人生色々

灰色というと、黒でもなく白でもなく、どっちつかずの立場を表現するのに用いられたりします。「中立」とかいう平和な意味ではなかなか使われない。犯罪でも「疑わしき存在」だし、動物に例えたらやっぱりコウモリでしょうかね。

そういうわけであまりイメージのよろしくないこの色ですが、逆に言えば、他のどんな色にも合わす事ができるという利点もあります。ファッションでもそうだし、絵でもそう。更にそこから半分ひねって違う角度から眺めれば、「世の中には数多の色があるけど、ありとあらゆる色を混ぜると灰色になる」という事実が浮かび上がります。

今年の年賀状をカラーグラデーションにしたのは、そういう意味を込めています。単色の人も素敵だけど、俺は灰色な人になりたい。見た目が地味とかいう意味ではなくて。心からそう思います。