざ祝日にする必要はないのではないかと思ったり。

で、タチウオが絶好調ということで某所に行って来ました。そしたらバイクの乗り入れが完全禁止になっていました。別にいいじゃねぇか畜生!ぶっ飛ばすわけでもなし。

まあなんとか入りましたがかなり苦労しました。もう今度からは釣行先を変えるかな、こりゃ。どんどん便利な釣り場がなくなっていきます。そりゃ西宮市にしてみれば「サーファーとのいざこざになる」「勝手に釣ってんのに文句言うな」「市立の海釣り公園で釣れ」「釣り人の出すゴミが野鳥に影響する(そうですあの某埋立地の干潟のことです)」などなど言いたいことは山のようにあると思うんですが、砂浜や干潟付近だけを整備・管理して、管理放ったらかしのコンクリ護岸にバイクを横付けするのがそんなに悪いことなのか、と思ってしまいます。

なお、上記の市立の海釣り公園ですが、市内の他のどの釣り場に比べても魚が釣れないと思われます(笑)。入園料300円と格安ですが、餌も売ってない、転落防止用の柵もない、ただ単に埋立地の一部を「海釣り公園」と謳って金取ってるだけで、釣れないところにわざわざ行くかっての。恐らく国内有数の貧弱な、そして釣り人に対する訴求力のない施設でしょう。800円出して尼崎の釣り公園に行った方がよっぽどマシでしょう。

さて肝心の釣果ですが、アタリ4回で針に乗ったのが1回。それも70cm程度の小物です。全然食ってくれませんでした。21~22日の尼エサの釣果情報を見るとかなりのものだったんですがねぇ。角付近で釣ったらもっと釣果は上がってたかな?

あ、それとこの日も漁船が来ました。底引きだか巻き網だか知りませんが、岸近くまでやってきます。絶対に尼エサやフィッシングマックスの釣果情報見てると思います。

結局この日は、大遠投しようとしたら道糸高切れで電気ウキ以下仕掛け一式が吹っ飛んでしまい、一気にやる気が失せて納竿としました。ああ、また心ならずとも海洋投棄をしてしまいました。罪悪感を感じますねぇ。そして電気ウキ1,500円サヨウナラ~orz

このウキは高いので(もちろんそれに見合った働きはしてくれます)、ロストしたときのガックリ度はかなりのものです。しかも遠投ウキだけに、はるか彼方に着水して漂流していくのを見るのはとても辛いです。