上巻を買ってから大分経ちましたが、ようやく読み終わりました。「ダーク・ヴァネッサ」上下巻
MeToo運動の最中に出版されたんやったかな? もともとあって、一役買った感じやったんかな? なんかそんなタイミングで出版されて、いろんな国で話題になっていた小説ですね。
舞台はアメリカの田舎で、主人公の高校生時代から三十代中半くらいまでが書かれた話です。
全寮制の私立高校で教師から性的虐待を受けた女の子の、うーん、成長記録、っていうのも違うしなぁ。なっていったらいいんやろう? っていう話です。
ネタバレしますね。
細かく内容は書きませんけど。
一番印象に残ってるのは、「これは、ラブストーリーなの。そうじゃなきゃいけないの」っていうモノローグ。
自分の経験を聞いたら大概の人が、それは性的虐待よ。っていうけど、でも、そうじゃない。わたしたちは愛し合ってた。って、言い返すし、思ってる。
そりゃそうよね。客観的に見たらグルーミングでしかないのかもしれんけど、本人にとっては、その時は確実に、相手のこと、好きやと思ってたんやから。
あー、何か違うな。言いたいことはそこじゃないな。
とにかく、「ラブストーリーじゃないとダメ」なのよ。そうじゃなきゃ、壊れかけてる心が、本当に壊れてしまうのよ。
人に言われたからって、そんなすんなり、虐待やったって、認めるわけにはいかないのよ。
相手死んじゃうし、何も完全に解決はできてないまま、小説は終わるけど、現実だってそうやもんなぁ。
完全な解決なんて、ないよね。
話を聞いた周りの人間は、簡単に主人公を被害者にしてしまうけど、主人公は、てか、誰もが、「被害者」にはなりたくないよね。だから、カウンセラーに「愛してたの?」って聞かれた時、その時間だけは、すごく救われたんやろうな。と思った。そう訊かれたから、ようやく素直に話せるようになれたんやろうな。
感情の動きが、すごく上手に書かれてた。
ぜひ読んんで! て、万人に勧められる小説ではないけど、読んでよかった。とわたしは思ってる。
因みに、これ、確か去年の秋ごろだかに買って、(もっと前やったかな?)半分くらいまで読んで、一回挫折したのよね。で、「ゲームの王国」読み終わって、何か買おうかな。と思ったけど、その前にリトライしようと読み出したら、結構スイスイ読めた。その時の気分とかもあるのかな。
次は、まだ決めてません。あ、さっき、BLは一冊電子書籍で買ったので、明日はそれ読みますけどね。西野花の「催淫姫」です。あんまりレビューの評価良くないのよね。もうすぐ切れるポイントがあるし、30%オフになってたし、ってことで買ってみた。明日一日で読めちゃうかなぁ?
今日(もう日付変わったけど)と明日で2連休なんです。
今日は一日、京都でカフェを巡りながら、(4店舗行った。)小説書いて、秋に受ける予定の試験の勉強して、小説読んでました。
明日はネイルサロンに行くけど、小説と勉強もする予定やから、いっぱい進むといいな。
インプットもアウトプットも頑張りたいと思います。
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