小説現代に全文記載の「なれのはて」と特集記事、読了です。
感想の前にね、購入の時のエピソードを入れときます。
元々ね、文庫になるまで買う気なかったの。でもね、あらすじ読んだら、「これは、とるかもしれん。てか、それ以前に、わたし、好きな話」という確信がありまして、小説現代買って、特集記事読んで、本自体は文庫を待とう。と決めたわけです。
それ決めたのが、発売日の1週間前くらいやったかな?で、すぐにアマゾン行ったら、予約完売やって、「ま、いいや。重版するやろう」と高を括ってたら、ラジオで、「重版はしないとのことなので」ってインフォメーションがあって、超慌てたよね。
で、まあ、京都駅の本屋さんなら、発売日に売切れるってことはないやろ。あそこ、観光客目当てっぽいし。22日早番やし。って思って、いざ、22日、終業時間の6:05ジャストにタイムカードを切って、速攻本屋さんに向かいました。そしたら、2冊、売ってました。「マジか!よかったぁ。残業にならんくて」と、急いでレジへ持って行き、お会計。ただね、ここのレジ、ポイントカード出したり、クイックペイにしたりすると、お会計に時間かかるの。で、お会計すんでないのに、商品カバンの中にいれるのは気が引けるから、カウンターの上に置いたままお会計を待ってたわけです。で、終わって、ちょうど来た電車に乗って帰路につきました。その途中ね、何か違和感があったんです。でも、まあ、大丈夫やろうと、その違和感の正体を探ることをしなかった。で、電車の中では、「本陣殺人事件」の続きを読んでました。もうすぐ終わるとこやったし、「なれのはて」はゆっくり読みたかったから。
家着きまして、カバンの中に手を入れた瞬間に、抱えていた違和感の正体が判明しましたよ。
(どう考えても、コレ、入ってない……)
電車の中では、本陣しか出し入れをしていない。ってことは、レジカウンターにおきっぱで帰ってきたな。
ってことで、速攻で部屋へ上がり、レシートを取り出し、電話をかました。
「先程商品を置きっぱなしにしてしまったみたいなのですが・・・」
「商品名はなんですか?」
「小説現代です」
「あぁ…。お預かりしております」
めっちゃいい店員さんやった。わたしが取り忘れただけやのに、店員さんは、お渡し忘れた。って思ってくれてたのね。きっと。本といい店員さん。きっとわたしもいいお客さん。
で、翌日、一本早い電車に乗って仕事の前に引き取って、仕事前に少し読みました。
少しずつ読んで、数時間前にようやく読了です。
以下、ちょっとネタバレ含みます。
うん。思った通り。好きな話でした。
最後に近づいたところと、本当のラストで、泣きました。
愛と慈しみが根底にある切なさで流す涙でした。すごく心が満たされる涙です。読んでよかった。
それだけではもちろんないんやけど、極上のブロマンスでもあった。やっぱ、この人が書く、この手の感情、好きなんやな。と痛感した。
輝と道生の間にある感情が、大好きな感情です。
ラストで報われる感じも、大好きです。お願いやから間に合って。と思いながら読んでました。
読み終わってあんまり時間たってないから、結末に対しての感情が溢れてるから、どうしても、そこを書いてしまうけど、読んでる最中、いろんな意味で、ハラハラしました。
マジで、相当な覚悟を持って出版することにしたんやろうな。
確か、ラジオで、「刺されるかも」とか、冗談めかして言ってたような気がするけど、ホントに、何年か前なら、冗談じゃ済まされへんかったかもよ。逆に今やから、刺されることはないと思うけど。
でも今やからこそ、書くの怖い内容でもあるよね。それこそラジオで言ってたけどさ、読解力のない人に、叩かれまくる可能性は大いにある。
もしかしたら、「ピンクとグレー」の時以上にね。
でもやっぱ、その時以上に、正当な評価をしてくれる人もいるでしょうね。
読んだ人が、どうとらえるかはほんとにわからんけど、今のメディアに関わってる全日本人に読んでほしい。って思ったな。
今やってるその報道は、ほんまに今このタイミングでやるのが正しかったのか? って、これ読んで自問してくれることを願う。まあ、問うたところで、もう遅いんやけど。でも、何か、変わってくれる気もする。
感想は取り敢えず、以上にしまして、特集記事を読む感じやと、近々秋田のNHKに出るのかしら?取材の様子を撮影してたみたいやもんね。
まあ、それも、お蔵入りになったりするんかもしれんけどなー。馬鹿馬鹿しい。
日本のメディアのレベルがこんなに低いとは思ってなかった。ほんとイライラする。
でも、わたし以上に当人たちの方が、憤りや不安を抱えてるのよね。それでもみんな、エンターテインメントを続けていきます。って、口をそろえて言ってくれる。強いなぁ。
まとめられへんから、これで終わります。
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