komakusaと花そう♪

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真実はみようとする努力が要る…

2006-08-12 20:47:43 | Weblog
画像は慈慶さんより頂いた「剣舞蓮」です。 
   アメリカの同時多発テロ発生直後、知人宅に東大教授でテロ関係の第一人者(9.11直後ビンラディンを挙げた)の座談の講演会に行く機会を得た。
「先生は若き頃、テロの研究にイスラエルに行かれた」という紹介を聞いて;今にして思っても”本物”に会えたと思う:アメリカに行くよりマシだという意味で…♪
まだ一般には、テロ(報復)という言葉さえ聞き慣れず、「テロの本質は国家同士が起こす政治面からではなく、自分の愛する者を無惨に殺された恨みの連鎖から来るので終わりがないのだと言われた。(主意)」  十字軍の遠征を戦争という認識がなく、イスラム教徒への残虐な虐殺のあらましを聞き正直驚いた。  報復は新たな報復へ繋がり、止める道は無いと…。 共生という:差異を認めた上で付き合う、心の拡大を指しておられるのだと思った。
   先日ヒロシマの被爆者に対する処置について、その方の専門家(医療倫理の研究者)より情報を得た:「日本人医師を国費留学で招いて研究機会、臨床経験を与えたほか、そもそもフルブライト議員の創設した奨学金制度というのは、敗戦国の復興に役立つ知識や技能を習得させるのに多大な貢献をしてきました。(全文)」
未だに被爆者が終わり無き一生付き纏うガン(移転ではなく、多発する原爆症特有のガン)に苦しんでいる現状、又(原爆症の実態が曖昧になっている為に)被爆者への差別視が日本人の中にある事実…。又去年アメリカの太平洋戦争に関する機密情報が明かされ、B29による東京大空襲(全国的にも)は軍事基地に命中する事への難しさ(当時の技術)より、民間人を虐殺する方が征服は早い、日本が満州でやってきた虐殺を観た米軍兵の目に映った悪魔の囁きは”絨毯爆撃”:銃後の婦女子を殺戮する事が戦闘力を減退させ、征服は早いという爆撃方が効果を挙げた事から戦争のやり方自体を変えた事をテレビで観た。(勿論、国際法では認められない) 同じく去年、上空よりヒロシマを科学的に調査していたフィルムも公開された、かなりの精度で写されていた…。   
   解説が長くなってしまったので、本論に戻したい。 太平洋戦争末期の卑劣な終結方(後学の為に敢えて言うが、ヒロシマと長崎への原爆投下は戦後の世界での優位性の為と言える:冷戦の幕開けだ…)又ドイツより先んじる事を理由に、科学者を追い詰めたと私は観る。 これらで一杯で、直ぐには心は(彼の研究者の情報に)動かなかった…。しかし、”そうだろうか?”という反問がわいた:米国が国際的世論をかわす為だったにしても(フルブライト議員が公民権運動に反対の立場をとっている事からも、売名行為が気にならないではないが、この奨学金が約150カ国、20万人にアメリカ留学の機会を与えた意義は認める)
、それによって生まれた”日米研究者の中に、原爆投下に疑問符の共有が皆無とは言えないだろうと…。(国籍を超えて、特に医療関係者の人命への尊厳観に期待したい)
又、ヒロシマ被爆を正当化するアメリカ政府の元で、原爆投下当日に最後の投下指令(投下当日の気象状態をみた)を出したイーザリーは、その恐ろしさを認めた為に精神病院で一生を終えたではないかと…。
又、無名の多くの原爆の惨さを、当局の対応を怖れて口に出来ない人々もいるだろう…:米国の若者の中には、ヒロシマの悲惨さを日本人の友人を介して知り、口にしただけで非国民扱いを受けるという。
   ソ連時代に、法華経の最古の原本や、写本(世界に唯一残る)をロシアアカデミーの研究者がヒトラー襲撃の折りに、研究者が自らの身で覆い守った事を知る。(日本での初の「法華経写本展」に参加し、ロシア研究者達への質問の席につける機会を得た)
文化面だけでは無く、科学面等でも研究者の平和への連携がヒロシマアピールを拡大する事を望みたい;アメリカのリベラル派の集結に動くかもしれない。
   冷戦時代の大国で起こったチェルノヴィリ原発事故は今になって、放射能の恐ろしさを知らされていない為に原爆性のガンが問題になっている:事故現場の清掃をする事で糧を得ている人々がいる、一方でヒロシマとは違う微量の放射能を長期に浴びた為に起きているガンも分かってきたと聞く、冷戦を終わらせた背景にこの原発事故を恐れた元ソ連国民の世論があった事も付け加えたい。
   戦争に持っていってしまうのも終わらせるのも底辺の庶民層である事は、進化が弱いモノが生存を危ぶまれた危機状態で起こる事を考えるなら合い通じるモノがあると私は思う:生命とは無限の可能性をその意識下に蓄えていまいかと…。(進化時は、どんな器官になるか等考えない細胞だけが連携して可能となる:第一優先事項が保身ではないのだ)
   ブッシュだけがアメリカ人ではない♪:日本はアジア諸国との連携を基盤にアメリカにも進言出来るようでありたい、真の友人なら間違いから守る働きをする、そういう立場に日本は居ると私は思っている。日本の科学技術や(地震の技術や淡水化の技術等)、工学系の継承された高度の技術が空洞化(人件費節約の為に第三諸国に工場移転)から脱出させた、勿論高度な技術者が第三諸国に流出している実態が今ある;(そして)一方で大企業の維持の為に転々と仕事場をまわされて、技術が身に付かずに年齢制限からワーキングプア(働いてるが生活出来ない人々@若者だけではない)を生んでいる。
    自分の名誉をのみ考えている、靖国参拝を公然とする首相がアジア関係をあやうくさせているが、それを批判する世論は3割である:平和ボケした日本の姿がアジア蔑視に繋がる危機を呼んでいる。(近代史を受験に関係無いを隠れ蓑にして教えなかった背景に、アメリカ統治後を待って(S26年以降)靖国にA級戦犯が合祀された事実、又靖国を再び国家支配化にする政府案が6回の参議院の否決歴を持つ事を考える時、現在も国家主義が歴然とあると私は観る。
    (長々と書き連ねて、集約が難しくなってきたので結論に入りたいと思う♪)弱小国の負担を露呈するグローバル化が本来の民主化になる舵を握るのは、事実に隠されたみえない真実をみようとする努力が要ると自省した。