JAZZ from Nishinomiya

V・プレミアリーグのJTマーヴェラスを応援しつつ、日々の出来事や雑感を語ります。ときどき毒づきます。

魚屋居酒屋 釜谷(JR立花)

2011年03月27日 21時29分02秒 | 
この2つ下の記事の画像をご覧になって「ワサビがパック」ということに気付いたあなたは鋭いです(笑)

阪神間はハタハタの産地からは遠いでしょ。干物や焼き物ならともかく、ハタハタを刺身で出しているハイレベルな店で、パックワサビが出てくるなんてあまりないでしょうね。

ネタ明かしは後述。

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お伺いしたのは、立花にある「魚屋居酒屋 釜谷」という魚屋さんです。魚屋さんが店舗内に居酒屋を併設しているのです。ネットで評判がいいので、特攻してみたんですよ。評判がいい、とさらっと書きましたが、食べログの尼崎エリアのランキングではオールジャンル全店中3位(訪問日現在)のお店で、2009年のベストアワード受賞店です。

ネットで見つけたので応援仲間と行こうかと朝にメールを送ったのですが、さすがに今日の今日で、しかも昼時に行きませんか?と誘ったもんだから、参加希望者ゼロ。そりゃそうだ、みんな予定があるんだもの(笑)。夕方からでもよかったんだけど、魚屋さんだから早い時間帯の方がネタは多いだろうと思ったわけです。

というわけで、偵察という名のもとに一人で行ってきたわけです。昼一番で行こうかと考えていたのですが、ちょっと考え直して一番空いてそうな時間にしてみました。

→ 食べログ 釜谷

こちらは前述の通り鮮魚店ですが、いわゆる店頭にトロ箱が並ぶといった典型的な魚屋さん、という感じではありませんでした。魚屋というよりは地元の知る人ぞ知る居酒屋、といった感じの店構え。自転車は店の前だけに停めてください、といった張り紙がしてあり、入り口付近はチャリが混みあって停まっていました。地元の人に愛されている証拠ですな。

店内に入ると左手すぐに冷蔵のショーケースが2つ、L字型に設置されており、そこに魚が並んでいます。手前のショーケースには鮮魚、奥のケースには惣菜や逸品、ビールなど。刺身はスーパーで売ってるみたいにトレーとラップでパック包装になっていて、金額が書いてあります。店で食べない人はそのまま買っていくわけです・・・魚屋さんですもんね。

「1人です」と店員さんに告げて厨房前のカウンターに座ろうとしたら、「このカウンターは○時まではこっからここまでの間に座って下さい」とのこと。スペース的にちょっと狭かったので、店の奥の壁向きカウンターに着席。ダウンコートをハンガーにかけて戦闘開始。

といっても初めてなので注文のシステムが良くわからず(笑)。まあ冷蔵ケースに並んでいるものを見て、「刺身で」とか、「天ぷらで」とか、「煮付で」とか注文するわけです。素材を見て食い方は客が決めるというわけですね。もちろんお店の人に聞いたら美味しい食べ方を教えてくれるはず。

刺身はパックのトレーごと出てくるのかな、と思ったら、ちゃんとお皿に盛られて出てきました。で、冒頭のワサビパックなんですが、大根のツマも大葉もワサビも、つまりは刺身のパックの中に最初から入っていたものがそのまま皿の上に載ってくるんです。なお、なめろうは最初から大ぶりの小針に入ってラップがかかった状態で並んでいました。

値段ですが、ハタハタが380円でなめろうが280円だったかな。モンゴウイカのゲソは150円。調理については調理法によって50~150円上乗せになります。天ぷらは150円アップだったかな?それでも普通の店より安いので細かく考える必要はありませんね。

で、肝心のお味は、そりゃもう、ナイスですよ。もともと鮮魚店の商品として売っている魚ですから刺身は新鮮です。ハタハタの刺身は初めて食べました。あっさり系なのに脂も乗っていて美味しかった。ヒラメとメバルを足して2で割ったような味、といえば良いのか。調理したものも「魚屋さんが片手間で作った素人料理」といった範疇のものではなく、居酒屋料理として充分なレベル。なめろうは薄味だけどしっかり出汁が効いていていい味でした。あと妙にヌルヌルしていたんだけど、なにが入っていたんだろうか。山芋かなぁ。面白い食感でしたね。天ぷらも揚げたて、モンゴウイカのゲソだから食べごたえも充分。

魚系以外の惣菜も豊富で、あとはなぜかパスタが充実してましたね。それからハンバーグも名物らしい。炭水化物も食べたかったんですが、ビールで結構おなかも膨れたし、注文しませんでした。また今度食べてみよう。

ちなみにこの日は安いものしか注文しませんでしたが、ショーケースには安いモノも高いモノも並んでいます。1切れ2,900円だかの魚もありました。かなり大きな切り身でしたが、2,900円とはねぇ。魚の名前はメヌケ。釣り番組でたまに出てくる目玉の飛び出たあの魚でしょうか(※)。そんな高級魚だとは知りませんでした。

※最初から目が飛び出しているわけじゃなく、深海から釣り上げるから圧力変化で目が飛び出る。

あと、滞在時間40分で大瓶1本と清酒1合だから、俺的にはピッチが速かったですね。ビールはゆっくり飲んだんだけど、日本酒は5分で飲み終わった。だから結構酔ったんだよね。そもそも炭水化物をあまり取らないときの俺の適量は、エタノール100%換算で50mLです(ウイスキーをショットで4杯)。酒は好きだけど全然強くないんです。大瓶と清酒1合なら適量超える計算ですから、店出てから結構ふわふわしてました(笑)

最後になりますが、店内は広くないです。調理場前のカウンターが6~7席、2人掛け位のテーブルが2つ、あとは壁に向かって奥行きのないカウンターが3面、そんな感じだったと思います。20人も座れば本当にギューギューだと思います。だから、ゆったり飲みたい人には不向きかな。狭くてもいいから美味い魚を安く食いつつ酒も飲みたい、という人には本当にいい、どころか素晴らしいお店。午前10時から開いてますから昼飲みもできますね。

世の中には美味しいもの=高い、という図式が成り立つこともままありますし、逆に、値段の割に大したことないな、というお店も多々あります。だから今回の「釜谷」さんといい、こないだ行った立ち飲みの「得一」さんといい、安くて美味い店に出会ったときの喜びは格別。美味しい魚を気軽に食べられるのは本当に幸せです。


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